「
般若から みたらし団子 奪う姥 今宵も酔って 騒ぐ心境」、「和菓子屋も スーパーも見ず 手作りす 水無月の餡 たっぷり載せて」、「蒸し暑き 梅雨の晴れ間に 米粉蒸し 水無月作り 吾も参画」、「桝を割り 三角作り 魔除け也 水無月の菓子 みな好きになり」

筆者の体重は家内のちょうど5割増しだ。そのためか家内はたとえば饅頭が2個あると夫婦で1個ずつ食べることを平等と考えず、たいてい1個の幾分かを割って筆者に食べさせる。それは筆者の甘いもの好きを知っているからで、大のポテトチップスや煎餅好きの家内は、そうした塩気のある菓子はいつの間にか勝手にスーパーで買ってひとりで一袋をすぐに食べ尽くす。どちらもあまり体によくないことをしているが、家内は酒は一滴も飲めず、その点は筆者より健康であるかもしれない。「風風の湯」では夫に先立たれた70代半ばの女性がグループを作ってたまに酒を飲む会を開いていて、家内はそれに誘われるが、酒が飲めないので断っている。一昨日は嵯峨のFさんと女性の酒好きが話題になり、女性の大酒飲みは見っともないということで意見が一致した。昨今は酒の席で男が女性の飲むコップに薬を入れて酔わせて乱暴、時には殺してしまう場合があって、女の酒はやはりろくなことがないと言えば当然差別だと糾弾される。以前テキーラの1本を15分で飲めば10万円やるという男の申し出を受けて挑戦し、途中で死んだ若い女性がいた。男女とも酒が絡むと馬鹿になりやすい。筆者は酒で酔い潰れたことは2,3回あるが、家内が言うには普段は見せない陽気さ全開で、たまには前後不覚になるほどに酔うのもいいかと思わないでもない。話題転換。25日にスーパーで水無月を見つけた。外郎は抹茶入りで、写真を撮ってすぐに家内と食べたが、去年撮った時とは違って「五」の篆書体を模して並べた。片方がわずかに小さいが、家内と五分五分つまり1個ずつ食べた。どこで寝起きするのか、息子は月の半分は家に帰って来ないので、水無月は正方形つまり2個入り1パックを買った。筆者は甘い菓子でウォッカを飲めるほどだが、ウォッカはブラック・ルシアンにして飲むのが好きだ。96度のウォッカにコーヒー・リキュールをどれほど加えるとまともに飲めるのか試していないが、甘さが足らねば水無月を肴にするのもいいか。とはいえもう6月(水無月)は終わりで、本格的な梅雨開けで猛暑が2か月半も続く。大阪や神戸方面に展覧会に行く予定があるのにこの暑さでは尻ごみする。また東京で久しぶりにキース・ヴァン・ドンゲン展が開催されるのでそれをぜひ見たいが、やはり暑さで思うだけで終わりそうだ。そう言えばここ1年ほどヴァン・ドンゲンの分厚い画集をフランスから取り寄せることを何度か思いながらそのままになっている。今日は香港から荷物が届き、筆者の買い物癖はひどくなる一方だ。贅沢品ではなく、必要なものであるので仕方がない。
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