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●ピンクヒガン、アゲイン
のごとく 時は過ぎても 矢は戻る 二本が時計で 回り続けて」、「ピンク色 見つけて楽し 町や野で 心膨らみ 丸く優しく」、「彼岸過ぎ ヒガンバナ咲く 色違い そのたたずまい 造花らしくや」、「目に留まる 花が好きとは 限らぬや 人も同じで ただ珍しき」



●ピンクヒガン、アゲイン_d0053294_00193739.jpgブログを続けていると投稿ネタを気にする必要上、外出時はなるべくカメラを首から下げ、目に留まったものを撮影する。たとえば花であれば常に違う品種を追えばいいのに、年々固定化し、また少ないその花の数が減少する。これが老年の硬直性の表われだ。毎年同じ品種の花の写真を載せるのはその花が好きであるからとは限らず、今日のピンク色のヒガンバナもそう言ってよい。ヒガンバナはやはり秋の彼岸頃の真っ赤なものがよい。園芸種なのか、野生にたまにある白花を基に作り出したと思える水色やピンク色、山吹色など、比較的珍しいので、咲いていれば必ずと言っていいほど足を止める。10月15日に四条大宮近くで撮った海胆色は先月3日に紹介したが、秋の彼岸を過ぎてから園芸種の出番となっているのは、種苗会社の戦略か、彼岸が過ぎてより涼しくなってからのほうが開花に向いているからか、たぶんどちらも理由だろう。勝手に園芸種と書いているが、どのような色でも作り出せるのであれば、ユリのように黒があれば面白いのに、たぶんそれは困難だ。出来たところで花の形が随分違ってたとえばかなり矮小化するのではないか。まだまだ人間には不可能なことがあるのはあたりまえで、何億年とかかって進化してきた生物をここ数十年の人間の研究の成果で左右出来ると考えるのは思い上がりがはなはだしい。園芸種のヒガンバナは原種の真っ赤なものと比べて、花の形は少し違い、特に雄蕊の伸び、反りが目立たず、筆者はそれが不満だ。元気な野生種と違って、いわば矮小種となって生殖器に変化が出やすいのだろう。花形の元気さは真っ赤なものが一番で、人間が遺伝子操作をして色違いをいかに作出してもどこかぎこちない。もっとも、その差を愛する人はいるのだろう。ピンク色のヒガンバナは以前に投稿したことがある。3年前の11月12日で、その頃に咲く花は菊以外あまりないこともあって、自転車で走っていても目につきやすい。今日の2枚の写真は先月22日の撮影で、三条商店街近くと地元小学校近くだ。最初の写真は筆者の自転車の後部の籠の影が映っている。充分に陽を浴び、写真は水中のような雰囲気がある。2枚目は左端にユリの種子の穂がいくつか倒れているのが見える。歩を進め、その穂をひとつくらい盗んでもいい気がするが、種子から育てるのは難しい。それで筆者は昔は鉄砲百合の球根を買って2,3年植え続けて熱心に写生したが、今は別の木が植わっている。ところで人々は目下紅葉を求めて嵐山に繰り出し、足元に咲く花をほとんど見ない。それに観光客が歩く嵐山や嵯峨に花壇はほとんどない。
●ピンクヒガン、アゲイン_d0053294_00195862.jpg

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by uuuzen | 2021-12-05 23:59 | ●新・嵐山だより
●「干し柿に 粉は吹かずに 渋... >> << ●「枯れてなお 花色深き 鶏頭...

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