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●「朝十時 雀群がる 合歓木を 吾見上げれば 囀り止まり」
児にも 人生辞退 ありやなし 自殺の遺体 想えば痛い」、「アリアなし そつなき舞台 素っ気なし 言葉の響き 歌と気づきつ」、「目標の なきまま生きる 徒に 庇護下の間の ペットのごときに」、「着た切りの 雀を地味にす 街の色 着た切り乞食 雀に滋味を」昨日裏庭の向こうの水路の水位が5センチほどになっていた。たいてい30センチから50センチだが、渇水期でしかも上流の堰を閉めているのだろう。5センチの深さなら長靴を履かずに入れる。また水路に覆いかぶさるわが家の合歓木を剪定するにはちょうどよい。この機会を半年ほど前から待っていた。それで高さ8メートルまで伸びる脚立を3万円弱でネットで購入していおいたが、今日の午後初めてその梱包を解いた。段ボール箱は中国の簡体字が印刷され、重量は40キロほど、折りたたんだ長さは1メートルほどで、脚立の各踏み台箇所ごとに太さ10センチほどのアルミ製の筒脚が伸ばせる仕組みだ。息子とふたりで水温0度近い水路に降りてその両脚を延ばすと、見栄えは頑丈だが、高さ4メートルのふたつ折りの脚立にすると、全体がぐにゃぐにゃして安定しない。次に合歓木の横に張り出している太い枝に、8メートルの直線に伸ばした脚立の先端もたれかけさせようと思ったところ、開花中の紅梅の木が邪魔をする。悪戦苦闘し、どうにかもたれかけさせたが、やはり脚立全体がぐにゃりと曲がってしまい、とても上る気になれない。結局小1時間で使用を諦め、また筆者は猿のように木によじのぼり、しかも水路の中央近いところまで身を乗り出して長さ2.5メートルの竿の先端に留めている鋸で数本の小枝を切り落とした。作業はこれからという時にしっかり針金で結わえたはずの鋸が外れて水路に落下、それで作業を止めた。竿は直径2、3センチの鉄パイプで、鋸を固定するために金属ドリルの刃を買って穴を空け、ボルトで鋸を固定したうえで針金をぐるぐる巻きにしたのに、枝を引いていると鋸はすぐに竿から顎を上げた形になる。竿を一直線になっていなければならないのに、それが針金を何度縛り直してもうまく行かない。それにしても水路の底から高さ6メートルある合歓木の張り出した太い枝に立って、2.5メートルの竿を操って枝を払う姿は70歳過ぎの年齢ではかなり無茶だろう。息子は全くの根性なしで、ドライヴァー1本も使ったことがなく、とてもそんな危険な作業をするつもりはなく、スマホで植木屋を調べ、「20万円ほど出せばやってくれるで」と呑気なことを言う。筆者が思うに20万でも引き受ける業者はない。水路に脚立を立てるならば高さ8メートルは必要で、しかも普段は水嵩があってその水量で脚立は流されるため、ひとりでは無理だ。それで根元から切ればどうかと言われるが、そうなるともっと厄介で、電動鋸が必要でしかも切った材木の搬出に難儀する。それで毎年伸びすぎた枝を少しずつ伐るしかない。
●「朝十時 雀群がる 合歓木を 吾見上げれば 囀り止まり」_d0053294_01461318.jpg
 合歓木を庭に植える馬鹿がどこにいるのかと家内は毎年のように言うが実際そのとおりで、植えるなら柿の木にしておけばよかった。わが家の合歓木は樹齢35年ほどで、柿ならとっくに毎年実が出来て、筆者は渋柿を買わずに干し柿作りが出来た。そう思いながら負け惜しみで、真夏に合歓木の特徴ある花が一斉に開花すると気分はよい。さて今日の写真は先月29日の朝10時頃に撮った。筆者はだいたい毎朝9時過ぎに目覚めるが、ふたたび眠りに落ちて10時前後に起き上がる。窓の外に雀の鳴き声が聞こえるのは朝5時頃からで、彼らは筆者が寝ている部屋のカーテンが引かれるのを今か今かと毎朝待っている。9時半から10時頃に起きてレースのカーテン越しに外を見ると、何羽かの雀が筆者の起床を他の仲間へ連絡するようで、枝から飛び立って急降下したり、窓辺に寄って来たりもする。筆者は急いで服を着、トイレに立ち、階下で顔を洗って裏庭に出る。起床からそこまで2分ほどだ。今日の写真中央は合歓木で、ふっくらした雀が2,30羽はいる。右手の名前の知らない木の葉にも同じほどいて、毎朝筆者の古米撒きを数時間待っている。寒さはもうしばらくで、本格的な春が来れば餌が豊富になり、筆者が与える古米を食べ切る速度が落ちる。そのことを知っているので、去年12月からは倍近くを撒くようにした。冬の寒さで死んでしまう雀は多いと聞くので、わずかでも生き延びてほしい思いがある。雀が合歓木辺りで待っていてくれればいいのに、1年ほど前からは台所の扉近くまでやって来てあちこち糞をすると家内は言う。風が強く、寒い真冬に4,5時間待ち続けるのは短い生の雀にとってはあまりに酷な試練だ。筆者が早起きなら5時や6時に餌を撒くが、そうすれば朝一番に満腹になってその日は過ごしやすいだろう。10時前後に撒いた米は、2,30分で雀の群れが一旦去り、新たな集団が飛来して残りを平らげる。今朝はパン屑や砕いた乾燥麩もボーナス的に撒いたが、きれいにみんななくなった。微細なパン屑は銀色に光る跡からナメクジが食べているのがわかる。たまに正午過ぎにも筆者が裏庭に出ると、また雀はけたたましく鳴きながら飛来する。そういう時筆者は気まぐれに新たに米を撒くことはあるが、たいていは無視する。すると雀のほうも「やっぱり今日はもう駄目か」と諦めは早く、裏庭は静けさを取り戻す。今日合歓木の枝を払うために幹をよじ上った際、すぐ隣りにある椿の上部の葉がどれも真っ白であった。雀の糞だ。彼らは合歓木で筆者を待つが、おそらくまだ幼ない気弱な雀は、筆者が米を撒いた後に家内が庭に出た途端、椿や今日の写真の右手の木の葉に隠れる。絶対に彼らを捕獲したりいじめたりしないのに、彼らにすれば人間すべてがそうではないことを遺伝子レヴェルで知っている。筆者が生きている限り、また現在の家に住む限り、1日も欠かさずに毎朝古米を与える。
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by uuuzen | 2023-02-02 23:59 | ●新・嵐山だより
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