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●「初めての 裃姿 面映ゆし 多勢に混じり プレ・ハロウィーン」
むほど 成績上がり 自惚れし 吾が励むは ただ好むこと」、「長く生き 成るはほどほど なるほどと 因果も思い まあこんなもの」、「馬糞避け 慣れぬ衣裳で 練り歩く 市民参加の 時代まつりや」、「これ着ろと 妻に言いつけ 準備終え 明日は吾の 晴れ姿見よ」
●「初めての 裃姿 面映ゆし 多勢に混じり プレ・ハロウィーン」_d0053294_01371767.jpg
平安講社役員に1枚もらえる時代祭りの特別席鑑賞券を筆者以外のもうひとりのTさんが数日前にわが家に持参した。昨日Tさんは御所にやって来て、筆者が裃姿で出発した頃までいた。行列に参加した筆者が御苑内をもう100メートルほどで出るという時、Tさんは大声で「大山さーん」と声を放った。大勢が注目しているのでまさか手を振ることは出来ず、ちらりとTさんを視界に入れただけで澄まし顔で歩き続けた。Tさんからの招待券は「風風の湯」の常連85Mさんの奥さんにプレゼントした。2枚あればご夫婦で見てもらえたが、筆者の分は家内が使う。当日券を買ってまで85Mさんは行列を見たくないだろう。さて、昨日は講社役員のMさんが朝6時にわが家にやって来た。筆者を大枝小学校まで車で乗せて行くためだ。わが家からたぶん6キロほどではないか。早朝であったので車はほとんど走っておらず、10分少々で着いた。Mさんは82歳で、早朝に日本海に着くように出かけるほどの釣り好きなので車の運転は慣れている。それでも来年は免許を返上するとのことだ。そうなれば釣りの趣味はどうするのですかと訊こうと思ってやめた。小学校の講堂で時代祭りの衣裳に着替えるが、着いた時は筆者以外に2名しかおらず、しばらくストーヴの前で過ごした。参加者と着替えの手伝い人らがほとんど集まって本格的に着替えが始まったのは7時半頃だ。それがわかっていればもう1時間ほど眠れたが、乗せて行ってくれるMさんにそんなことは言えない。筆者はだいたい深夜2時頃に寝るので、朝6時に出かける用意を済ましておくのであれば夜10時には寝なければならない。1週間ほど前から少しずつ早く寝ることにし、あたりまえのことながら早く眠ると早く目覚めることに気づいた。その話を嵯峨のFさんにすると、長年の遅寝の習慣が1週間かそこらで改まるはずがなく、早く寝ることは無理だと言われた。しかし筆者は寝つきがすこぶるよく、眠ろうと決めればいつでもどこでも眠られる。それで前述のように早く眠って早く起きることが簡単に出来た。そして思うに、早く起きると午前が長く、その分何事も作業がはかどりやすい。それで今後は早寝早起きをしようかと思わないでもないが、Fさんの言うように長年の習慣はそう簡単に変わらない。もうしばらくするとまた深夜2時過ぎに布団に入る生活に戻るだろう。冬に向かって行くので、暖房を考えれば深夜2時は不経済で、風邪をひかないためにももう少し早く寝たほうがいいか。「風風の湯」から戻って来るのは夜9時頃であるから、それから5時間後の就寝は風邪をひきやすい。
 雪駄と足袋だけは自前で買ってほしいとMさんに言われてそうした。ネットで調べるとどちらも5ミリほど小さめがいいとあったので24.5センチのものを買うと、これがとても窮屈で、足袋のこはぜを嵌め込むのに5分ほど格闘した。予め履き試しておけばいいものを、面倒くさがりの筆者は新品の袋入りを小学校の講堂に持参した。悪戦苦闘してこはぜを留めることに成功し、その後年配の女性着付け師に紋付袴、裃を着用させてもらった。Mさんは筆者より少し背が高いので袴の丈が長過ぎるかと思ったが撮ってもらった写真を見るとまあちょうどよさそうだ。この慣れない姿で小学校前からバス2台で御所に向かった。小学校の出発は9時だ。寝不足なので筆者はすぐに眠り、丸太町河原町を過ぎた頃に目覚めた。荒神口で全員降りて広小路を西に歩き、梨木神社の鳥居前から御所に入った。そこからしばらく西に行き、少し南に下がったところが第十一社に割り当てられた待機場所で、これは毎年変わらない。御苑内に入ってすぐ、右手にトイレがあり、そこで用を足したい人は行ってほしいと言われた。筆者は時代衣裳に着替えてからはトイレに行けないものと思っていたので昨夜から水気をかなり控え、また朝に用を済ましたので尿意はない。それにMさんに言われたように尿漏れ用の紙おむつを履いている。筆者は絶対に御所から平安神宮まで歩く間に尿を漏らさない自信はあるが、それでもMさんは念のために履けと言われた。