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●「下町の イメージダウンの ケチ臭さ 金と名を得て 面は穢し」
木に むくむく集う 椋鳥は 無垢を剥きだし ずんぐりむくり」、「頭に乗りて 頭に乗らせたし 桃尻や スケベ親父の 晩節汚し」、「テレビとは 馬鹿者ほどに 名を売りて 勘違いして 大物ぶりて」、「何人も 辻褄の合う 人生も 弱者は立ちて 自己を責めるな」●「下町の イメージダウンの ケチ臭さ 金と名を得て 面は穢し」_b0419387_22320339.jpg 正月に年賀状用の切り絵作りで根を詰めたことも一因か、3,4日頃から咳がひどくなった。何度か体熱を測ると36.4度でひとまず安心していたが、50メートル先まで音が届くほどのひどい咳は毎日500回くらいはする始末で、家内もついに睡眠不足になった。家内からもういい加減に医者に行けと言われ続けたが、自分の体調は自分で何となくわかる。咳にはカリン酒が利くはずで、毎晩の酒飲みの後、3,4年前に漬けたカリン酒をちびちびと舐め、喉奥に染み通らせた。それを10日ほど続け、16日に自治連合会のとある役員に話す用事があって出かけると、その人も全く同じひどい咳の症状で、「今年の風邪の特徴は熱が出ないが、咳がひどい」と聞かされた。その人は昨年出来た上桂の大きな病院で抗生物質の薬をもらって来たとのことで、その話を聞いて筆者は安堵した。つまり筆者のひどい咳は今年特徴的な風邪であることを知ったからだ。それで結果を言えば薬を一切飲まず、カリン酒で咳を退治し、薄緑色の痰もほとんど出なくなったのが20日のことだ。2週間強の風邪であったことになる。その間に長年の気がかりをこなした。トーマス・マンの長編小説『魔の山』を読破したことで、半世紀以上要して気になっていたことのひとつをこなした。その本の感想やその本に関連することをブログに書きたい思いがあるものの、どの程度の長文になるか予想がつかず、一方で新たな経験をしているので書く機会を逸することもあり得る。『魔の山』を読み進めながら、ネットで次々に報じられる大阪のお笑い芸人のセックス・スキャンダル記事とそれらに対する読者コメントを読み続け、溜飲を下げた思いをしている。筆者はそのお笑いタレントについてはただ「醜い」との形容詞でたぶん10年ほど前から何度も言及して来た。5,6年前か、瀬戸内寂聴がその芸人とTVで面会し、ただ一言「汚いわね」と揶揄した。両者を顔合わせさせたディレクターが何を思ってそうしたのか知らないが、お笑い界の頂点の人物と寂聴とでは釣り合うと思ったのだろう。そこに当のディレクターの醜悪さも露呈していた。寂聴の正直かつ率直な物言いに筆者はさすがと思ったが、当の芸人は相手が大御所の小説家でもあるので、苦笑し返しただけであった。だが、対面後に知り合いに対して寂聴をこき下ろしていたかもしれない。おそらくそうだろう。『金も名声もわしは誰にも負けへんで』と思う成り上がりほど醜いものはない。しかしそういう醜い人物ほど崇められる傾向をTVが形成して来た。知性や教養よりもいかに大金を稼ぐかで人物が評価される醜悪な日本になっている。
●「下町の イメージダウンの ケチ臭さ 金と名を得て 面は穢し」_b0419387_22360852.jpg 1,2年前、筆者のツイッター画面のその芸人のアカウントがお勧めの筆頭に表示されていた。その表示を見るたびに神経を逆撫でられたが、ツイッターのアルゴリズムは筆者の思いをどう読み取ったのだろう。ともかく、その芸人がTVに映るたびに即座にチャンネルを変えて来たし、それを知る家内もその芸人の番組を筆者に見せないように気を配って来た。その芸人の風貌が気に食わない点は、スーツ姿であるのに常にシャツの首ボタン、袖ボタンを外し、ネクタイを緩めていることだ。その下品さを誇示する根性が気に食わない。筆者の周囲にそのようにスーツを着る人物は皆無で、今後出会っても敬遠する。したがってその芸人が天才として持て囃される理由がわからない。