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●神社の造形―葉室御霊神社
る庭 山の向こうに 陽が落ちて 夏に咲かせる 花に水やり」、「翳り行く 山沿いの道 喇叭鳴る 豆腐売る人 自転車で過ぎ」、「崖の上 赤い鳥居に 至る坂 上る勇気が なきまま十年」、「山手人 街を見下ろし 神気分 タワマン売れる 理由も同じ」



●神社の造形―葉室御霊神社_d0053294_01514044.jpg
3日前の月曜日、家内はリュウマチの診断と薬をもらいに桂病院に行った。家内はそこで8年前に肺の手術を受けて数日入院した。現在も肺の薬を飲み続け、一方で新たにリュウマチだ。先月18日に受診した時、一回5万円の注射を打つ必要があると言われた。その最初の機会が3日前の予定であったが、次回に先延ばしになった。先月18日、家内は病院から電話をかけて来て自転車で迎えに来いと言う。ふたり乗りするためではない。帰りに区役所前のスーパーに立ち寄って買い物をするためで、家内ひとりでは荷物が持てないからだ。3日前も家内は電話して来た。注射代が必要と考え、10万円を下ろして持って来てほしいと言う。筆者は郵便局でたぶん7,8年ぶりにお金を下ろし、また自転車でかけつけたが、前述のように注射は次回からとなった。それで先月と同じようにスーパーで買い物をし、その後家内は上桂駅まで歩いて二駅分を電車で帰ることにした。筆者が家に着いて1,2分後に家内は家に入って来た。駅に着いた時にちょうど電車がやって来たそうだ。あたりまえのことながら電車は自転車の何倍も速い。さて今日は長年気がかりであった神社について書く。桂病院前に山沿いの道がある。その道を車に乗せてもらって最初に通ったのは京都に来て間もない頃で、自転車で走るようになったのは20年ほど前からだ。桂病院から少し離れたところにある西京図書館は30数年前からよく利用しているが、図書館は桂病院のように山手にはなく、利用する道は異なる。桂病院辺りは平尾町で、ここには書かないが、ある理由があって30数年前から筆者は平尾町の範囲を意識し、自転車で走る時はいろいろ注意し、気がかりなことがある。それはいいとして、桂病院まで一直線の南北の山沿いの道を筆者が走り始める角地から、崖上に朱塗りの鳥居が見える。このブログの「神社の造形」に投稿する目的も手伝って、一度そこに訪れる思いがあったのに、自転車を停める場所に困ることと、鳥居に至る坂道は私有地の雰囲気が濃厚で、鳥居の前に立つ気になれなかった。長年気になりながら結局そのままになることは誰でもあるはずだ。人生はそういう気がかりが大量にたまって行くことでもある。別段大げさなことではない。その気になればいつでも解消出来る些細なことだ。それにもかかわらずそのままにしてしまう。放置しても心はほとんど痛まない。いつでも実行出来ると思っているからだ。それでも気がかりなことは億劫がらずに実行するのがよい。老境になればなおさらだ。とはいえ、長年気になっていた人と会っても、その一度で充分と思う。最近そういう経験をした。
●神社の造形―葉室御霊神社_d0053294_01515393.jpg 3日前は家内から電話があってすぐに家を出た。薬代の支払いまでしばし待たされ、処方箋を持って隣りの別棟で薬を受け取るのにまた待たされるから、どうせ筆者は小1時間は待つ。そのことを知っているので、3日前は先月18日に実行しなかったことをした。崖下隅にある石仏の前に自転車を停め、坂を上って神社を確認したのだ。ところが先月あったはずの鳥居がない。ともかく上まで行って撮ったのが今日の写真で、初めて神社名も知った。3枚目の下の写真は鳥居の破片らしきものが石組の上に置かれ、さらに琵琶らしきものと戦艦の模型が載せられる。社は大小いくつか並び、それぞれの祭神の名はネットに掲載されている。背後に民家が建ち、また社に近づけないように鉄柵があって、個人所有の趣が強い。グーグルのストリート・ヴューで確認すると、神社の三方を囲んで家が建つ。車なしでは生活は厳しい山手で、3枚目の写真からわかるように遠くに東山が見える眺望のよさだが、買い物は物集女街道まで下りる必要がある。ネット情報によればこの葉室御霊神社は1981年に葉室家の35代当主によって修理が行なわれた。それから半世紀、鳥居はなくなった。倒壊の恐れがあるとみなされたのだろう。近いうちに修理されると思うが、現当主にその気があり、また財力あってのことだ。神社を囲む数軒の家のどれかに当主が住むと想像するが、神社を守るには、土地に税金がかからなくても社や鳥居、玉垣など、経年劣化するものを新調せねばならない。神社庁に属していれば援助があるのかもしれないが、小さな、また不便な場所にある神社であれば、お詣りする人は少なく、地元住民を集めるお祭りも期待出来ないはずだ。境内は平安時代に葉室家の荘園があったとのことで、葉室家の御霊を祀るために神社が建立された。坂下に葉室幼稚園があり、一帯は葉室町で、北に松室地域がある。すぐ北は黄檗の浄住寺で、その北に地蔵院、さらに北に西芳寺(苔寺)があって、西山は東山に劣らず古くから神聖な場所とされて来た。西山地域は陽が沈むのが早いこともあって、観光地としては東山の比ではない。観光客はほとんど歩かないが、東山の陽に対して陰という翳の雰囲気にそれなりの味わいがある。東も西も陽では京都はうるさくて仕方がない。江戸時代の公卿は生活が苦しいのが相場で、それ以降もそうであったに違いなく、葉室家のように平安時代から続く家柄が京都にどれくらいあるのだろう。この坂の上の神社は千年以上も京都の推移を見て来た。家屋は時代に応じて素材やデザインが変化し、全体としての街並みは激変して行くが、神社は基本的には同じ状態が保たれる。秋の空気が澄んだ天気のよい日にこの神社の前から東山を見るとどうにか清水寺が見えるだろう。次はそのことを確認したいが、田畑を潰してあまりに家が建て込み、江戸時代からは考えられない眺めになっているはずだ。
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by uuuzen | 2022-05-19 23:59 | ●神社の造形
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