「
嘲りに 蹴りをつけけり あざとくも 朝に説く僧 あさりを漁り」、「立冬の 温泉に落つ 桜葉の 赤みに競う 日焼けの湯肌」、「鶏頭の 花の色抜け 忘れられ 黄泉に帰りて また蘇り」、「輪廻知る リンネの理念 練られ過ぎ 後輩試す 交配激し」

一昨日の5日にあった今年のザッパロウィンについては後日書くとして、今日は当日に用意した客へのお土産について。この最初は2020年8月1日の夜、五条大宮にあるパラダイス・ガレージで開催された「ザッパ会」のために作ったものだ。今回で5作目となる。客数を見越して10から20部の間の数を用意するが、まず行なうのは周囲にある適当な厚紙で正方形に近い袋を作ることだ。厚紙はわざわざ買わない。裏が白ければよく、ポスターや画用紙の切れ端を貼り合わせて使う。それが案外手間を要し、一度に10部を作ることはなく、思いついた時に3,4枚を作って少しずつため込んで行く。今回は13,4枚になっていた。それは夏から松本和樹さんに言われていた「ザッパ会」のためのものであったが、その開催が延期になり、ザッパロウィンがやって来た。去年のザッパロウィンでは頑張って20部作ったが、今年はいろいろと多忙で、作っておいた13,4部を転用し、予約者のみの配布にした。それはさておき、このお土産はこれまでの5回すべて、必ず当日の昼頃に水彩絵具で鶏頭の花を描いて来ている。今年は鶏冠鶏頭が割合思い通りに開花したが、咲いた10の花のうち、赤色が残り、形もさほど崩れていないのは現在わずかひとつだ。隣家の裏庭の比較的陽当たりのよい場所にその鉢やプランターを移動させているので、折り畳み椅子や絵具などを隣家に持ち込み、そして正午頃から描き始めた。ひとつ自慢したいのは、これまでの5回、どの絵も一度も失敗せず、予め作っておいた白地の袋状の紙を処分したことがないことだ。どの回も下描くなしのぶっつけ本番で、花に対峙して一瞬で構図を決め、素早く描き始める。そうして10枚から20枚の同じ絵を作る。それほど繰り返すからには途中で全然違う絵にすることも出来るが、あえてそうしない。最初の決定に迷いがないからだ。つまり一度で決める。これは筆者のモットーだ。1枚だけ描いて後の枚数はカラー・コピーすれば手っ取り早いが、手描きにこだわる。カラー・コピーを切り抜き、袋に貼るといった一連の行為よりも、どんどん描き進めるほうが早く、緊張感があって楽しい。受け取った人は何とも思わないとしても、それは筆者には関係ない。このブログと同じで、筆者は自分の満足のために無料でしている。「ザッパ会」はいちおう来年明けに予定されている。その時の話題は『WAKA/WAZOO』になるだろう。鶏頭の花がどうなっているかだが、まあどうにかなる。パラダイス・ガレージは10人も入れないのでお土産は全員に配布出来ると思う。

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