千人以上の女性と性交渉したとの自慢はカサノヴァ張りだが、カサノヴァのように文章力がなければカサノヴァが嫌悪した知性のない凡人で、歴史に残りようがない。人間は誰しも自分の時間を好きなように使いたい。それで筆者は彼のお笑いより圧倒的に世界的に有名なトーマス・マンの『魔の山』といった名著を読むことに時間を使いたい。これも何度もブログに書いて来たが、筆者が大好きなものとして、立派な男の顔がある。もちろん天才と呼ばれた者たちのそれで、そうした顔のどれもがほれぼれする知性を宿しているように見える。知性よりも痴性となれば、男の顔がどれほど醜くなるかはおそらく3歳の子どもでも知っている。目下話題のそのお笑い芸人の顔を醜さの権化であると筆者は長年思って来たので、年末来の今回の騒ぎはようやく実像が世間に漏れ出し、寂聴がかつて「汚いわね」と一言したことを思い出している。まだほかにも醜悪な顔をしたTVの人気者はいるが、彼らの汚い顔の話をすればこちらの気分も穢れるので、以上のことは本当は話題にしたくない。ひどい咳が続きながら年末から読み始めた『魔の山』を20日に読み終え、一泊旅行に備えてその咳を抑えるまでに体調を回復させることを実現させた。去年10月から今月21,22日は奈良に一泊旅行することが決まっていたからで、それまでに必ず風邪を治すつもりであった。旅行は当初の予定では家内の兄弟と筆者を含めて8人であったのが、7人に減った。奈良のどのホテルに宿泊するかは伝えられず、当日近鉄阿倍野駅で待ち合わせして初めてそのホテルの名を知った。5,6年前、2年連続で箕面のホテルに同様のメンバーで宿泊した時は宿泊費は各自負担であったのに、今回は家内の弟が全額負担した。その義弟は年間売り上げ千億円を超える会社の取締役で、兄弟のうち最年少であっても経済的には最も余裕がある。今回は箕面のホテルでの宿泊からは二名欠け、全員が年々そのようになって行く年齢であるので、コロナで中断した身内旅行をまた始めたかったのだろう。経済的余裕があっても金使いを渋る人は多い。
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 先の芸人がネットで謗られているのもそれだ。資産数十億円と目されるのに、素人の若い女性に対して弟子筋の芸人から2000円を支払わせる行為は、彼の顔に似合ったことで、何ら不思議はない。品性は顔に出るし、服装にも出る。しかしそれは親から受け継いだ遺伝などで、なるようにしかならないこととも言える。他人からどう見られようと、金さえたくさん稼げば偉いという風潮も後押しする。それにそういう人の考えが大多数を占めれば、偉人並みの品性ある顔は却って馬鹿にされ、人はいつでも下劣に傾いて行く。民主主義という考えが妄想に過ぎないのだろう。そのことをユルスナールは思い、『ハドリアヌス帝の回想』を書いたのではないか。その小説にはハドリアヌス帝の親友が登場し、彼は毎年熟れて出現する若い女性を次々にものにする人物として描いていた。ユルスナールがそういう男を陳腐な存在として描きながら、同性愛者のハドリアヌスを称えたところに独特の美意識があるが、同性愛者からすれば異性愛者は汚らわしく見えるのだろうか。だが異性愛者であっても毎日新たな若い女を漁る男は汚らわしく見える。獣じみて見えるからだが、獣でもそういうことをしない。さて、奈良のホテルでは義弟の奥さんともしばし話をする時間があった。彼女は義弟とは中学の同級生で、今はとある養護施設に数年前から勤務している。経済的には働かなくてもいいのだが、することがないので働いている。ところが時間的にも精神的にも激務で、再来月にその施設を辞めるそうだ。多くの話を聞いたなかで特に印象深かったのは、つい最近19歳で自殺した女性のことだ。養護施設は18歳まで面倒を看るが、19になればそこを出ねばならない。親から見放されて養護施設に来る子どもたちは想像を絶する精神的な害を受けている。トルストイは『アンナ・カレーニナ』の冒頭に、幸福な家はどこも似たりよったりだが不幸なさまざまだと書いたが、そのトルストイでも驚愕する不幸が現在の日本には溢れている。