というのはMさん以前に長年講社役員を務めていて数年前に亡くなったAさんは、袴を尿で汚し、その黄色い箇所がどうしても落ちず、自分で袴を弁償したからだ。その黄色い部分を筆者は見せてもらった。筆者は染色の専門家なので、時間を費やせばもっと目立たなくすることは出来ると思うが、数日の無償作業をする時間は今はない。それに新品があるからにはそれを履けばよい。ともかく尿で汚すと弁償で、それでもいいなら紙おむつを履かなくてもいいというMさんの考えだ。そのことを小学校の講堂で他の学区の裃隊員に話すと驚かれた。どうやら当日紙おむつを履いていたのは筆者だけのようだ。紙おむつは母がたくさん買い込んでいた。そのことを思い出して妹に連絡し、数日前にもらいに行った。母の形見というほどのおおげさなものではないが、まあ買わずに済み、しかも久しぶりに母が住んだ家の中に入ることが出来た。妹は家を売り払うか人に貸せばいいのに、そのままにしている。妹に行列をTV で見てほしいと言ったが、番組表を確認すると地元の京都テレビでさえも中継はしない。ニュースに映るかと思ったところ、筆者の知る限り、それもなかった。つまらない。それで筆者の裃姿を見たのはMさん、Tさん、家内と85Mの奥さんのみだ。それに引き換え、岐阜の信長祭りではキムタクが登場するので大騒ぎだ。それなら時代祭りにも出てもらえばどうか。
 ●「初めての 裃姿 面映ゆし 多勢に混じり プレ・ハロウィーン」_d0053294_01374041.jpg筆者も家内もスマホを持たず、写真撮影はいつもの重いオンボロの昔のデジカメで、今日の写真はほとんど撮ったすべてだ。家内にカメラをわたし、筆者が行進しているところを撮ってくれるように言ったのに、最近カメラはさらにガタが来ていて、シャッターを押しても写らないことが多く、またシャッターが押せないこともある。家内と御所で落ち合った後、先に平安神宮に行って観覧席で待つように伝えた。家内はその途上、烏丸丸太町交差点で地下鉄に乗る前、ちょうどうまい具合に筆者が目の前を通りがかることに気づいて大声で叫んだ。「こーちゃん!」そっちに首を向けると、家内は居並ぶ観客に混じって手を振り、次の瞬間カメラを覗いた。そうして撮ったはずが写っていなかった。また烏丸丸太町の交差点では鎧姿の男性が路上に寝て5,6人の介抱を受けていた。落馬したのだ。それが秀吉役であることを先ほど知った。せっかくの一生に一度しかない晴れの舞台に落馬し、病院にかつぎ込まれるのは無念だろう。馬が大勢の人に驚いて前脚を上げたらしい。御所から平安神宮まで4キロほどで、それを2時間かけて歩くが昨日は2時間半以上かかった。しかもすべての道筋の両側に人が埋まり、途切れた箇所はほぼなかった。ただし市役所前の有料観覧席は3分の1も席は埋まっていなかった。そのすぐ際で無料で見られるとなると、お金を払う気になる人は少ないのではないか。貧しい日本になりつつあればなおさらだ。大勢の人に見られることにたいていの人は慣れていないが、行列も観客も大勢となれば自意識は強くならない。筆者は思った以上に淡々と歩き、いろいろと観察した。それも一度経験すれば充分で、事故がなくて無事歩き通したことが何よりだ。京の三大祭りのひとつとして時代祭りは全自治会すなわち市民が中心になって歩く。祇園祭りは山や鉾を所有する町衆が切り盛りし、葵祭りは上賀茂と下鴨神社のもので若い女性が主役になり、しかも斎王代は大金持ちしかなれない。その意味で時代祭りは庶民的で平等感が強い。平安神宮に着くと、Mさんの言うとおり、第十一社に充てられている着替え場に朝着替えた筆者の私服を詰めた鞄が置いてあった。家内が手伝いにやって来て、狭いその場所でどうにか着替え、筆者は渇いた喉を潤すためにすぐ近くに自販機に行き、コーラがないので水のペット・ボトルを買って一気飲みした。書き忘れたが、行列の出発30分前の9時半頃、さほど尿意はなかったが念のため近くのトイレに行った。袴をたくし上げ、汚さないようにするのは難しく、昔の武士は大変だったと思う。尿で袴を汚すことは割合普通にあったことではないか。現在のところ、来年も筆者は同じ姿で歩くことになりそうだ。桂川地区が第十一社「室町幕府執政列」の番になっている。そこならMさんに車で送ってもらわずとも、筆者なら歩いて30分で着く。
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by uuuzen | 2022-10-23 23:59 | ●新・嵐山だより
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