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●ムーンゴッタ・2022年5月
め込みの 咀嚼具合を 気に留めず 学ぶ楽しみ 知らぬも平気」、「一攫で 大金つかむ 夢を見て 黄金虫追い 肥溜めに落つ」、「通帳に 数字書き足し オレの金 これがほんとの オレオレ詐欺や」、「間違いは 誰にもあれど 責任も されど組織は 身内に甘き」



●ムーンゴッタ・2022年5月_d0053294_01254954.jpg
今日は曇天で先ほど「風風の湯」に行く時も帰る時も満月に気づかなかった。ということは見えなかったはずだ。筆者はいつも寝るのは深夜2時前後だが、先ほど1時半頃に今夜が満月であることを思い出した。満月が筆者を呼んだのだろう。すぐに裏庭に出ると八重椿の向こう、雲の間からぼやけた満月が見えた。4,5枚撮ったうちの1枚を今日は使う。満月から硬貨を連想する人はいると思うが、満月の写真を撮って寝ると硬貨の夢を見るかもしれない。お金の夢であればお札がよくて硬貨は駄目だと、小学生になる以前に母から聞いた。お札の夢もあまりよくないと後年何かで読んだことがあるが、夢判断はほとんど信じない。嵯峨のFさんは株式市場が開いている間は毎日TVでそれを見ながら株の売買をし、その収入で生活している。また土日は祇園まで市バスに乗って馬券を買いに行くのが楽しみで、ロジェ・カイヨワの遊びの分類で言えば、「賭け」の遊びを好む典型だ。筆者はFさんのような生活はとても出来ず、株への関心も全くないが、たまにFさんに株がらみの話題を提供する。先週の月曜日、家内が一緒に行ってほしいと言うので松尾の銀行に出かけた。11時から12時半までの1時間半、担当の若い女性行員から説明を受けた。そこでまず思ったのは、その行員の1時間半分の給料と銀行の窓口を占有したことに要する費用だ。それを費やしても銀行は筆者らを相手に儲けがあるはずで、その誘いにまんまと筆者と家内が乗せられたと見ることが正しい。銀行預金の金利は極端に低く、銀行は預金者にもっと効率のよい運営方法を薦める。それはFさんが毎日やっていることと同じで、リスクを伴う。3年前、家内は新人の行員に誘われるままに使い道のさしてない百万円を銀行の金融商品に預けた。筆者は興味が全くなかったが、行員の男性は気持ちのよい若者で、百万円が3年の間に少しくらい目減りしてもいいと思った。そのような人物は珍しいかもしれない。Fさんに言わせるとそうだ。預けた百万円はオーストリア・ドルに替えられ、日々の為替レートによって利子がついたり元金が割れたりする。だが銀行は客の評判が大切なので、絶対に近い安心があってその商品を勧めた。実際3年弱で3万円近い利益が出た。2年ほど前にFさんにそういう商品を勧められたことを言うと、その後Fさんは事あるごとにオーストラリア・ドルは高値で、百万の元金なら年にしかじかの利益があるはずと言ってくれた。それでも筆者は全く関心がない。数万円増えようが減ろうが生活に差はないからだ。今年8月の満期であるのに、先日電話があって3か月前倒しで解約すると言う。
 担当者は毎年変わり、今年からは若い女性だ。わが家に来ると言うが、散らかっているので印鑑持参で家内は出向くと言った。そして勧められたのが百万円を新たにアメリカ・ドルに投資する別の商品だ。その説明と手続きに1時間半要した。今月28日だったか、その日に銀行は米ドルを買い、3か月後のレートによって3000円弱の利益がつく見込みだ。それは現在の円高が続き、1ドルが130円である場合だ。それより安くなると2,3万円は損する。これは全く分が悪い賭けだ。それでも筆者はFさんとの話のネタにはいいかと思って契約した。先週そのことをFさんに言うと呆れられた。「銀行が儲けるだけで、絶対にそういう話は証券会社でやるべきや」銀行は米ドルを円に交換する際に1ドル当たり1円の手数料を取るのに対し、証券会社では0.5円であるからだ。1ドル1円の手数料が大きいのは確かにそうだ。銀行との契約の際、ドル通帳を作らされた。元金の百万円が目減りした場合、その金額をドルのまま預金するためで、円に替えると銀行は1ドル1円の手数料を取り、元金はさらに目減りするからだ。Fさんは1ドルが360円時代に何百万円かをドル建て預金し、それが半額になって大損したと言う。それはさておき、Fさんは3か月後のドルの値打ちがどうなっているかについては、まあ今のまま円高が続くはずで、損はしないだろうとの予想だが、くれぐれも二度と銀行に口車に乗るなと忠告された。筆者も家内も手元にあるお金を増やす考えが全くない。投資に関心がないのだ。筆者は通帳をほとんど年に一度、税金の申告の直前にしか機械で記入しない。そのため半年分ほど記帳されない分があり、それは窓口で特別に打ち出してもらう。それほどにお金に関心がないと言えば嘘になるが、どうにかぎりぎり生活出来るのであればお金のことを一切考えずに生きたい。実際そのようにしてこの年齢まで生きて来た。銀行にどれほど預金があるかも正確に知らず、ほとんどどうでもいいと思っている。Fさんは「オレは金にがめつい」とよく言い、また株で億円を持っているが、生活は至って質素で、旅行、食べ物、衣服、酒、女、芸術に関して興味が全くない。何を楽しみで生きているのかと思うが、人さまざまだ。Fさんは毎日株の上下を睨みながら、自分の判断が正しいことを確認するのが生き甲斐で、お金そのものには恬淡だ。ただ株を運用するには元金が必要で、そのために億円は保有しておかねばならない。根っからの「賭け」が好きな人だが、筆者もそれなりに人生に賭けていることはある。この20年は特にそうで、本の執筆のために多大な財産と時間を費やして来ている。本の印税はわずかで、本が本当に世に出るかどうかもわからないから、筆者は驚くべき阿呆だ。貧乏人の筆者が言っても説得力はないが、金が億単位であっても幸福とは限らない。
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by uuuzen | 2022-05-16 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
●『旅スル絵画 住友コレクショ... >> << ●「新緑の 蔦の眩しき 古家で...

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