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●西国街道、その20
が出て 今日は出かけず 電話詐欺 やはり当たると 占い信じ」、「ミンミンと 蝉やかましき 民主主義 世を見て嘆け 民は短命」、「国葬は 国士無双も 無想なり 酷使されたる 虚無の民無視」、「韓信の 股潜り見て 感心す 肝心なこと 信心にあり」



●西国街道、その20_d0053294_11533104.jpg 5月28日に家内と茨木市内を歩きまくった。その日の最後の予定であった万博公園内の民族学博物館(みんぱく)の企画展を見るには時間的に無理で、同展を翌日に見ることにした。ただし筆者ひとりで出かけた。同展以外に目的があったからで、また28日と同じほどの距離を茨木市内で歩くことにした。その道順を記したのが今日の最初の地図だ。左下隅のAから時計回り歩き、地図の上中央辺りのHすなわち富士の家があった場所から地図右下隅のIすなわち阪急茨木市駅まで南下した。28日は帰宅して富士正晴が住んだ家の住所を調べると、筆者がそうと思い込んだ竹藪とは違う場所であることがわかった。それでもう一度出かける必要を思った。富士の家がどこにあったかを知りたいのは、たとえば小説『贋・久坂葉子伝』に富士が自宅から阪急茨木市駅まで歩く様子が書かれていて、そのルートを自分の足で確かめたいからだ。結論を言えば5月29日はその道を踏破した。IからHを結ぶ赤い線がそれだ。ただし筆者は片道で、富士は客を駅まで送り、ひとりで自宅に戻ったから、そのたっぷり8キロ、2時間の散歩は富士の精神に何らかの影響を及ぼしていると信ずる。また富士がそのような歩きを頻繁にする元気があった時代と今とでは、少なくても半世紀の差があり、街並みは大きく変わった。田舎道ののどかさは減り、幅広い道路や名神高速など、車優先の殺風景さが増した。貧乏であった富士が自宅にタクシーを呼んで駅まで向かったことは最晩年はあったかもしれないが、壮年期にはない。市バスが駅から安威の交差点を結ぶ茨木亀岡線を走っているが、本数は少なく、筆者が読んだ限りでは富士がそのバスを利用したことは書かれていない。さて、今日の題名は西国街道歩きとは直接の関係がないのでふさわしくないが、今日の地図を「その16」のそれと比較させるため、また29日はごく一部だが西国街道を歩き直したので、あえて「西国街道」の題名で投稿する。地図上のAからIまで歩いて気づいたこと、考えたことを今日からまたしばらく写真つきで投稿する。29日は筆者ひとりであったこと、前日に安威辺りを歩いたこと、そのふたつの理由で前日より3割は早く歩けたと思う。なるべく同じ道を歩かず、また最短距離を目指した。2枚目の地図は最初の地図の右下隅の拡大と万博公園内を収めたが、赤線の左端がみんぱくだ。同館での企画展を見終わったのは午後5時10分前で、万博公園を出たのがちょうど5時、最終のI地点に着いたのは夕暮れをとっくに過ぎた7時45分頃であったと思う。時計を持っていなかったが、駅のプラットフォームで確認した。
●西国街道、その20_d0053294_18230121.jpg
 前日の28日に気になりながら見つけられなかった春日神社を今度こそと思い、万博公園を出た後、名神高速の高架沿いの道路を北上した。地図によれば春日神社は名神沿いの南北左右にある。北側のものは「西穂積」が括弧書きされる。ならば南側は「東穂積」かと思うとそうでもない。ふたつの神社は名神高速が計画された時に境内を分断されたかと想像したが、いろいろ調べるとそうではないことがわかる。名神はふたつの神社の間をぎりぎり縫う形で南北に通された。その際、境内を削った可能性はある。また名神が地上を走ったことで名神の東西両地域が分断され、トンネルが随所にあるものの往来は不便になり、名神沿いのふたつの春日神社は名神によって影が薄くなった。お参りしにくくなったと言い換えてもよい。名神の高架に沿って東西に車道と歩道がずっと存在するのではなく、あちこちで途切れているため、迂回しなければならない。両神社とも高架沿いを歩き進めば鳥居が見えるという位置になく、トンネルをくぐって迂回するといったように、詳細な地図がなければ参道は見つけられない。それにグーグルのストリート・ヴューで確認するとどちらもさびれた雰囲気で、名神高速が大きく影を落としていると思える。南方の春日神社は「穂積城址」とされ、茨木市内を見下ろす高台にある。その点は北方の春日神社(西穂積)も同様で、名神は山を切り開いて通された。山裾と言い換えてもいいが、裾は名神の東側になだらかにさらに広がるので、やはり山手と言ってよい。