「
患うは 煩わしとも まず笑う 醜き憎み 煮抜きは黄身や」、「君の顔 気味が悪いよ 黄味過ぎて 黄疸かもね 補導されるよ」、「されるより するほうが好き いじめっ子 強き相手と にらめっこする」、「マリメッコ 真似て大きな 花が咲き 吾が本物 何を言うかと」
先月25日にザッパ・ファミリーからザッパの新譜についてのメールがあった。今日の投稿のGIF画像は先月25日のメールについていたものだ。昔はザッパ・ファミリーが運営するサイトでしか新譜が買えない時期があったが、ザッパ・ファミリーが大手のユニヴァーサル・ミュージックと契約し、また全録音と映像を同社に売却してからはザッパの新譜がアマゾンで買えるようになった。筆者は日本のアマゾンで予約が始まるのを待つが、先月25日から2週間ほど経った今日、アマゾンで予約が始まり、早速申し込んだ。CD3枚組で予約価格は7130円、7月11日から13日までの間に到着する予定だ。LPレコードも発売されるが、それでしか収録されない曲がない限り、筆者は基本的には買わない。アルバム名『FUNKY NOTHINGNESS』はザッパが録音テープの箱に記したものか、あるいは演奏メンバーに語った言葉だろう。1970年2,3月にロサンゼルスのレコード・プラント・スタジオで録音された音源で、演奏メンバーはザッパ以外にイアン・アンダーウッド、ドン・シュガーケイン・ハリス、マックス・ベネット、そしてエインズリー・ダンバーで、音は『HOT RATS』とフロ・アンド・エディのヴォーカルを抜いた『チャンガの復讐』との中間を思えばよい。この5人のメンバーからシュガーケイン・ハリスを除いた4人の演奏として、ドゥイージルがテープを見つけて2004年にアルバム化した『クォーディオフィラリック』に収録される「地下室のチャンガ」がある。同曲はアルバム名が示すようにフォー・チャンネル仕様で、5.1サラウンド・システムで聴けば4人の演奏が独立して聞える。筆者は自前の同システムの波動スピーカーで数回聴いたが、地下室の中央に座って四方の隅から各人の演奏を聴く状態でそれなりに感動した。ザッパは70年代初頭の4チャンネル録音に可能性を見たようで、自作アルバムをステレオ盤とは別に発売したが、やがて4チャンネル・システムは世間から飽きられた。『クォーディオフィラリック』はドゥイージルには斬新であったのだろうが、さほど評判にならず、売れ行きも鈍かったのではないか。『FUNKY NOTHINGNESS』が何を意味するかとなれば、シュガーケイン・ハリスがいるので黒人音楽のファンキーさがないことはないはずで、この場合の「ファンキー」は本来の意味の「臆病な」と捉え、演奏に当たってザッパがメンバーに伝えた「ひるむことはなしだからな」といった言葉ではないか。その言葉の相手を絞ると、初参加のドラマーのエインズリー・ダンバーではないだろうか。
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