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●『10ミニッツ・オールダー GREEN』の「水の寓話」続き4~北イタリアの道路標識
す光 雲の縁から 山の上 天を指しつつ オクラの実立ち」、「取り決めた 記号で話す 仲のよさ それが広まり 言葉が生まれ」、「天高く 吾も太りて 腹減らず おーいおーいと 空に叫びかけ」、「イマジナリ ヴォヤジ親父の 暇時なり 洒落て出かけず 駄洒落てこじれ」



●『10ミニッツ・オールダー GREEN』の「水の寓話」続き4~北イタリアの道路標識_d0053294_23390818.jpg相変らず本作「水の寓話」にこだわっているが、だんだん映画とはほとんど関係のない話になって来ている。それにどのカテゴリーに投稿すべきか迷う内容で、今日も半ば仕方なしに本作の続きとして投稿する。先月末にセザール・フランクの「ヴァイオリン・ソナタ、イ長調」の感想を書いた。その時に触れたCDが届き、二度聴いた。「PSYCHE」(プシシェ)の全曲版で、65分ほどある。それはいいとして、フランクについてのWIKIPEDIAに興味深いことが書かれる。ひとつはフランクが父と一緒にフランスに移住した時、「フランク」という名前がおおげさであるとからかわれたことだ。昔のフランク王国を思わせたからだろうか。もうひとつは普仏戦争の後、つまり1870年代初頭、フランスの音楽家には自らの音楽への認識の変化が生まれ、確たるフランスの音楽として「ガリアの芸術」を追い求めるようになり、その言葉はフランクが最古参の会員となった国民音楽協会の標語となったという記述だ。ガリアはケルト人が住んだ範囲で、現在のフランス、ベルギー、オランダ、スイス、そして北イタリアで、古代ローマの支配後はゲルマン人のフランク王すなわちカール大帝の治世に変わる。このように重層的な歴史のある地域でフランスの音楽家が「ガリアの芸術」を目指すとは具体的にどういうことかとイメージしにくい。ケルトまで遡るとして現在伝わるケルト音楽の要素を重視しているかと言えば、フランクの音楽にはそれは感じられない。それはさておき、北イタリアは南より経済的に豊かで、イタリアの中でも独立の思いが強い地域であることはよく知られる。イタリアが国家としていちおう統一したのが1870年で、まだ歴史が浅いからでもある。本作でヴァレリア・ブルーニ=テデスキがインド人青年をバイクに載せて自宅兼店に連れ帰った直後、「ドイツはいいところだ」と言う青年に向かってヴァレリアは「ここはイタリアよ」と言いながら両指で長靴の形を空に描く仕草は面白い。日本では小学校でイタリアが長靴の形をしていることを教えられるが、ヨーロッパでもイタリアは長靴型の国土という了解があるのだろう。トリノのヴァレリアの家族がフランスに移住することになった原因についてはいずれ彼女の映画について書く時に触れるとして、イタリアの北が南に比べて経済的に裕福としても、北も貧富の差があるのは当然で、また一方でガリア、フランク王国の歴史からすれば北イタリアはフランスと同族とみなせる。そう言えばフランスに行って同国で死んだゴッホがフランスの画家と認識される場合のあることは不思議ではない。
●『10ミニッツ・オールダー GREEN』の「水の寓話」続き4~北イタリアの道路標識_d0053294_23393479.jpg
 本作は女主人がインド人青年と結婚して夫が車を買うまでに商売が順調に行くが、車を買って家族で最初に乗り回す日に大破させ、夫は失踪する。残された女主人はその後また寡婦人生に戻るが、息子は数年後に青年になるし、女主人は男に不自由しないだろう。家族が喜ぶ車が一瞬で使えなくなる設定にはベルトルッチ監督の皮肉が感じられる。北イタリアは自動車の産地で、トリノはフィアットの本拠地だ。ネットに「平成 18年度海外調査 伝統的なまちなみと最新の都市デザインを訪ねて ~イタリア・フランスの事例に学ぶ」と題する、「財団法人 都市づくりパブリックデザインセンター」による調査報告書があり、その最初にトリノ市が取り上げられる。それによればトリノの人口は自動車産業の発展に伴なって1901年の30万から51年に70万、71年は120万へと増加するが、70年代から経営不振が始まり、2001年に人口は90万人に減り、都市問題が深刻化する。これはアメリカのデトロイトと同様だ。トリノと姉妹都市となっている名古屋も今後電気自動車の台頭からトヨタの経営がどうなるかわからず、そこには自動車製造に従事する移民の問題も絡む。2002年の本作は深刻化する移民問題に焦点を当てつつ、側面では自動車産業衰退を車の自損事故の場面でたとえているように感じられる。またケルト人にローマ人やドイツ人が混ざって来た北イタリアの歴史を思えば、東欧さらに東の国から移民が北イタリアの産業を下部で支えるために大量に流入したことは不思議でない。ガリア人以前にも別の人種が住んでいたはずで、山からの同じ水を飲みながら人間は血を混ぜて来た。監督は移民を近視眼的に問題にするより、男女が本能的に惹きあって子を産むということにのみ普遍性を見、それを描きたかったのではないか。またこれは筆者の想像だが、本作のように北イタリアのどこかでインド人の夫が経営する店があって、その夫が失踪する、あるいは死ぬという事件があったのではないか。本作に通奏低音のように映る店の前の山並みをグーグルのストリート・ヴューで探しながら、インドやアジアを売りにする店が見当たらず、よそ者に閉鎖的な地域に感じられるが、人口の1割以上占める移民やその家族は低層者用住宅で生活苦にあえいでいるだろう。とはいえ、本作のように店舗つき住宅持ちのイタリア女性と結婚した場合はそうではない。今日の写真はストリート・ヴューで見かけた北イタリアの道路標識で、最初の写真の兄が妹の手を引っ張って走る標識は、「飛び出しボーヤ」として投稿するつもりもあったが考えを改めた。2年前の9月、金森幹夫さんから鹿の飛び出し注意の標識の写真を送ってもらったが、近鉄奈良駅近くには昔からあり、ブログで数年前に紹介した気がする。今日の写真はそれと同じデザインと言ってよいが、イタリアでは2種あるようだ。牛は日本ではないだろう。
●『10ミニッツ・オールダー GREEN』の「水の寓話」続き4~北イタリアの道路標識_d0053294_23395290.jpg

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by uuuzen | 2021-10-09 23:59 | ●その他の映画など
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