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●健気に咲き続ける白薔薇VIRGO、その22
貿々と 日々易々と 忘れ去る 春夏秋冬 防疫のほか」、「目覚めたか ひとつ蕾の 白き薔薇 寒さ退き もう咲いてよし」、「呑気さを 揶揄して言うは 花畑 髑髏の際に 花咲きもする」、「戦争の 否定に使う 白薔薇を 無念の死者に 捧げて祈る」



●健気に咲き続ける白薔薇VIRGO、その22_d0053294_00593515.jpg4,5日前の朝、裏庭の白薔薇の蕾がひとつ出来ていることに気づいた。冬に向かうならば開花は無理だが、日増しに暖かくなる季節だ。いずれ咲くと思っていると、一昨日の朝、今日の最初の写真のように小さく咲いた。2枚目の写真の左は昨日、右は今日で、花芯が覗くほどになった。前回の開花は去年10月15日で、半年ぶりだ。1年にわずかふたつの開花はあまりにはかない。ほとんど栄養剤を与えずに放置しているからだ。冬場は根元近くまで伐ってしまうのがいいとされるが、その作業をしたことがない。逞しく育っていないからで、葉の枚数もとても少ない。鉢の土を全部入れ替えようかと思わないでもないが、その時期がよくわからず、また環境の激変で枯らす心配がある。蕾はいつもと様子が違い、淡い黄緑色であった。茎に接する花弁にわずかなピンク色が出るのだが、開花してもその様子がない。これはたとえがよくないかもしれないが、映画『悲しみは空の彼方に』の黒人の家政婦アニーの娘と同じく、遺伝子が両親を受け継ぐにしてもその特徴の表われは子孫によって異なるからだろう。つまりアニーが同じ白人の夫相手に別の子どもを産めば、黒い肌になる場合がある。そのことで関連して思い出すのは、昔アメリカの白人女性が白人と結婚したのに黒い肌の子が産まれたことだ。浮気はなく、妻の両親かその両親、あるいはもっと以前に黒人の血が混じったと考えるしかない。アメリカ人の大半は黒人の血が混じっていると聞いたことがある。それが事実であれば黒人差別は本当に愚かなことだ。人種差別の容認はそれこそ「模倣の人生」を歩んでいることであって、ダグラス・サークは小説『模倣の人生』を元に、また戦前の映画をリメイクしたのは、アメリカの人種差別を抗議する意味からだ。それは旧いアメリカが「模倣の人生」を歩んでいるという糾弾であって、アメリカの実情に幻滅してヨーロッパに戻ったのかもしれない。だが、それは言い過ぎで、映画の可能性を信じ、またアメリカが差別のない国になることへの期待を持っていたことが同映画から伝わる。アニーの亡骸を収める棺桶の蓋には白い花がびっしりと飾られていた。八重の梔子の花で、造花には見えない。梔子は日本でも夏に咲き、映画の場面とは合わない。葬儀のパレードは雪積もる道路を進むからだ。ニューヨークで初雪が11月にあるとして、梔子はぎりぎりその頃にも咲くだろうか。あるいは温室栽培か。ともかく梔子は実を料理の色づけに使い、花はヴァニラの匂いがするのでアニーにふさわしい。それに白花は心の純心さを象徴している。肌が黒くても腹まで黒くあるはずがない。
●健気に咲き続ける白薔薇VIRGO、その22_d0053294_00595670.jpg

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by uuuzen | 2022-03-29 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
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