「
務めるは 無償奉仕の 家事稼業 たまには洗え 汚れたパンツ」、「スーツ脱ぎ 首相を襲う ニュース見て 弁当に酒 饅頭を食べ」、「3人で 意見分かれる 人の世は 角を立てぬが 正義と見られ」、「同じもの 最安選ぶ 当然が 人情楯に 時に倍の値」
15日はひどい雨で、平安神宮で
4年ぶりの例祭があった。わが自治連合会の平安講社役員3名は4年前と同じ顔ぶれのまま、本年度から筆者が代表になった。3名のうちの最も古株のTは発言力が大きく、彼女の一言で今年から筆者が代表を務めることになった。正直な話、筆者はどうでもいいのだが、引き受けたからには自覚を持つ。前任の代表Mは筆者より一回り年上で、かなりの達筆、またとてもきちんとした性格で、体調に全く問題はないが、今年2月に免許を返納したと聞く。それで4年前のようにMの車で例祭に行くことが出来ず、どうしたものかと思っていると、Tの御主人が3人を平安神宮まで車で乗せて行ってくれた。2時間の例祭が終わった後、平安神宮前に回されたその車に乗ると、TVで首相に爆発物が投げられたというニュースをやっていた。電車やバスなら1時間は要するのに、車なら雨に濡れずに一足飛びだ。さすがに便利と思うが、筆者は車に関心がない。それはさておき、去年の時代祭では筆者が第十一社の嵐山東の代表としてひとりだけ大名行列の格好をして歩いたが、Mはその後本年度から2名歩くことを独断で決め、1名分の足りない衣装を揃えるために予算を連合会に申し立てて確保した。裃はあるので、黒紋付とそれ用の帯、そして一文字笠の3点を購入するのだが、Mは例祭に向かう車の中で筆者に黒紋付をかねてから打診している知り合いの業者に発注していいかと訊ねた。その話は以前から聞いてはいたが、4月1日から筆者が代表になったので、筆者は即答しなかった。というのは筆者が調べるとMさんの予算の半額以下で購入出来るからだ。例祭から帰った後、筆者は深夜までかかってMとTに筆者の考えを記した文章を綴った。それを翌日早速ふたりに手わたしに行き、ふたりと話をした。Tは筆者の考えに同意であるので、2対1で筆者の考えが通るはずだが、筆者は3人の合意で話を進めたい。ところがMは以前から知り合いに頼んでいるので、今回はぜひともその知り合いの業者に依頼したいとの主張を譲らない。連合会のお金は自治会加入の全世帯から集めたもので、筆者は首を縦に振らなかった。平安神宮の特殊な紋を5つ入れても、丸洗い可能なアクリル製では2万円で数千円のお釣りが出る。それをなぜわざわざ倍以上の4万円も出して個人の知り合いの業者に頼むのか。みんなのお金は1円でも無駄にしたくない。その後Mと2時間ほど話をして筆者は自分の考えを押し通した。これは余談だが、裃は紋入りで2万円もしないのに、Mはその5倍以上の予算書をある業者からもらっていた。ネット時代から取り残された者は高いものを買わされる。
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