「
肺の中 コロナ爆増 怖れあり 妻にワクチン 三度目勧め」、「乙女座の 白薔薇咲くは 一昼夜 そっと手を添え 写真に収め」、「咲き切った 姿美し 乙女薔薇 つまらぬ虫に 蜜を与えし」、「次々と 咲いて最後の 白薔薇に 強き雨降り 真夏訪れ」
今朝また裏庭のヴィルゴ(乙女座)の白薔薇が咲いた。蕾はもうなく、今年前半期最後の花だ。近所の大輪を咲かせる薔薇は2週間ほど花が元気であるのに、わが家のヴィルゴは花がとても小さく、朝咲けば翌日は枯れが目立つ。花の盛りはたった1日だ。鶏糞など栄養を与え続けたこともあって、今年は初めて多くの花を次々に咲かせたが、猛烈な暑さではもう花をつける元気がなく、秋まで一休みだ。この品種の薔薇を育てたいと思ったのは筆者が20代後半のことで、毎週近くの本屋で買っていた週刊朝日百科『世界の植物』に、自分の星座である乙女座の名前で紹介されていたからだ。他の品種と比べると見劣りするが、これしか育てないファンがいると紹介されていて、大量の花をつける様子の写真がある。せめて鉢植えで育てたいと思っていたところ、4,5年前にネット販売している業者を見つけて注文した。それはさておき、この白くて小さな薔薇に見合う女性像を今日は考えてみた。家内はとても小柄で、昔交際している時に筆者の先輩が家内のことを「卵のようだ」と言ったことがある。それは白い印象があるとの意味で、案外家内はこの薔薇に似合うかと思い至る。ところが家内の誕生花は鳳仙花で、その花言葉は「わたしに触らないで」だ。これは見事に家内の性質をたとえている。家内と交際中、とにかくガードがあまりに強固で、そことを先輩にこぼしたことがある。家内は全く男と交際経験がないまま筆者と一緒になったが、その点からもヴィルゴの薔薇はふさわしいだろう。一方、筆者は昔から女難の相があるとよく言われ、そのことを再確認する出来事があった。2年前、嵯峨のFさんの妹さんと家内が「風風の湯」で筆者が知らない間に親しくなった時、家内は早速その筆者より1歳年長の奧さんから忠告された。それは筆者には女性が接近しやすいので、注意するようにとの忠告で、家内はどう答えたものか面食らったそうだ。筆者が浮気性であると見られたのか、あるいは優しそうなので女性が接近しやすい意味なのか、その奥さんと会えばよく話す筆者も真意をはかりかねている。理想の女性は現実にはいないものだ。素敵だなと思える女性はごくたまに出会うが、それ以上の感情は湧かない。自分の美貌に気づいている女性はたいてい心は醜く、筆者は関心がない。家内はある老女から最近言われたそうだ。「あんたの若い頃はびっくりするくらいの美人やったやろうな」今年家内は69歳になるが、筆者には若い頃とあまり変わっていないように思える。相変わらず筆者によく言うからだ。「もう! 触らんといて!」
●スマホやタブレットでは見えない各年度や各カテゴリーの投稿目次画面を表示→→