「
秤へと 乗ってばかりの 憚りは 焦るほどには 痩せるはずなし」、「いくらでも いくら食えると 息んでも いくら払うか 言われ意気消え」、「月見えず つきがないなと 諦めて 爺が家路に 杖つき着くや」、「歯ばかりの 鮫の顎なら はかばかし 鋸ののこのこ 吾子ばかばかし」
昨夜寝る前、部屋に入ると家内が満月が見えると言った。カーテンの隙間から見上げると、むら雲の一部が光っているだけで、月は隠れていた。1階にカメラを取りに行き、雲から月が顔を覗かせるのをしばらく待ってもよかったが、満月は明日で、明日は晴れると思ってそのまま寝た。満月の夜に満月が見られない場合を思って、前日に撮影することをこれまで何度もしているが、そういう時はたいていその予備撮影は無駄になる。それが保険というものだ。備えは面倒だが、もしもの時に役立つ。それがわかっているのに保険嫌いの筆者は一か八かの勝負に賭ける。予備撮影すべきかどうかは天気予報に頼ればいいが、天気予報を見るのも面倒で、それに頼らずともだいたい雲行きでわかる。それに満月の夜が雨や曇り空である確率はだいたい10分の1で、たいていの満月はどうにか撮影出来る。昨夜階下にカメラを取りに行かなかったのは、筆者が物ぐさであることと、カメラに入っている4本の単3電池がもうほとんど使えなくなっているからだ。先日急に1階のDVDレコーダーのリモコンが反応しなくなり、またデジタルの置き時計の液晶画面が消えかかっていたので、18日に嵯峨のスーパーで単3電池4本入りのパックを買った。その時にカメラ用にもう1パック買わなかった。理由は最初に訪れたスーパーで2,3週間前まで半額の200円未満で売られていたのが全部売り切れたのか、あるべき場所になかったからだ。次のスーパでは単1、単2はあっても単3はなく、さらに次のスーパーでも同様で、世間では単3電池を必要とする人が一斉に増殖したのが不思議だ。最後の4軒目のスーパーで仕方なしに価格どおりの1パックを買ったが、スーパー特製の商品で、そのデザインが気に要らない。それで1パックしか買わず、カメラ用に今度は梅津か太秦のスーパーで探すことにする。以上全くアホらしい話だが、筆者の気分は微妙なことで変化する。誰しもかどうかはわからない。ともかく、今夜の満月は午後7時から30分おきに外に出て確認したのに、厚い雲に阻まれてどこに昇っているか見当もつかない。それにやがて小雨が降って来た。深夜1時過ぎでも同じで、今月のムーンゴッタの写真は諦めた。やはり昨夜撮っておくべきだったか。電池切れは、電池を外して両端を強く擦るか、10分程度握り占めていると数回程度は撮影出来るようになる。それはそうと、液晶時計は画面の文字が元の真っ黒に戻ったが、DVDレコーダーのリモコンは電池を変えても同じ調子で、反応したりしなかったりする。買い替えの必要がありそうだ。
スマホやタブレットでは見えない各年度や各カテゴリーの投稿目次画面を表示する