「
扇持ち サウナ熱風 送り人 客を仰いで 百回扇ぎ」、「雷か 突如轟く 冬花火 コロナ下火の 景気づけにか」、「自室で見 次にサウナで 見る花火 高さも数も ローカル並みに」、「菊真似た 花火一瞬 冬夜空 見る人わずか 在庫整理か」
昨夜7時、3階の部屋にいると落雷か爆発のような音がした。雷雨の予報はなく、爆発する工場もない。それで花火と思ったところ、続けさまに5分ほど打ち上げられた。
2年前の夏にもあって、「嵐山疫病退散祈願」と題して投稿した。同年12月にも同じ規模であって、2年ぶりとなる。この2年、コロナは相変わらずながら、TVが深刻に放送しなくなったので、かなり下火になったとみんなは思っている。それで中国人を除く外国人が来日し始め、嵐山でも観光客の姿が目立って増えている。ちょうど紅葉の季節で、天龍寺前の商店街、またそこを走る人力車も久しぶりにかき入れ時を迎えている。それをさらに勢いづけようという花火だろう。今日の写真は昨夜部屋の窓から撮った。筆者のカメラは反応が1,2秒遅く、それを勘案してシャッターを押したが、大半は真っ暗な画面になった。花火の予告があったのかどうかだが、あっても何を通じかによる。たぶん天龍寺前の商店街がスマホで告知したはずだが、大半の地元住民は知らないだろう。先ほど「風風の湯」に行って来たが、付近の道路で警備員が何人かいて、車の往来を指導していた。何のことかわからぬまま同温泉に入ると、フロントの女性が「花火は今夜が本番です」と言う。それは知らなかった。いつのとおり、すぐにサウナ室に入って座っていると、すぐに花火が始まった。ただし中からはあまり見えず、サウナ室を出ると、屋根の向こうに半分ほど見えるようになった。露天風呂にいたアジア人の観光客3,4人が花火の音に驚きながらも湯から出ない。そのうちひとりが湯から出て音の方向に目をやるが、露天風呂の屋根が邪魔をして全く見えない。そのうち背の高い、ドイツ人らしき2,3人の西洋人も露天風呂に入りに来たが、花火には全く無関心で、その方向を見ようともしない。後で家内に訊くと、女湯からは全然見えなかったとのことだ。同温泉客で今夜の花火を半分ほどまともに見たのは筆者のみと言ってよい。嵯峨のFさんは去年使わなかった花火の在庫整理だろうと冷ややかに言う。警備員まで出しての観光客へのサーヴィスだが、なにせ2年前と同じく、花火は小さくてあまり高く上がらず、しかも5分で終わりでは壮麗からはほど遠い。もっとも、打ち上げ場所は限られ、すぐ近くに民家が密集するので、仕方なきところがある。ないよりましだが、あってもすぐに忘れる。それで今日の投稿も必要ないが、せっかく写真を撮って加工したのでその消化に。爆撃され続けるウクライナを思えば、しょぼい花火でも打ち上げられる日本は平和でありがたい。本当にコロナの心配無用の日が早く訪れてほしい。
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