「夭折の 先生偲び 老い集い 馬齢重ねを 酒の肴に」、「団子２個 仲よく箱に せせこまし 月輝る夜に 妻と頬張る」、「名月は 闇にくるまれ 輝きて 月見団子は それを表わし」、「雲割れて 月丸見えの 午前２時 カーテン閉じて もうお休みと」



今日はたまたま昨日に続いて菓子ネタ。家内が先ほど「風風の湯」の帰りがけに８５Ｍさんの奧さんから「今夜中に食べてね」と言われながら小さな箱を手わたされた。帰宅して蓋を開けると月見団子がふたつ入っている。早速写真を撮った。ＪＲ嵯峨嵐山駅前にある和菓子屋で買ったもので、８５Ｍさんは何年も前から奧さんがその店の和菓子が好物というので毎週買いに出かけていると聞いたことがある。そしてスタンプカードがあって、五百円か千円ごとに１個捺してもらえるとのことだが、８５Ｍさんは夫婦で食べるのにいつもその額に数円か１０円ほど足りないそうだ。その金額をよけいに支払うのでスタンプをひとつよけいに捺してほしいと店員に言うと、断られると言っていた。８５Ｍさんはスタンプをひとつよけいに捺さずに済む価格設定にしていると言うのだが、店がそこまで考えているかどうか。筆者も和菓子好きだがそういう専門店ではめったに買わず、いつもスーパーの量産品でしかも割引シールが貼られている時にしか籠に入れない。これはけちと言うより、毎日甘いものを食べれば体に悪いことを思うからだ。以前書いたことがあるが、榊莫山は和菓子が好物でそれで病気になったのではないかと筆者は思っている。嵯峨のＦさんに言わせると、御飯にも糖分はあるので和菓子好きであれば病気になりやすいとのことだが、そんなに食べ物に気を使っているＦさんは糖尿病の薬を飲んでいる。だいたい日本食は甘めで、糖分を摂取し過ぎではないだろうか。それで筆者も家内もコーヒーや紅茶に砂糖を入れないが、角砂糖を使うカクテルの「オールドファッションド」を作って飲みたいのに、角砂糖がないと言う。せっかく立派なグラスやカクテルの元になるバーボンもビターも手元にあるのに、粉砂糖で代用すると雰囲気が出ない。中秋の名月は明日で、８５Ｍさんの奧さんからいただいた月見団子は本当は明日の夜に食べればいいが、天気がどうなるかわからない。今夜は曇り空で、くっきり鮮やかな状態で月を見るには何時間も空を見上げている必要があるだろう。それでも見えないかもしれない。ともかく、早速家内と分けて食べ、煎茶も飲んだ。これは詳しく書けば具合が悪いのでぼかしておくが、家内は「風風の湯」で見知らぬ客やフロント係に人気があり、いろいろと声をかけられ、また特別のサービスを受けることがある。今夜は以前からたまに会う怖そうな顔をした高齢女性から初めて話しかけられ、雰囲気のよさをしげしげと褒められたそうだ。帰宅してそれを聞いた筆者は、「夫がいいからやな」と笑い話をする。半分は本気だ。

●スマホやタブレットでは見えない各年度や各カテゴリーの投稿目次画面を表示→→