「
介添えを 続けて楽し 発芽かな 間引かれし後 花盛りあり」、「不思議とは 小さき種の 玉手箱 生き物すべて 水と土なり」、「開け胡麻 唱えて開く 胡麻粒の 鶏頭の種 燃える花生み」、「鶏頭の 花色シャツで 道を行く 炎天の下 思いは燃えて」

先日の
「その1」では購入した鶏頭の種子を白い皿に移した写真を載せた。種子袋の説明に発芽率70パーセントと記され、20粒は実際は25粒入っていた。用意すべきセルトレイは200から288とある。ホームセンターにそれに該当するものがなく、最も小さな128を買った。これは128個のトレイが1枚につながったもので、288となればトレイひとつはかなり小さい。鶏頭の種子は胡麻粒の数分の一で、種子の大きさに見合ったトレイとして128は理想の倍ほど大きい。トレイ当たり2,3粒蒔けとあり、25粒ではトレイは20個が妥当だが、鋏で縦横3個計9個を切り取った。各トレイに培養土を詰め、指で穴を開け、2,3個ずつ蒔いた。それが「その1」に書いたように5月20日のことだ。説明に気温20度以上が確保されるべしとあるので、夜間の気温が10度台である頃を避けたためだ。2,3日で発芽し、土の表面を乾燥させないように水やりを毎日続けたところ、20日経った6月15日に今日の写真のようにセルからはみ出るほどに育った。発芽しなかった種子はなかったと思うが、成長が遅いものは順次間引き、写真の状態では12本となった。つまり種子の数の半分が大きく成長する候補として残った。間引き行為に気が進まないのはいつものことだが、そもそも種子蒔きの際に一粒ずつを小さなセル内でそれなりに成長出来る余裕をもった間隔とすることは難しく、蒔いた2,3粒は密集し、発芽時に花茎がほとんど密着している場合が多々ある。鶏頭の場合、ここ数年の育てた経験から、移植を大いに嫌い、間引いた苗茎は即座に別の場所に植えても必ずすぐに枯れるので、セル内で育った苗を大きな鉢などに植え替える行為は、根を傷めないように念入りに行なう必要がある。それを思ってセル内で充分育てることにした。一方これまで改善されなかった日照問題をどうすべきかを発芽した頃から考え続け、ひとつの解決策を講じた。隣家の庭はまだ余裕があるが、水やりに大いに手間取る。日照と水やりの便利さを満たすには隣家の裏庭との間にある150センチほどの高さのブロック塀の上しかない。そこは筆者の所有地であるから、どう使おうがよい。理想はブロック塀を撤去することだが、そのことに迷いながらそのままにしている。ともかくブロック塀の上なら日の出から日没まで太陽の光が遮るものなく当たる。とはいえ幅20センチほどで、鉢やプランターを置くには不安定だ。そこで隣家に置いてある種々の木材から長さ90センチ、幅25センチの板を見つけ、それを使うことにした。板の裏の長手方向に角材を2本打ちつけ、それでブロック塀を挟む。
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