人気ブログランキング | 話題のタグを見る
👽💚🐸🐛🍀📗🤢😱5月11日(土)、京都河原町三条下るLive House『DEWEY』にて👻『ザッパニモヲ 💐母の日LIVE』午後5時開場、6時開演。3500円👽筆者の語りあり。
●今回は初めての別会場での、そしてザッパ/マザーズの結成日である1964年の「母の日」から60年という節目における、ザッパニモヲの演奏です。チラシ画像はここ。恒例の手製のお土産をくじ引きで配布します。

●もらった中古自転車
れた足を他人に触られるのが嫌で、血が通うまで黙ってじっとしていたのは20歳頃までであったような気がする。大人になってかしこまって長時間正座することがなくなったかと言えば、そんなことはないが、正座しても足が痺れないこつを覚えたのか、あるいは血のめぐりが少し変わったのだろうか。



ひょっとすれば身体の隅々まで血が通いにくくなったのかもしれない。それは充分あり得る。その血のめぐりの悪さの果てに老衰があるのではないか。また認知症になるのも案外そういうことが関係しているかもしれない。老人は怒りっぽくなると言われているが、それも血のめぐりと関係があって、血が頭にだけは昇りやすくなるのかもしれない。痺れると言えば快感という言葉を大人になって覚え、大人は快感を特に好むものであることを知るが、若者の「スゲエ」という驚嘆の言葉を発するほどの快感を与えられることは筆者はめったにない。それで自分からそれを作り出す。その一端として、まあこの文章綴りもある。もっとも、「スゲエ」とまではとても行くはずはないが、手応えと言えばいいか、これならまあいいかと思えるものを公にする。もちろん自己満足で他人は関心を持たないだろう。それはまだましで、陰でクソミソ扱いされる場合もある。気の合う者が引き合い、それなりに付き合いが始まるが、どんな知り合いにも同じような話題が持ちあがるかと言えば、おそらく人によって全然それが異なる。それで適当な世間話が差し障りがなくていい。筆者の周りに絵を描いている人や同業者がいるが、制作や作品の話はほとんどしない。お互いそれなりに個性が強く、作品の何かを指摘されるとあまりいい気分にはなれない。その点、素人は素直に作品に反応し、「スゲエ」という思いを抱いてくれる。ただし、それはかなりの部分がお世辞で、たとえば筆者が大嫌いな人の作品でも同じように「スゲエ」と言うはずで、理解してもらっていると自惚れてはならない。で、結局は芸術の話は抜きにして気の合う人としゃべっているのがよく、その意味で筆者は「風風の湯」は大きな社交の場になっている。家内もそうで、また不思議に家内がよく話すようになる女性は筆者がよく話す常連男性と夫婦か血縁関係がある場合が多い。そのことを後で知ってびっくりし、さらに親しみが湧く。あまり個人的なことには深入りしないことはあたりまえだが、そういういつ交際が途絶えてもいいような軽い関係は人間関係というものを代表している。親子、夫婦でもいつかは別れる。そうであるからこそ、会っている間は相手を慮る。枕が長くなったが、今日はそのことを最初に書いておく。「風風の湯」に毎日通っている男性は筆者の知る限り、二名いる。ひとりは2年前の秋から通い出した。嵯峨のFさんで、72歳、人に対する見方がとても厳しく、かなり辛辣な言葉を投げかけることがある。
 最近筆者は「風風の湯」の常連客ではFさんと最もよく話す。ただし、関心事が全く異なるので、どうでもいい世間話をする。Fさんの嫌うのは常識や知性のない人物だ。筆者は前者については賛同するが、いわゆる世間から馬鹿呼ばわりされる知能指数の低い人でも筆者は普通に話すことが出来る。それはさておき、Fさんは今月5日、四条大宮で自転車を奪われた。食堂に入っている15分ほどの間になくなった。仕方なく1万円ほどで中古自転車を買ったが、数日して自転車を保管しているというはがきが届いた。京都市内では路上駐輪は即座に車で撤去され、しかるべき場所に保管される。そのことをFさんは「風風の湯」で話題にした。自転車を引き取るには2300円必要で、そのことを知ってFさんは新たに買ったこともあって、引き取りに行かないと言った。筆者は湯舟に浸かりながらその話を聞いてすぐ、2300円払うのでその自転車がほしいと言った。