「
示される 値段見つめて 目が点に 縁なきことの 多き人生」、「過酷だと 言いし桜の 嵐山 黒く枯れ死に 闘い終わり」、「見苦しき 枯れた桜の 黒き幹 若木を植えて 未来を託す」、「高齢が 見事な花を 咲かせるは 万にひとつの ことではなきに」
去年12月9日、嵐山の中ノ島公園内にある最も大きな枝垂れ桜がついに根こそぎされ、更地になっていた。円形に柵を施し、5,60センチほどの土盛りの中央に太さ3,40センチの直立した幹が立ち、枝も含めて真っ黒に枯れていた。それはコロナが始まってからだと思うが、それ以前から少しずつ枯れて来たのだろう。祇園の円山公園の有名な枝垂れ桜の孫か曾孫と聞いたが、嵐山は川の風が強く、しかも50メートル離れた渡月橋ではバスを含めた車の往来が激しいので、祇園より環境は過酷なのだろう。黒死病と呼ぶにふさわしく、早く撤去すればいいと思っていたのが、ようやく掘り起こされた。今日の最初の写真がその様子で、撤去に気づいて2日後の11日に撮った。しばらくのそのままは当然として、いつ若木が植えられるかと思っていると、今日嵯峨のスーパーに行く途中、2枚目の写真のように植え終わっていた。中ノ島公園をよく散歩する85Mさんの奧さんが今夜「風風の湯」で家内に伝えたところによると、植樹は17日だそうだ。今年花を咲かせるかどうかだが、少しは咲くだろう。だが、嵐山の環境は変わらないか、変わってもよくはならないから、またいずれまた枯れるのではないかと思ってしまう。関係者もそれを見越してこの大きな植え込みより数メートル離れた川寄りに、20年ほど前かに、やや円形が小さな植え込みを設け、そこに植えた枝垂れ桜が毎年開花する。そこには以前かなり背の高い松があった。筆者の記憶に間違いがなければ同じ場所だ。地元住民でもそのことを覚えている人はごくわずかなはずだ。次の話題。今日の冒頭の歌を思いついた由来について。最近嵯峨のFさんが毎日松尾橋近くまで6000歩ほど散歩するようになり、その橋近くの有名なてんぷら屋に筆者を誘って食べに行こうかと先日言った。「風風の湯」のサウナ室でその話題がふたたび上がった時、筆者と同じ年齢でグルメのMさんが同席していたので、筆者はMさんがその店に以前行ったことがあると聞いていたことを思い出して値段を訊いた。Mさんは5000円ほどで、さほどおいしくないと言った。帰宅後に「食べログ」で調べると、昼は2、3万、夜は3、4万円が予算とあって、そのことをまたFさんに伝えると、あまりの高額に怒っていた。3000円なら筆者を誘おうと思っていたからだ。その話を85Mさんにすると、特別の食材を使っているなら3万円でも安いと言い、そこでFさんはまた呆れていた。筆者は贅沢な食にほとんど関心がなく、腹が減れば酒が思い浮かび、今日は何を飲もうかとまず思う。Fさんは全く飲めないので酒の話は御法度だ。
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