このことは土地買収に際して田畑よりも安価に済んだかどうかだ。ネットの「今昔マップ」から引用するが、新旧の同じ地域を収める今日の3枚目の地図が示すように、茨木市内の名神のルートや万博公園は、戦前と比較すると理想的な場所が選ばれたように思える。だが山も個人所有であり、買収にはさまざまな思惑が働いたことは想像に難くない。高度成長期であればなおさらかもしれない。話を戻して、名神沿いの道は起伏が大きく、また前方の視界の片側は名神の道路を覆うチューブの壁面であるので、歩いて決して面白くはない。今日の最初の地図のB地点はすでに南方の春日神社を過ぎている。同神社に至るには名神の東側を歩くか、途中で高架下のトンネルを東にくぐり、山の長い階段を上らねばならない。もちろんそのことを5月29日の筆者は知らず、また知っていても先を急ぐ思いで同神社境内に迂回するつもりはなかった。それで28日も目指しながら、ずっと手前つまり北方で名神の高架下をくぐって東地域に出た。それで29日は改めて春日神社(西穂積)に行こうとしたが、池に架かる橋をわたり切った時、そこで突き当りになって東西に行くしかなくなった。神社は眼前の北側の山手奧にあるのに、そこに行く道は途絶えている。それで仕方なしに神社行きを諦め、信号を待って北にわたり、東へと踵を返した。
●西国街道、その20_d0053294_14002711.jpg
 池に架かる橋は今日の最初の地図のB地点だ。そこから西側に住宅地が広がっていた。それなりに裕福な家が立ち並ぶ地域で、安藤忠雄設計の有名なキリスト教の教会がある。教会の正面奥のコンクリート打ちっ放しの壁面に十字型の隙間を設け、そこから内部に光が差し込む設計でよく知られる。昔からそれが茨木市内のエキスポ・ロード北方、名神高速の西側にあることは知っているが、何かのついでに訪れるにしても土地勘がなければその気になりにくい。また新しいデザインの教会が建つのは新しい地域であるはずで、実際その教会がある春日丘地区は戦後に開発され、万博以降はそれが加速化したようだ。さて、筆者は昔から茨木市内に有名なゴルフ場があることを知っているが、それがどこにあるかに関心がなかった。40年ほど前に筆者は神戸製鋼の重役の奧さんと染色を通じて親しくなった。彼女のご主人は岡山の名家で、父親が「茨木カンツリー倶楽部」で有名なゴルファーで、息子さんであるご主人もその趣味を受け継ぎ、同ゴルフ場の会報誌を担当するなど、ゴルフの腕前はシングルであった。同ゴルフ場は万博公園北方に1923年から設立が始まり、数年要して完成した。会員になるには社会的地位と会員の紹介が必要とされ、そういう名門のゴルフ場が春日丘地区にあるのは、同地区の住民の生活レベルが想像出来る。それはさておき、28日に筆者は春日神社(西穂積)に入るために名神沿いの長い階段のてっぺんまで上がった。そこは同神社ないし笹川良一の銅像を祀る寺の境内の背後で、今日の4枚目の地図の上部の丸で囲った地域だ。笹川は戦後岸信介とともに韓国の統一教会を日本に招くが、笹川は教祖の文鮮明と考えが合わなかったためか、手を引く。その後、奈良の五条市に勃興した辨天宗に自宅に隣接した土地を譲る。それが春日神社(西穂積)の西北隣りだ。辨天宗は女性が教祖で、その名前を取った智弁学園は高校野球で有名だ。29日に筆者が名神沿いの池の橋をわたった直後、眼前の突き当りの山が辨天宗の本山の智應寺で、そこは一般人が立ち入れない雰囲気があった。ネットには万博のパヴィリオンのような本堂その他の建物が紹介され、また境内の高台から万博公園の「太陽の塔」が見える。同寺は笹川の考え次第では統一教会の所有になっていた。別の見方をすれば真言宗系の新興宗教の智應寺は政治と関係しているとも想像される。一方では笹川がどれほどの山を茨木市内に所有していたかの興味が湧く。すぐ西のゴルフ場はどうか。さらには万博会場になった山は誰の所有であったのか。大阪万博を開催するのに最適な場所としてそこが選ばれたのは名神沿いである便利さとは別に政財界の思惑が働いたであろう。山を切り開いてニュータウンを造成することは6,70年代から加速化した。ゴルフ場もしかりで、万博はその時代の流れに乗って開催された。
●西国街道、その20_d0053294_13591427.jpg

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by uuuzen | 2022-07-19 23:59 | ●新・嵐山だより
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