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●神社の造形―御金神社
専門店が三条下がるの新京極商店街にある。出来て10年経つだろうか。高齢化社会を見据えた商売と思ったものだが、杖を使っている人をほとんど見かけないので、需要がどれほどあるかと気になる。



●神社の造形―御金神社_d0053294_22401691.jpg
頭部の木彫りが顔を象ってカラフルに彩色したものがあって、値段は知らないが、お洒落な金持ちの高齢者はほしがるだろう。筆者はそうではないが、いつかほしい。ステッキは足腰が弱った人向きかと言えば、伊達に持つ人もいるかもしれない。若者が持つと武器になりそうで、その意味で高齢者が持ち歩くと、座頭市の映画のことを思い過ぎかもしれないが、危害を加えられそうな時には役立つかもしれない。筆者なら軽いのがいいが、それでは折れやすそうで、金属製があるのかどうかだが、アルミ製ならあるだろう。筆者はまだ杖が必要な年齢ではないが、ひとりでぶらりと散歩して楽しいことがあり、高齢になってもたまには繁華街を出歩きたい。3,4年前か、ある人と待ち合わせをして御池通りの北側の歩道を市役所前辺りからひとりで烏丸通りまで歩いたことがある。柔らかい冬の日差しが心地よく、あまり寒くなかったこともあってとても気分がよかった。その経験があまりに鮮明で、毎年同じ季節になると思い出す。杖がなければ歩きにくい年齢になっても、その心地よい散歩を味わうために歩きたいと思っている。筆者は仕事柄、白生地を買う必要があって、阪急で嵐山から四条大宮駅に出て、そこから歩いて二条新町辺りまでよく行った。同駅からまず大宮通りを三条まで、そして三条商店街を堀川通りまで歩くが、それは白生地屋に行かなくても、染料店や外注先など、中京を歩く時のほとんど決まりコースだ。そして三条堀川から北東に四つ辻ごとにジグザグに歩くと、御池西洞院を北上して二条新町に至る。御池西洞院上がるに、金属製の鳥居のある御金神社があることに気づいたのは20年もっと前で、数年前に家内と境内に入った。去年11月21日の午後、昨日投稿した御所八幡宮を撮影した後、その神社を思い出した。それにはまた御池通りを北へわたる必要があるが、西洞院通りを少し北に上がれば同神社があるので、四条大宮まで歩く途中に立ち寄った。御金は「みかね」と読むが、たいていの人は「おかね」だろう。この神社の境内は今日の2枚目の写真のように、おそらくどの神社よりも多い絵馬が鈴なりに奉納されている。鈴なりの言葉はふさわしくなく、数の子やたらこのように無数と言ってよいほどで、いかにこの神社の人気が高いかがわかる。大多数の人は金儲けの願掛けで、その率直さは無数の絵馬を見ると微笑ましい。お詣りしないよりはしたほうが御利益があると考えるのは人情だ。絵馬がイチョウの葉の形をしているのは、黄色が小判を連想させるからだろう。ならば小判や大判型にすればいいと思うが、もろ貨幣というのは露骨過ぎて京都らしくない。
●神社の造形―御金神社_d0053294_22403263.jpg この神社はお金だけではなく、金属全般の願いをかけるためのものだ。金属は今では不思議でも何でもないものになっているが、古代ではたとえば鉄を造る技術のある国はそれだけで栄えた。ヨーロッパではヒッタイトがそうであった。古代人にとって、金属は自然から生まれる不思議の最たるものであったろう。そして最も輝きがあって錆びない金をどの民族でも宝物とした。青銅しかなかった時代に鉄製品を造った時、人間は全く新たな時代が来ることを感じたに違いない。鉄は現代の鉄筋コンクリートには不可欠のもので、鉄が現代文明を支えていると言ってよい。非鉄金属も大切であるのは言うまでもないが、鉄は日本では古くは茶釜や刀、鍬や鋤、包丁などの道具、戦後は射出成型のプラスティック製品の金型を初め、あらゆるものに使われている。金属加工業は永遠と言えるが、御金神社は本来そうした人々がお詣りする。その延長上に金運の御利益を求めての参拝者が急増しているが、西洞院通りに面して建つ金色の鳥居は戦後のもののはずだ。ネット情報によれば、元は個人宅で鉱山の神である「金山毘古命(かなやまひこのかみ)」祀っていたが、その参拝者が増えたので明治16年に現在地に社殿が建てられた。ところで、筆者は去年12月下旬に東京に行った。会う約束をしていたザッパ・ファンの大平さんにこの神社の御守りを買って行こうかと思いながら、「御金」は露骨かと思い直した。それに大平さんは金属加工とは縁がないだろう。ただし、神社の御守りを集めている彼にこの神社のことは伝えておいた。また資産運用に御利益があるとのことで、彼が次に京都に来た時には話のネタとしてもこの神社を訪れるのはよい。邸宅内に「金山毘古命」を祀っていた人は金属関係の仕事に携わっていたはずだが、社殿を建てて神社を造ったのは先見の明があった。同じことを今、別人がやればどうなるか。また許されるかどうかだが、たぶん自由だろう。ただし、参拝者があるとは限らない。この神社が出来て100数十年だが、一般人が100年続く何かを経営することは難しい。同じ名前の神社が京都以外にあるのかどうかが気になるが、鉱山、金山に因む神社はごくわずかにあっても、「御金」の名前を冠していない。そこはさすがの京都で、中京に位置することは観光客にとって便利でよい。イチョウ型の絵馬以外にどういうものが買えるのか、若者が喜びそうなさまざまなグッズがあってもよい。高齢者には金属製の特製ステッキを作れば評判になるだろう。そして経済的に大きく潤えば、境内を広くして、鳥居に合わせる形で、金属で社殿を造り、黄金色に光らせるのもよい。これはそのうち実現するかもしれない。そうなれば筆者は高齢になっても毎年天気のよい2月末から3月上旬、散歩がてらにお詣りする。それはさておき、今では海外でも人気があって、外国人観光客がお詣りしているのではないか。
●神社の造形―御金神社_d0053294_22410197.jpg

by uuuzen | 2016-05-10 23:59 | ●神社の造形
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