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●京都市京セラ美術館の内部、その2
なき日 吾知らぬ本 老いて読み 同意同感 死に人死なず」、「文明は 古びて滅び 民残る 勃興の国 同じ定めに」、「新世代 期待祝われ 荷は重し 旧き世代の 席は巌や」、「岩割りて 芽の出る力 見習えば ダイナマイトに 核でやり過ぎ」
●京都市京セラ美術館の内部、その2_d0053294_02023409.jpg
昨日の続き。京都市京セラ美術館の玄関は西向きで、向い側が京都国立近代美術館の玄関だ。両館の間の幅広い道路に朱色の大鳥居があり、その北の突き当りが平安神宮だ。また京都国立近代美術館の北隣りに府立図書館があり、その北端の小さな公園や交番を西に折れると北側に京都会館、南側に昔は勧業館と呼ばれたみやこメッセがある。また京都会館の北西に京都市美術館の別館があって、京都市美術館が京都市京セラ美術館となる改装工事中は同別館で京都市美術館が例年開催していた京展などの総団体公募展の一部が開かれていた。同別館の名称も京セラが買い取ったのかどうか知らないが、本館のリニューアルが終わってからはまた元どおりに2階で団体展が開催されるようになったはずだ。同本館で大小含めて団体展は年に百ほどは開催されるのではないか。京都市美術館はほとんどそのための施設と言ってよく、リニューアル後もそれは変わらない。それほど美術制作に励む市民が多い。昨日書いたように千人にひとりの美術愛好家では京都市全体では1500人ほどとなる。これはかなり少ないので、人口百人にひとりの割合とすべきか。その末端に筆者は属すと思っているが、ほとんど誰もそう思っていない。つまり筆者のような無名を含めると市民の50人にひとり程度はいるだろう。ただし周囲を見わたすと、やはり千人にひとりかと感じる。話を戻す。京都市美術館の東は道路を挟んで動物園がある。筆者は一、二度行ったのみで、同美術館の東端に接する道路をほとんど歩かない。そのためもあってリニューアル工事は新設も伴なったことを15日に出かけるまで知らなかった。昨日の最後の写真は玄関から入ってその正面突き当りの出入口を捉えた。奧に緑があり、それに吸い寄せられるように、企画展を見る前にその出入口を出た。そこは狭い翼廊で、今日の2枚の写真のように前面が庭の見える大ガラスだ。改装以前は壁で塞がれ、扉はあったがほとんど閉まったままであった。改装後は庭に出られるのかどうか、確認していない。それよりも気に取られたことがある。最初の写真の左端に少し写し込んだが、本館と同じ明るい黄土色の建物が新たに出来た。そこでアンディ・ウォーホル展が開催されている。同新館に入るための斜めの通路が翼廊の北端から続いていて、そこに少しは踏み込んでもよかったが、当日は2日前の一般公開を前に関係者の内覧会が行なわれていて、通路とその先に若い男女が群がっていた。その様子を撮れば、今日の最初の写真は左端がもっと伸びた。群がっていた人たちは学芸員やコレクター、さらにそうした人々とつながりのある人たちに違いない。
●京都市京セラ美術館の内部、その2_d0053294_02024853.jpg
 筆者はウォーホルにはほとんど興味がない。失せたと言ったほうが正しいが、そういう画家は他にもたくさんある。それで今回のウォーホル展も見たいとは思わない。日祝日と平日は入場料に差があり、どちらも2000円を超える。いつの間にか展覧会は大きく値上がりしている。目玉作品はチラシやポスターに印刷されるマリリン・モンローの肖像で、これは昔から色違いでさんざん見て来たので、今さら感がある。同展に合わせた形で、ウォーホルが1956年と74年に来日して京都市内を歩いた時の写真を見せる展覧会も祇園で年末から正月にかけて行なわれる。随行した日本の写真家が撮った百点ほどの写真で、筆者はウォーホルの歩く姿よりも筆者が5歳であった56年の京都市内が写っていることに興味がある。それはアレシンスキーが55年に来日し、京都の寺町通りや墨象の作家の制作の様子を撮影したフィルムを、彼の5,6年前の大阪における大規模展覧会で見たからだ。アレシンスキーとウォーホルが50年代半ばに相次いで来日して京都に来たことは、両人のその後の作品にどういう影響を及ぼしたかの比較に役立つだろう。ただしアレシンスキーは墨象に大きな影響を受けたのに対し、ウォーホルは全くそうではなかった。そう考えると、筆者はアレシンスキーの芸術のほうがウォーホルのそれよりも断然面白い。話を戻して、京都市京セラ美術館の新館はどう呼ばれるのか知らないが、敷地内の庭の東北角に建った。動物園の玄関前からはよく見え、またグーグルのストリート・ヴューによれば道路側に階段があるので、本館の玄関を通過せずとも直接新館だけを訪れることは出来るのではないか。新館は現代美術の展示用に造られたもので、色合いは本館に合わせているが、窓のない立方体だ。それがいかにも現在を体現している。もっと楽しい外観がよかったが、その費用がなかったか、どういうデザインがふさわしいか決められなかったのだろう。それはともかく、筆者がこの新館に入るのはいつのことか。リニューアルの杮落とし展で使われたはずだが、それ以降、ウォーホル展以前にこの新館でどういう展覧会があったのだろう。現代美術の展示は京都国立近代美術館に任せておけばいいのに、新館内部の壁面や床面の規模にもよるが、今後企画展で開館日を埋めることが出来るのだろうか。東京の新国立美術館に対抗するためには京都にこの新館は必要であった気もするので、今後の企画展が楽しみでもある。関西も各地に大きな美術館が増えて美術ファンは忙しく、また懐具合を心配せねばならない。それでたいていの人は好みのジャンルに絞って見に行くが、それではよくわからないことが残り続ける。もっとも、そのことに気づかない人はいるし、気づいていても別にかまわないと考える人がいる。つまりアレシンスキーや墨象を知らなくても困らず、大人気のウォーホルは外せないと思う勝手はある。
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by uuuzen | 2022-09-29 23:59 | ●展覧会SOON評SO ON
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