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●阪急嵐山駅前の駐輪場、その4
者は 人の為だと したり顔」、「誰もかも 利益求める 貧しさに 生きる力を 認めつ背を向け」、「フリーとは 不利なことでも 振り向きて 笑い気にせず 責負い笑う」、「学なきも 仁に近づき 道近し さりとてここは 血も智もなき地」



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先日19歳の男がデリヘル嬢を70か所も刺して殺す事件があった。どちらにも親がいて、それなりに躾をして育てたであろうに、世間がわかって来ると若者は矛盾を感じ、また自己が抱える矛盾が重なって精神が不安定になる例が少なくない。どうすれば現状から脱却し、心が満ち足りて生きられるか。そんなことを筆者も思ったことがある。誰でもそうだと思うが、若い頃にその経験がなければいずれ大きく借りを返さねばならない時期が来る。そのことはよほどの知能が劣る者でなければ誰でも想像がつく。若い頃に楽をし過ぎると、後年よほど覚悟しなければ世間の荒波をわたって行くことは難しい。それで昔の人は若い頃の苦労は金で買ってでもしろと言った。ところがわが子にしなくてよい苦労はさせたくないと考える馬鹿な親がいる。殺されたデリヘル嬢の名前が明かされ、殺した青年の名前がそうでないのは理不尽だとの声が上がっているが、デリヘル嬢という褒められた仕事でないのであれば、マスコミは見せしめで名前を公表するという姿勢か。その女性の親や親類はたまったものではないが、どのような親でも娘を売春婦にしたいと思って育てはしない。となればそういう職業を選ぶ本人が責任を負うべきとなるが、売春婦は搾取される職業で、ろくなことはない。そう考えるのがまともであるのに、やむにやまれずにそういう仕事に就く女性がいると言い訳する人がいる。そうなれば考え方の相違で片付けられてしまうが、見知らぬ男と会ってすぐに性交して金を得る職業であれば危険な目に遭うこともあるという想像力を働かせるべきで、安全第一を考えれば怖くてそんな仕事はしないだろう。結局自業自得と世間は見るし、そういう職業を経験した女性はまともな結婚は出来ないだろう。稀にそういう職業の経験を知っても結婚したい男がいるが、気弱な筆者には考えられない。殺した男は心中したかったと言ったが、人生に嫌気が差していたのは本当だろう。ではひとりで死ねばいいのに、何の関係もない人を殺すのは甘えでしかない。それに心中を言うのであれば、女性を殺した後は同じ刃物で自殺するだろう。それが出来なかった、しなかったところ、口だけの男で、刑務所に入っても矯正は無理ではないか。Fさんは、どうせ娑婆に出てくればまた人殺しをするだろうから、刑務所に入っている間に新薬の治験者にすればいいと言う。半ば冗談、半ば本気で、たいていの人はそう思うだろう。今の日本では殺された者は浮かばれず、殺した者の人権が守られる。今回の事件もそうだ。そういう矛盾を殺した19歳は知っていたであろう。
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 気になったことはその犯人が人を刺す映像をネットで見て興味を持ったという発言だ。そんな暴力の動画があるとは知らなかったが、先日感想を書いた映画『アクト・オブ・キリング』ではインドネシアのプレマン(やくざ、民兵)はアメリカのギャング映画を見て殺しの方法を学んだと言った。映像が人の行動に影響を与えるとして、人は映像のしかるべき部分に魅せられ、同じようなことをすれば自分も格好よくなれると思い込むからだ。日本ではアイドルがその最適な例だろう。「あの子のようになりたい。わたしならなれる」という憧れからその道に進もうとするが、やがて狭き門を実感し、諦めるか、たとえば性を売る仕事に就く。先の事件で殺された女性がアイドル志望であったとは限らないが、自分の顔やスタイルを世間に晒すことに抵抗がない、あるいはむしろ大いに好む性格であったと想像する。性を売ってでも自分を認めてほしいという精神病だ。谷崎潤一郎の小説では、女は家の奥深くに暮らし、めったに顔を他者に見せない。今でも良家ではそうだろうが、もはや良家と呼べる家柄は絶命したか。それで昔とは正反対に女はどんどん世間に顔を晒し、整形してまでも美形であることを求める。男女同権であるからには、女にすればそれは当然なのだろう。だが筆者の世代では女性が自慢げに顔や姿を世間、ネットに晒すことに大いに抵抗がある。17世紀半ばに出版された『訓蒙図彙』を筆者はたまに見る。