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●神社の造形―平野神社の桜、その2
めらる 気分の後に テレビつけ 品なき笑いに 目と耳汚す」、「一年に 一度眺めて 満ち足りて 日々違う花 見るのも虚し」、「声立てず 咲いて散り行く 花に似て 無名の人も 笑顔美し」、「まだ知らぬ 美しきもの 求めつつ 今日も見渡す 文化の海を」



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ひとり500円の入園料は妥当だ。無料では園内はもっと混み、コロナ禍ではまずい。500円以上なら入らないと考える人は増えるはずで、筆者はちょうどいい料金だと思う。買った日は何度も入園出来るので、時間のある人は夜桜目当てに舞い戻ればよい。今日は園内で撮ったすべての写真を掲げるが、最後の写真は上下2枚に分けて撮ったものを合成したので、シャッターを押したのは5回だ。園内の小径を全部歩いてもほとんど同じ眺めで、変化は乏しい。意外であったのは黄色の菜の花がたくさん咲いていることだ。黄、ピンク色、水色の空というようにパステル・カラー中心の「お花畑」だ。最初の写真を撮ってすぐ、入園券が1枚落ちていた。拾わなかったが、後で拾っておけばよかったと思った。その理由は明日か明後日に書く。絵心のある人は園内を写生したいだろうが、他の人の邪魔になり、写真を撮るのがせいぜいのところだ。それに満開の桜の写生は花をひとつずつ描くことは無理で、またその気にもなれず、遠目に漠然と花の群れをざくざくと捉えるしかない。その思いがあるので筆者は満開の桜は眺めるだけで充分だ。その花見というのは毎年新たな発見があるというほどではない。それで嵯峨のFさんは興味がないのだろう。桜は特に誰といつどこで見るかが思い出の核となる。その意味でもひとり住まいのFさんが興味なしと言うことは理解出来る。もっと言えばひとり身であれば満開の桜を人混みに混じって眺めることは、よりさびしさを感じる結果にかもしれない。そのためかどうか、園内は筆者が目にしたところ、すべてカップルか数人のグループであった。筆者らも含めて朝のTVで紹介されていた様子を見て訪れている人は少なくないはずで、まことに自由で平和なことだ。ところで京都市役所前に姉妹都市の関係を結んでいることを示す小さな記念碑がいくつか並んでいる。コロナ以前は市役所前の広場で毎月決まった日にフリー・マーケットが開かれていた。筆者はそれに何度か訪れた時にパリやボストンなど姉妹都市と交換されたガラス入りの記念碑を順に見た。最もよく覚えているのはウクライナのキエフで、モスクワがないことが不思議であった。今ネットで調べると平成13年設置の姉妹都市提携30周年かつウクライナ独立10周年記念が設置されるが、それ以前のソ連時代のものも覚えている。大理石の碑の上に金色の聖ミカエルの像が載せられている。この像は昨今TVでよく紹介されるキエフの独立広場中央に建つ高い円柱のてっぺんにもある。それはともかく、古都同志ということでキエフと提携を結び、モスクワとは結んでいない。
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 キエフはロシア語読みで、日本では最近キーウと呼ぶことになった。キエフで思い出すのは歌手の加藤登紀子の肉親が経営するレストランだ。京都南座の近くにあることは昔から知っているが、入店したことはない。その店の名前を「キーウ」に変えるのはいろいろと経費のかかることでもあって、今後も「キエフ」で通すのかどうかだが、ロシアのウクライナ侵攻がどういう結果をもたらすかも関係することだろう。ところで筆者は家内と交際し始めた若い頃、阪急三番街の今はない中村屋でよく食事し、家内からボルシチを教えてもらってふたりで何度も食べた。それがロシア料理と思って来たが、最近ウクライナ料理であることを知った。4,5年前に家内と東京に行く用事があり、その時に新宿の中村屋で初めて食事し、家内は喜んでいた。もっともその時はボルシチを食べなかった。中村屋と画家の中村彝は深い関係があるが、中村屋一族の人間ではない。中村屋は彝を援助し、彝はやはり中村屋が世話したロシアの若い盲目の詩人の肖像画を描いた。そのことは絵画好きなら誰でも知っている。中村屋のホームページを見ると、ボルシチはロシアの料理でもあるではないか。つまりロシアとウクライナは関係が深い。隣り合っているのであたりまえだ。戦前から日本ではロシアのことはたとえば小説を通じてよく知られるが、ウクライナのことはほとんど知識がないのが普通ではないだろうか。