「
嬢ちゃんよ 情にほだされ しくじるな 男見る目は 男の目見ろ」、「象さんは お鼻長くて 手の代わり 千手観音 万引き拝み」、「ニュース見て ありえることと あいつなら カモを見つける 雰囲気醸し」、「もしかして カモシカかもと しかと見る もしもし鹿と 案山子も注意」
今日の写真は昨日の投稿と同じく去年12月14日の撮影。渡月橋のすぐ下流の堰の工事がまた始まった。大きな石を金網に詰め、それを川幅いっぱいに敷き詰める工事は去年も行なわれた。毎年実施されるようだが、桂川の増水でこの堰の石の一部が流されるので仕方がない。わずかに崩れるとそこから被害は大きくなる。嵐山のひとつの風物詩としてこの工事の見物を楽しみとする思いが筆者にはあるが、渡月橋を境にして上流と下流とでは景観に大きな差があることが面白い。言うなれば上流は観劇の舞台で、下流はそれを支える舞台裏だ。観劇客は舞台裏を見る機会はまずないから、渡月橋の上で嵐山を背景に記念撮影する人は下流の様子もついでによく見ておけばよい。渡月橋をわたっているとたまに下流に向けて写真を撮っている人がいる。それは上流の圧迫する嵐山の迫りとは正反対の開放感があるからだろう。夕方になると下流の遠く、嵯峨美大辺りの建物が西日に照らされて眺めがよい。同じ頃の反対側にある嵐山は日が沈み行くので薄暗く、筆者はいつも下流を見つめる。その眺めは大きな河川ではどこにでもあるようなもので、TVではほとんど紹介されたことがない。ただし嵐山と言えば渡月橋で、それを百メートルほど下流の右岸から眺めるのが昔から絵はがき的構図として定着していて、その眺めに渡月橋のすぐ下流の雑草が茂る土砂の堆積を長年含んで来た。それでその土砂を除去する手間を考え、そこに堰を設けることにした。土砂の堆積がないこと実験でわかったのだ。本来の堰は渡月橋から100メートルほど下流にあった。それを渡月橋のすぐ下流に移動させたのだが、今後はその堰が崩れやすくなった。どこかをいじると別のところに不具合が生じる。それで毎年工事をしつつ、どうすれば最適かのデータを蓄積する必要がある。何事もそうで、失敗すれば方法を改善する。それでおそらくこの堰の再構築も毎年わずかでも手法が変更されているだろう。組んだ石がより流されにくい構造はどうあるべきか。さて今日の最初の写真は中ノ島公園内に停められたユンボがダンプから川の流れを堰き止める土嚢を吊り下ろしている。これらの重機の進入経路は渡月橋南詰めからで、普段はある車留めを幾本か外してのことだ。その挿し入れ可能な車留めは昨日書いた阪急嵐山駅前の道路を遡って桜の林との間にもある。今日の2枚目の写真は渡月橋の上から下流左岸を臨んだ。ユンボが川底に降りるための仮設道路が出来ている。去年の写真と比べてもわかるが、これは渡月橋付近では初めてのことだ。もっと遠い下流から重機が遡る手間を省くためだ。
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