「
穂を継ぎて 話終わらぬ ひとりごと 落ちはなきまま 時間が切れて」、「落とし物 引き取り手間と 価値比べ 不要となれば 付喪の神に」、「持ち主が 手放す品の 悲しさや 失恋人も 同じ色合い」、「長く生き 長生き人の 思い知る 心の旅路 分かちて楽し」
今日の写真は9日に撮った。前回から大きな変化があることを知ったのは5日だ。どちらの日も家内と嵯峨のスーパーに出かけた。連休中に嵐山の市営駐車場に落ちていたぬいぐるみが追加されている。これは生徒が鞄につけるものとしては少々大きいので、車内に吊り下げるものだろうか。この駐車場の室外機の木製覆い上の小さな人形は、最近失われた仮面ライダー以外は接着剤で固定されていて、その中央のひとつにプラスティック製の吊り輪を介してぬいぐるみがぶら下げられている。特大級なのでそのようにして飾るほかなく、その迫力に笑みがこぼれる。落とした人がここに戻って来た時、駐車場が閉まっていても気づくとの配慮がうかがえるが、持ち主は現われないに違いない。それで前を通りがかる親子連れの子どもがほしがった場合、持ち帰ってもいいとの思いだろう。ネットでこのぬいぐるみの落とし物を紹介するのは筆者くらいと思うが、落とした人が知れば、また手元に戻したいのであれば、市営駐車場に連絡すればよい。2枚目の写真は少し下がった位置からの撮影だ。足元の桃色の宵待草の花と、左端の係員を含めた。係員を収めるのは初めてで、悟られないように撮影した。去年は同じ宵待草が小さな人形の列まで生え上り、舞台に文字どおり花を添えた。それはさておき、わが家の裏庭の片隅に昔息子が遊んだ小物類を詰め込んだ容器がいくつかあって、昨日それに気づいて蓋を開けるとビー玉やプラスティック製の小さな人形などが混じっていた。その中にあまり目立たない人形のひとつを接着剤とともに嵯峨のスーパー赴く際に持参し、空いている場所に固定しようかと思っている。5時に駐車場は閉まるので、誰にも見られずに作業をすることは出来る。ただし、以前はこの室外機の覆いの3,4メートルほど右手の本当の灌木の切り株上に同じことをすると、ほとんど即座に除去された。断っておくと、この
「番外シリーズ」の最初に載せた写真が示すように、最初は切り株上に小さな人形が固定されていた。その場所が室外機の覆い上に変わったのは2020年11月の
「番外その13」からで、その時に右端辺りのミッキーマウスは切り株から移設された。つまり同じ人物が作業に携わっていて、覆い上に新顔が増えると撤去される可能性は大だ。縄張りを荒らして勝手な真似はするなという気持ちは理解出来る。その人にすればこの「作品」の共同制作者は落とし物をした人のみで、部外の第三者に参入されたくないはずだ。そのことを承知で目立たない茶色の小さなものを選んだが、接着剤を買って接着作業が終わると撮影して報告するつもりでいる。
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