それで筆者は京都市役所前広場にキエフ寄贈の記念碑があることが強い記憶になった。また筆者が「ウクライナ」という言葉を最もよく覚えているのはビートルズの曲「バック・イン・ザ・USSR」の歌詞で、ポール・マッカートニーはウクライナ女性が好きなのかと思ったものだ。最近TVで紹介されるウクライナの若い女性は確かに美人が多く、また肌はとても白い。それで好感度が高いのは筆者だけではないはずで、移民として受け入れられやすいと思う。より差別を受けるのはアジア人や南米人で、日本では彼らに対する目は厳しい。1年ほど前、たまたま日本語が達者なロシアの若くて美しい女性のYouTubeを見た。とても人気者で、今も投稿しているのかどうか。投稿中とすれば母国のウクライナ侵攻をどう扱っているだろう。そう言えばTVでもロシア系の若いタレントがいる。ロシアやウクライナ人は見栄えの点で日本ではかなり得している。それはパキスタンやヴェトナム人ほどに多くないからでもあり、またその珍しさがウクライナ人の儚い印象に結びつき、その儚さが美に結びつく。現在のウクライナの人々が流浪の民となることからなおさら儚さを思うのかもしれないが、ロシア人とウクライナ人の区別がつかない筆者で、儚いと言えば偏見になる。それにロシアもウクライナも女性は中年以降はかなり太る場合が多いようで、「儚い」印象は若くて美しい人を見てのことだ。これは偏見ではなく差別と謗られそうだ。
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 儚いと言えば桜がそうだ。一斉に開花して一斉に散る。これを人にたとえるとあまりいいことはない。「一億総玉砕」を思い出すからだ。美しい桜の花が念頭にあってそういう考えが出て来たとすれば、花を通じて得る美意識は必ずしもよいとは言えない。桜はぱっと咲いてぱっと散るが、翌年また同じように咲く。人間はそうではない。ぱっと散って民族が総玉砕すればそれで終わりで、他の民族が勢力を広げる。それはそれで自然は何ら困らず、他の民族もそうだ。民族浄化という言葉がある。人種間の偏見が憎悪に達すると、そして馬鹿な指導者が権力を持つと、嫌悪する民族をゴミに思い、殺戮を聖なる行為と考えて実行する。ロシアの権力者がウクライナをロシアの国土にしたいことは、ウクライナ色を認めず文化をロシア化させることだ。これは特定の品種の桜が絶滅することとは違ってハイブリッドを生むことだ。だがそうなり切るはずはなく、ウクライナ人の血は残り続ける。あるいはまたそのことも筆者にはよくわからない。ヨーロッパは国境をしばしば変えて混血して来たからだ。それを言えば日本も同じで、純潔種を思い込みたいのは国の教育による。国家観を植えつけられるからだ。ロシアはウクライナを併合しても当然で、ウクライナの上に立って来たし今も立っているという自負がプーチンやロシア人にはあるのだろう。その考えは中国も持ちやすい。何百、何千年単位で見れば日本や朝鮮半島はいずれ中国の属国になるだろうし、大きく見ればこれまでもそうであったと言ってよい。強い者に巻かれるのは致し方がないが、巻かれながら独自性を保つ。その独自性が大切だ。それはウクライナにもある。となればロシアに巻かれ切らず、征服されてもいずれまた巻き返しの機運は生じる。そのことで紛争、戦争は絶えず、それを前提にどうにかやって行くしかない。ただし大きな問題がある。核爆弾を発明したことだ。それで人間は一瞬で莫大な数の人間を殺す手段を得たが、それを使おうとする権力者が出て来る確率はゼロではない。そういう者が核のボタンを押す理由に、親や学校の情操教育の不足があるかどうか。学校の成績を重視して人間を振り分ける社会では、一流大学卒でも頭のおかしい者は常に無数に出て来る。金まみれの次は権力欲というのが凡人のたどる道であるからだ。プーチンはその部類だろう。日本にも似たような屁理屈を弄する有名人が大勢いる。一斉に咲いてぱっと散る桜を、初めた戦争を短期間で終えることにたとえるのはどうか。人間はそうして来たし今後もそうだが、核爆弾を抱えている。原発は絶対に深刻な事故を起こさないと言われたのにそうではなかった。核があればいつか誰かが使う。ところがそれも大勢の人がぱっと散ることであって、誰かが落とせばそれを原発事故と同様に捉えて、生きている人はまあ仕方がないと考えるしかない。
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by uuuzen | 2022-04-11 23:59 | ●神社の造形
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