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●神社の造形―工場敷地内の巳さんカップル
玉の 曲がったところ 嫌う人 四角四面で 四面楚歌なり」、「巳さんを 祀れば身入る 商いと 信じて保つ 木陰の掃除」、「蛇さんは 干支に選ばれ 偉ぶらず ねずみ丸のみ 大口隠し」、「巌据え 巳の神祀り 鬼は逃げ 朱塗り鳥居は 緑に映えて」●神社の造形―工場敷地内の巳さんカップル_d0053294_18024526.jpg 神社の話題つながりで今日は去年11月22日に撮った写真を使う。コロナ前までは向日市に二週間に一度ほど自転車で訪れていた。その日は半年ぶりかで行く用事が出来た。いつもほとんど同じ道を走り、向日市に入る少し手前で大きな工場の東側の道路を南下する。以前からその工場の敷地内の東北角に朱の鳥居がそんな3つ4つ並んでいることは知っていた。いつかそれを正面から撮りたいと思いつつ、それには門から中に入る必要があり、関係者でなければ無理だ。それに工場内の祠は珍しくなく、百貨店の屋上にもある。当日は天気がよく、落葉の季節であるためか、それとも会社の人が祠の周囲を枝の剪定を含めて掃除をしたのか、以前とは違って明るく見えた。往路でそのことに気づきながら、復路では自転車を停めて敷地の中を覗いた。すると今日の最初の写真のようにとぐろを巻き、頭をもたげた白蛇の石像が2体、岩の上に置かれているのが見えた。6,7年前からそのすぐそばを自転車で走って来たのに、初めて知った。東北角すなわち鬼門の守り神で、巳さん信仰だ。筆者が昔勤務していた染色工房の親会社の呉服問屋は、敷地内に樹齢200年ほどの巨木があり、その根元に白蛇がいるとのことで、社長は庭を歩く時に小さなその蛇を見かけると絶対に踏まないようにと筆者は注意されたことがある。その時社長は「巳さん」という言葉を3,4回繰り返し、蛇を「実入り」があるとも言った。話を戻して、今日の写真の巳さんは道路側ではなく、工場を向いているので表情はわからない。雌雄一対としておそらく石屋で既製品として売られているものだろうが、ひとつ10キロはありそうで、一般家庭向きではない。それに普通の家では蛇の石像を飾ろうとしない。もっぱら信楽のたぬきだ。そのような愛嬌のない蛇は嫌われものの代表と言ってよい。それもあって、巳年生まれの女性は執念深いなどと、根拠のない差別の言葉を陰でたたかれる。筆者はさほど蛇は怖くない。それよりよほどムカデのほうが苦手だ。あの足の多さに比べると、足のない蛇はつるりんとして恐怖感がない。3、4年前に眠っている時にひやりと感じて飛び起きると、ムカデが筆者の体を這い回っていた。怖いよりも癪に障った。去年だったか、1階で寝転んでいるとムカデが腹の上を這っていて、その時も飛び起き、そして腹立たしかった。長さ15センチほどの大きなものばかりで、筆者はムカデに好かれている。そう言えば「風風の湯」の露天風呂でも筆者の尻のすぐ際を大きなムカデが大急ぎで這って暗闇に消えたこともある。何度も接触するのに不思議と噛まれたことはない。
●神社の造形―工場敷地内の巳さんカップル_d0053294_18031688.jpg わが家の裏庭は昔は周囲に畑があって蛇がいた。畑の蛇が裏庭と小川の間の幅狭い道にもやって来て、蛇の抜け殻が落ちていることもあった。隣家の若くして亡くなった奧さんがそれを見つけ、筆者に見せてくれたことがあるが、長さ2メートル近くあった。畑で同じような蛇が見つかり、京セラに勤務していた近所のSさんがその蛇を棒きれで殺そうと格闘している場面に遭遇したことがある。かわいそうに蛇は口を大きく開け、また血を流して口やあちこちが赤く染まっていた。Sさんは仕留めたと思うが、顔を知らない畑の所有者から感謝もされないから、毒蛇でなければそっとしておいてやればいいと筆者は思った。蛇はさほど怖くないと言いながら、筆者は毒蛇かどうかの知識がなく、ごく間近にいるとさすがに尻込みする。これは10数年前の初夏のこと、家内の友人が東京から遊びに来た時、3人で嵯峨を散策した。二尊院を拝観すると、建物は拝観停止中で庭しか見られないが、拝観料は同じだけ徴収すると言われた。それでもせっかくの機会で、それでもいいと言って庭園を見学し、筆者は法然の墓所を見たいためにひとりで誰もいない墓地に回った。冨田渓仙やその他の著名人の墓もあって、昔訪れたことはあるがもう一度見たくなったのだ。半時計周りに一巡して出ようとした時、眼前の左手の大きな墓石に蛇が一匹いた。ちょうど筆者の目の高さで、蛇は筆者に気づき、口を開けて威嚇した。少し避けて素通りしようかと思ったが、そこはきわめて細い道で、どう避けても蛇と筆者の距離は50センチ以上にはならない。20秒ほど睨み合いをし、結局筆者は戻った。さほど怖くはなかったが、マムシであれば困る。胴体に複雑な斑模様があって、それが何蛇であるかの知識は筆者にはない。蛇には筆者が近寄ろうものなら飛びかかってやるという迫力があった。人間を恐れる動物なら逃げるが、蛇は場合によっては逃げずに威嚇して来る。その点が嫌われるのではないか。それはともかく、筆者ひとりで墓地を巡ったのがよかった。家内や友人が一緒なら、きっと悲鳴を上げ、蛇はさらに怒ったかもしれない。家内も友人も巳年で、またどちらも執念深くは全くなく、良妻賢母の見本のようなおとなしさと従順さで、筆者は昔から蛇には悪印象を持ったことはない。ついでに言えば筆者の母も巳年、父は母の一回り年上の巳年、上の妹は家内と同じ年齢の巳年だ。今日はついでに「ベルリンの画家」が蛇を描いた壺絵も2点載せる。縦長のレキトスはメナード(MAENAD)を描く。彼女は蛇をつかんで暴れようとしているのか、それともメナードが蛇の化身との意味か。2点目は大型のスタムノスで、中央のヘラクレスが幼児を襲おうとしている蛇と格闘する様子をアテナなど数人の女性が取り囲む。ギリシア時代の蛇はゴルゴンの頭部にも描かれるように嫌われもの代表であったか。
●神社の造形―工場敷地内の巳さんカップル_d0053294_18034966.jpg

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by uuuzen | 2023-01-04 23:59 | ●神社の造形
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