先の19歳の女性は子どもの頃から実の父と兄に性的な虐待を受け続けた。なぜ抵抗しなかったのかと訊くと、どの家庭でもそうであると思っていたとのことで、他人に話をする機会がなかった。そして長じてその性的虐待を繰り返し思い出し、何度もリストカットをし、ようやく養護施設の職員たちに笑顔を見せて温かい心を取り戻したかに見えて、世間の風に耐えられず、自殺してしまった。彼女は何のために生まれて来たのだろう。圧倒的存在の父や兄は彼女のことを忘れ、自分たちが犯した罪をさして思い起すこともないだろう。そういう鬼のような家族が今も各地にいて、また増えて来ているのではないか。弱者が弱いなりに生き続けて人生をありがたく思うことさえ許されない現実がある。その最たるものが性被害を受けることだろう。
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 先のお笑い芸人のニュースに関して、タレント志望などの女子大生が昔の性被害を今頃になって週刊誌に売ることはけしからんという意見がネットで散見される。そういう雰囲気が前述の19歳の女性のように、子どもの頃の性被害が自殺にまで追い込む。そのことを想像せずに初対面の若い女性相手に性行為を求めるお笑い芸人の醜悪さはほとんど鬼ではないか。ところがお笑いの天才として持ち上げる意見が多数見られ、世の中は馬鹿ばかりに思う。男が女を求めるのは本能で、女も男を求めるが、そこには相手を大事に思う愛が介在すべきだ。その点を『魔の山』がどう描いているかは興味深いが、マンは男の物語としていることもあって、女についての描写は総じて辛辣と言ってよい。それは女を軽んじているというのではなく、男の真の恰好よさを理解する女はごく少数であるとマンが思っていたからかもしれない。実際そのとおりではないか。知性よりも痴性豊かで金もたくさんある男のほうが圧倒的に女にもてる。そういう現実を知ってユルスナールはハドリアヌス帝を男色家として描いたのかもしれない。それはさておき、愛はあっても金がない場合は不倫もだいたい成立のしようがないが、金がなくても男女は心を通わせることは出来るし、実際愛情を示すことに金は最重要でないと言ってよい。ただしそう考える男は概して女から好かれない。愛情は金で示せというのが子を産み育てる女の本能でもあるからだ。これも旅行中に聞いた話。ある共働きの新婚夫婦は、夫の給料が妻より少ないため、妻は日々の自分の料理を夫よりも一品多くしたという。信じられない話だが、男女平等であれば収入の多い配偶者が威張るのは当然と主張する若者がいるだろう。その夫婦は結局すぐに離婚したが、男の価値を収入の多寡でしか見ない女が増えて来ているのだろうか。自由業の筆者は収入が不安定で、しかも仕事をしてもただ働きすることがままあり、長年家内に食べさせてもらって来たも同然だが、それでも5,6年前に家内の長姉は「郁恵が兄弟の中では一番幸せやな」と意見した。そう見えるとして、夫婦の価値観が等しくなるように努めて来たからと言ってよい。21日は7人全員で阿倍野駅から御所市にある寺に行き、家内の先祖の墓にお参りした後、奈良のホテルに向かった。今日の写真は最初が部屋のベランダにある露天風呂からの眺め、2枚目は部屋を出て1階に向かう途中、3,4枚目は部屋の真下に広がる庭で、北に若草山が見えた。帰宅して調べるとひとり一泊12万円ほどで、ディナーなどで飲んだ酒代などを加えれば義弟は今回の旅行で百万円ほど使ったであろう。筆者にはまねの出来ない芸当だが、何かで大きな収入があれば同じようなことはしたい。今回の旅行では他にも多くの写真を撮り、3,4回は投稿出来るが、書く時間がない。それに優先順位からすれば『魔の山』や音楽についての感想だ。
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by uuuzen | 2024-01-24 23:02 | ●新・嵐山だより
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