「
俵踏む 大黒天の 笑顔見る 稲荷狐の 土偶も楽し」、「日陰にて 涼めや雀 夏の午後 桶で浴びるか 冷たき水を」、「桃葡萄 西瓜無花果 盆に乗せ 盂蘭盆迎え 鶏頭も咲き」、「瞬きを する間かな 人の生 懐かしき顔 指折り数え」

先月15日、向日市で初めて見かけた蘇鉄の写真を今日は2枚使う。最初の蘇鉄は50回ほどその横を自転車で通っているのに気づかなかった。嵐山から向日市に行く道順は、以前紹介したように最短距離を見つけてからそれを守っている。ごくたまに寄り道してスーパーに行くこともあるが、いずれにしてももうルートは決まっているので、初めて見る蘇鉄はないものと思っていた。それで
「その7」ではそのルート上の最も目立つ2か所のものを紹介した。今日の最初の写真はその2か所と同じ町内と言ってよいほどに近い。それが気づかなかった理由がわからない。15日は通り過ぎた直後に気づき、数メートル引き返して撮った。そして意外な気がした。これほど大きな蘇鉄になぜここ数年気づかなかったのか。人生でもそれに似たことをしているのだろう。嵐山ではないので、正確には「灯台下暗し」と形容するのは間違いだが、通い慣れている道であるからには嵐山のまだ歩いたことのない道よりかは身近だ。2枚目の写真は
「西国街道、その16」に載せた地図のAからBまでの間で見つけた。10メートルほど通り過ぎてから少し迷いながら戻って撮ったが、大きな家の庭を撮影するのはまずいかと思ったからだ。それに蘇鉄は目立たない。枝を真横に突き出した松だけで充分と思えるのに、熱帯性の常緑樹の蘇鉄やそれにもっと大型のヤシ科のフェニックスらしきものも背後の建物の高さほどに成長している。この家は鉄筋コンクリートのようで、和風の建物に似合う松のみでは具合が悪いと考えられたのだろう。背後の家が隠れるほどの常緑だらけの前庭で、とても珍しい。松は手入れが大変だが、蘇鉄やフェニックスは放ったらしで大丈夫なので、庭の掃除はほとんど必要ない。最近知ったが、蘇鉄は品薄になっているそうだ。人気が出て来たためと思うが、比較的安価であるからだろう。先月下旬、埼玉の園芸店で最も高価な鉢植えの多肉植物が盗まれ、その時の映像がTVで放送された翌日、犯人はこっそり店に返却した。それで店は被害届けを出さなかったが、20万円もする商品を平気で白昼堂々と盗む根性がわからない。どうせ転売目的であったのだろう。とても小さいのに高額な多肉植物は少なくない。筆者も多肉植物は好きだが、珍しい品種に関心はない。これも最近知ったが、ユッカ・ロストラータという観葉植物が大人気だそうで、早速その画像を調べると、蘇鉄と同じように育てるのに場所を取る。細くて尖った葉が花火か爆弾が破裂したように広がり、パンク的で面白い。この植物も向日市に向かう途中にひとつだけあるが、関心を持たなければ何事も目に入らない。

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