「
褪せた色 デジタル使い 復元し ありがたみあり 面白きなし」、「褪せてから 味ある色と 囃されて わざとダメージ 加える衣服」、「いじめられ 味ある人に なれるなら みんな喜び マゾに徹すか」、「古びれば 手直し要す 何事も 老いが支配は 間違いのもと」
「風風の湯」のスタンプ・カードのサーヴィスが低下し、筆者のカードの満印更新の頻度も下がっている。サーヴィス低下はコロナで客が減少しているからだが、顔を見なくなった常連客がいる代わりに新たに常連になる人もいて、半減には至っていないはずだ。今ブログを調べたところ、筆者が「風風の湯」を利用し始めたのは2014年3月下旬からだ。オープンは2011年9月で、ちょうど10年経った。安普請と言えば悪口になるが、豪華な造りと書けば嘘になるから、正直な思いを書けばやはり建築費はぎりぎりに抑えた感があり、それで特に最近はあちこち劣化が目立っている。サウナの壁の灰色のタイルが剥がれ始めたのは2年ほど前で、当初はまた元どおりに貼り直していたのに、落ちた際に割れたものは同じものが補給出来ないのか、下地の白が白々しく見えたままに放置され、次第に隣り合うタイルも剥がれて、今は30枚ほどが落ちて白くて長い帯が目立つ。劣化は他の箇所にもある。一番厄介なのは湯の温度だ。「うたせ湯」という滝行のように湯が激しく30秒ほど落下するブースがふたつあり、筆者は必ず最後にそれに5回当たるが、ここ数か月は最高の温度の湯が出るようになっていた。あまりの熱さに体がひりひり痛むが、マゾ気があるのか、筆者はそれが好きで、全身を茹蛸のように真っ赤にして脱衣場に上がるのが気持ちよかった。ところが先日観光客が熱湯が出るとフロントに苦情を言い、即座に係員が使用禁止の貼紙をした。一見客よりも筆者のような常連の具合のいいようにしてもらいたいが、面倒なので何も言わなかった。するとその湯はほとんど冷水が落ちるようになった。本当の滝行で、それはそれで仕方ないと諦め、せっかく温泉で温まった体を水で激しく冷やして出ることにした。フロントに「冷水が出るよ!」と文句を言えばいいが、やはり面倒だ。そのうちまた少しは温度が上がるだろうと思っていると本当にそうで、今日はぬるま湯であった。おそらく半年後にはまた熱湯が出る。利用者が温度を調節出来ればいいのに、そうはなっておらず、やはり予算をけちったか。85Mさんや嵯峨のFさんはそろそろ大規模な改修が必要だろうと言うが、去年2月以降、客の激減で原価償却はかなり当てが外れたはずで、改修はまだ先になるだろう。改修に伴って値上げになれば常連はさらに減少するはずだが、経営者にすれば少なくなった常連客などいわばどうでもよいのかもしれない。現在は毎回1枚もらえる割引券を使えば平日は750円で、銭湯の450円と比べがちだが、わが家から最も近い銭湯に行くのに歩いて20分はかかる。
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