そばで聞いていた85Mさんは、もう少し出せばもっといいのが買えると言ったが、せっかくの自転車をスクラップにするのはもったいない。それにFさんは4年前に新品で買い、タイヤは最近取り替えたばかりで、夜になると自動でライトが灯ると言う。わが家には自転車は3台あるが、1台はタイヤが破裂し、交換の必要がある。もう1台は梅津の従姉にもらったもので、これは軽快に動く。もう1台はもう10年ほどになるか、梅津の自転車屋から3000円で買った中古だ。それはやがてライトが故障し、夜間は乗れない。最近その自転車で梅津の郵便局に行った家内は、30代の子持ちの女性からその自転車をしげしげと見つめられ、「えらく年季が入っていますね」と笑顔で言われた。走ると大きな変な音が始終鳴り響き、前を歩いている人がびっくりして振り返る。それがリンを鳴らさずに済むので、筆者は全く気にせずにその自転車を乗り回しているが、優しかった自転車屋の親父の思い出も詰まっているからだ。「かなりの中古やけど、この自転車は元はとてもええやつで、頑丈に出来ている」 言葉どおり、買って10年以上使い続けている。その自転車を処分すると、その親父の記憶まで消してしまうことになりそうで嫌なのだ。これは昔書いたが、その自転車に乗っている時、警官に止められた。長い坂の下で警官は若い自転車乗りと話していて、筆者が通り過ぎる時、何やら言ったようだが、坂を猛速度で下り切った筆者はそのまま走り去った。すると北1キロほどのところで白バイが筆者の自転車を停めた。直後に先ほどの検閲の初老の警官、そして女性警官もパトカーでやって来た。3人で怪しい自転車乗りを捕らえようという作戦だ。筆者は警官に梅津の自転車屋に電話してほしいと言った。幸い親父はいて、確かに筆者に中古で売ったと言ってくれた。その小さな声がケータイから洩れ聞こえる気がした。その出来事の数か月後にその親父は死んだ。
 Fさんは筆者がほしいと言ったことに即答しなかったが、2日後「風風の湯」で会った時、日時を合わせるので、一緒に引き取りに行こうと言った。それで決まり。Fさんは土日は祇園に馬券を買いに行く。筆者はそのついででよいと言ったが、Fさんは1日でも早いほうがいいと思ったのだろう。それで11日の金曜日となった。場所は三条大宮の西100メートルほどのJR高架沿いだ。筆者は阪急で四条大宮に出て、そこから歩いた。天気はとてもよかった。昔は丸太町七本松にある図書館によく通い、その道は歩き馴れている。壬生団地の北側に古い民家群を一掃して、現在巨大なマンションが建築中だ。GEOのロゴがあったので阪急が建てている。礼儀として最低でも10分前に現場に着いてFさんを待つ気でいたのに、筆者が待ち合わせ場所に着くと同時に目の前に自転車に乗ったFさんが姿を現わした。少し早いめに着こうと思ったとのことで、筆者と同じ考えだ。引き取りの受けつけは2時からで、10分待った。空き地には1000台は自転車があったろう。雨ざらしだ。軽トラックが次々と自転車を満載して敷地に入って来る。毎日大量の路上の自転車が捕獲され、その何割かは引き取り人の2300円で交換される。Fさんは受付のアルバイトらしき若い男性に、わずか10分の路上駐車でさっさと持って行くのはけしからんと言いながら、規則を破っている自分が悪いと話をまとめていたが、その5分後、Fさんは自転車を持って来た。自転車が奪われたと思ったその日、Fさんは癪に触って鍵を捨てたと言うので、筆者は鍵を壊すためにペンチなどの工具を持参したが、さいわいFさんは予備の鍵の保管に気づき、それで動かすことが出来た。門の外に出てすぐ、Fさんは「どっか行こか」と言った。行きたい場所がないではないが、Fさんを連れて行くのは申し訳ない。それですぐ近くの格安の菓子や食料品を売る店に向かった。ふたりとも2袋のおかきを1000円ほどで買い、帰宅することにしたが、Fさんの家は三条通り沿いにあるので、そのまま三条通りを西に進むものとばかり思っていると、道幅が狭くて危険なので、西院まで出てそこから四条通りを行こうと言う。自転車は「スゲエ」と思わせるほどにすこぶる快適だ。筆者が前を走り、後方でFさんはしきりにいろいろ話しかける。梅津段町でFさんはオープンしたばかりの唐揚げ店で2000円分ほど買った。そしてかつて馴染みであった自転車屋の前を通り、Fさんも松尾橋をわたるのかと思っていると、後方から大きな声で「さいならー」が聞こえた。桂川左岸の罧原堤を走って嵯峨に戻るのだ。そのあたりまえのことが筆者は気づかなかった。橋をわたって筆者は右岸沿いを走った。すると対岸遠く、Fさんの走る姿が、銀色が小さく光って見えた。Fさんは銀色が好きなのか、筆者がもらったものもそうだ。