その第4巻はさまざまな職業を図で示し、ある見開き頁に「楽官」「娼婦」「俳優」「侏儒」の4つが紹介される。「楽官」は楽人、楽工、楽師とあって、挿絵は雅楽を舞う人物を描く。現代ならオーケストラの楽員も含む。「娼婦」は「うかれめ」「娼妓」「妓女」と説明され、白拍子が描かれる。これは現代の芸能人、タレントを思えばよい。「俳優」は「猿楽」の類とあって、歌舞伎役者も含み、現代の俳優でもある。「侏儒」は「短人」すなわち「小人」で、ヴェラスケスの絵によく描かれるように西洋では宮廷の道化で、現代ではサーカスの見世物に出番があり、またヘルツォークが俳優として映画でしばしば使う。何が言いたいかと言えば、芸能人、タレント、ミュージシャンはみなこの見開きに載る職業の範疇にあり、「娼婦」は「俳優」に近く、今なおそう見てよいことだ。だが、芸のある者はまだましだ。目立つことが好きで芸なしの売春婦は17世紀半ばの「娼婦」よりもうんと低い地位にある。白拍子は誰でもなれるものではなく、それなりの知恵も必要であったことは平清盛の寵愛を受けたことからもわかる。それゆえ、殺された先のデリヘル嬢は平安時代であれば噂にもならなかったはずだ。現代は為政者から下々まで下衆全盛と言ってよいが、19世紀末のウィーンでは10代の女性の売春婦が大勢いたというから、当時も似た殺人事件は頻繁に起きていたであろう。
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 今日は写真が4枚あるので段落を最低は3つ書く必要がある。それで本題とは無関係のことを引き延ばした。だが、案外そうでもないかもしれない。今日の最初の写真は前回使うのを忘れたもので、撮影は4月13日だ。中央に若い女性警備員の後ろ姿が写っている。狙ったのではなく、さっさと角度を決めると入ってしまった。彼女はマスクをしているのでどういう顔かはわからないが、眼鏡をかけ、真面目そうだ。愛嬌はなさそうだが、これは話しかけるほうの力量で変化するだろう。ごく普通の目立たない女性だが、その普通がよい。それにこういう過酷と言える職業に就こうとするのは売春婦になろうとするよりもはるかにまともでいい。辛辣な人は、彼女が警備員にしかなれない学歴と知能と言うかもしれないが、有名大学出を自慢する馬鹿女よりかは断然いい。よく賢いという表現をするが、勉強が出来ることが賢いと同義では全くない。ましてや大学を出たから賢いなどとは今ではほとんど誰も思っていない。ここ半年ほどだろうか、わが家にゆうパックを届けてくれる女性は30キロの荷物でもひとりで車から降ろし、家の中まで運んでくれる。彼女はたぶん30代半ばで子どもがいると思うが、小柄でやや小太り、眼鏡をかけ、美人では全くないが、筆者は好感を持っている。そういう肉体労働をしている女性を見るにつけ、化粧だけ一人前で性を売っている女性は精神が病んでいるように見え、決して近づきたくはない。それは筆者が70になろうという年齢ではあたりまえのことでもあるが、いつの時代ももてない男、醜悪な男はいて、彼らに売春婦は必要なのだろう。「風風の湯」の常連のFさんは女性に全く興味がないようで、また無学者を毛嫌いしているが、その武士らしい雰囲気は筆者の好むところだ。そして武士は孤独だが、それを苦に思わず、さばさばしている。そんな現代の武士と言える先輩を筆者は何人か知っていて、彼らに恥を晒したくないと思って生きている。今日の残り3枚の写真は4月17日の撮影で、どれも囲われた塀で現場内部が見えない。定点撮影のために以前と同じ場所に立って撮ったはいいが、今後も同じ写真になると考えてよく、どうにかせねばならない。竣工は今月末の予定だが、梅雨で工事が出来ない日が増えるはずだ。家内にそのことを言うと、その余裕を見て今月末に設定しているので心配に及ばずと素っ気ない。家内の言うとおりで、駐輪場程度の工事であれば、地面にコンクリートを敷けば後は装置を固定するだけで残り1か月近くあれば充分だろう。ところで、警備員の若い男女や工事担当者はどこで昼食を摂るのだろう。食事所は近くにないからだ。それに午前中は晴れでも午後から降る場合があり、弁当持参ならば車の中しかないが、駅の中かもしれない。そんなことを考えると警備員は本当に大変な仕事だ。Fさんも絶対にやりたくないと言っている。
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by uuuzen | 2021-06-04 23:59 | ●駅前の変化
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