「
替え歌で 人を笑わせ 吾も酔い まともに歌い 白けるこの世」、「不真面目と 取られて惑う 真面目さん 真に面目 なきと謝り」、「続々と 発掘されし ザッパ曲 出費案じつ ぞくぞく震え」、「新譜待つ 楽しみ知った ビートルズ その後ザッパで 吾古稀を超え」
昨日はアメリカの大西さんからザッパの新譜のメールがあった。今日はザッパ・ファミリーからそのメールが届いた。日本のアマゾンでは日本盤の予約が始まっている。6600円で思ったより高い。アメリカのアマゾンを見ると円に換算して5100円ほどで、1500円の差がある。日本のアマゾンで輸入盤価格がどう設定されるかわからないが、少しでも安いほうがよく、その予約受付開始まで注文しない。前回の『WAKA/WAZOO』は日本盤が輸入盤より1週間ほどか、予約者に早く届いた。アメリカの大西さんは大晦日の前日に届いたから、日本盤が最も早く着くようだ。今回の新譜もたぶんそうなるだろうが、数日違いでは安価なほうがよい。ブックレットの英語を訳すのが面倒な人は割高でも日本盤を買えばよく、そういうファンが多いことを見込んで日本のユニヴァーサル・ミュージックは日本盤を出すようにしたのだろう。以前書いたことがあるが、同社がザッパのアルバム販売の権利を得た時、紙ジャケットで発売することをザッパ・ファミリーに打診し、その許可が下りなかった。筆者はザッパ担当者から予め依頼され、最初期の数枚のアルバムの解説を書いたものの、結局没となった。原稿料は支払われず、担当者からお詫びの挨拶もなかったが、まあ世間はそういうものだ。日本盤独自の解説は、ザッパは当初からあまり快く思わなかったようだが、ロンドンのサイモンさんが筆者のことをザッパに紹介し、それなら会ってみようということになり、筆者はその機会をフランクフルトで得られるはずが、当時携帯電話がなく、ザッパと面会していたサイモンさんが筆者と連絡が取れず、せっかくのホテルでのたぶん1,2時間の面会の機会はなくなった。それはさておき、ザッパは作曲家と自称し、たとえばザッパのギター演奏を特に愛するザッパ・ファンはザッパの姿を過少で捉える可能性が大きい気がする。作曲家であれば定めた物事の構成を自分が思う見事さに作り上げることが目的で、他人に演奏してもらうことをも前提にしている。ザッパは音楽は空気の彫刻と言った。それは自分で彫り上げること以外に、他人がカヴァーして独自のものが浮かび上がることも含むし、そのことに必要な楽譜を書くことが作曲家の仕事だ。筆者はあらゆる物事の「形」に関心があり、こういう駄文でもそれなりに守っていることはある。それにもちろん美しい形が大好きで、逆に言えば一瞬で醜いと思う作品は二度と目を向けたくない。その醜が何に由来するのかという興味もなくはないが、その時間を美しいものに接することに使いたい。
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