 一緒に帰った11日の夜、「風風の湯」でFさんは言った。「14日の月曜日はここメンテナンスで休みやけど、風呂どうするんや。実はな、『天山の湯』の500円で入れる券があるんやけど、ふたりまで使えるんや。一緒に行けへんか」。筆者はその三条通り沿いにあるスーパー銭湯に10数年前に何度か梅津の従姉夫婦に連れて行ってもらったことがある。「風風の湯」の数倍のさまざまな湯舟があり、サウナ室も4倍ほど広い。それで、いつもFさんが「風風の湯」に着く午後7時に玄関で待ち合わせすることにした。午後7時はもう真っ暗だ。以前の筆者なら自転車の灯りが点かないので夜に走ることはなかったが、もらったばかりのFさんの以前の自転車は夜間走ると自動でライトが前方を照らしてくれる。「スゲエ!」Fさんを寒い外で待たせてはいけないので、10分ほど早く家を出た。Fさん宅前を通過すると、明かりが消えていた。おそらく家を出たのだろう。やがて前方にFさんらしき自転車に乗る男性が見えた。一気に漕いで横に並ぶとやはりそうだ。「こんばんわー」と言うと、Fさんは「オー!」と叫んだ。Fさんは「天山の湯」がオープンした15年前から通い始めたが、前述のように2年前の秋に「風風の湯」に来るようになった。家からの距離は倍なのに、「風風の湯」は空いているのがいいとのことだ。それに「天山の湯」にいた当初の40名ほどの常連は次々と世を去り、今は半減しているそうだ。あるいはもっと少なくなったのかもしれない。Fさんは若者が目立つようになったと言うが、それは15年前のFさんでもあり、高齢者は片隅に追いやられる。「風風の湯」の常連は筆者が最も若い部類で、高齢者が好む鄙びた雰囲気だ。「天山の湯」ではFさんと始終話しながらも落ち着かなかった。空が見えないこともないが、「風風の湯」の露天風呂ほど解放感がない。9時前に出て家に向かうと、三条通りはもうほとんど車は走っていない。家まで10数分で、せっかく温もった体が寒さのために急速に冷えて行く気分だが、自転車は嘘のように音を立てずに速度が出る。冬場の帰り道は渡月橋をわたることもあって湯冷めする寒さを味わうのに、Fさんはなぜ倍の距離のある「風風の湯」に通うのか。「天山の湯」では親しかった人がいたのかどうか知らないが、「風風の湯」では85Ⅿさんや金閣寺近くから週一度来るKさん、そして筆者など、よく話す相手が何人かいる。しかも全員関心事が全く違い、Fさんは話し相手によって話題も口調も変えて楽しそうだ。しきりに筆者に向かって「気持ちいい」と言うのはその証だろう。痺れるほどの、また「スゲエ」という言葉が出そうな快感かどうかだが、おそらくそうだ。Fさんの自転車がほしかったのは、Fさんのものであったからだ。でもたまには自転車の親父から買ったオンボロにも乗ろう。Fさんは恩着せがましくない。もちろん人を見てのことだ。
●スマホやタブレットでは見えない各年度や各カテゴリーの投稿目次画面を表示→→

by uuuzen | 2020-12-19 23:59 | ●新・嵐山だより
●鶏冠鶏頭を育てる、その19(... >> << ●鶏冠鶏頭を育てる、その20(...

 最 新 の 投 稿
 本ブログを検索する
 旧きについ言ったー
 時々ドキドキよき予告

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
以前の記事/カテゴリー/リンク
記事ランキング
画像一覧
ブログジャンル
ブログパーツ
最新のコメント
言ったでしょう?母親の面..
by インカの道 at 16:43
最新のトラックバック
ファン
ブログトップ
 
  UUUZEN ― FLOGGING BLOGGING GO-GOING  ? Copyright 2024 Kohjitsu Ohyama. All Rights Reserved.
  👽💬💌?🏼🌞💞🌜ーーーーー💩😍😡🤣🤪😱🤮 💔??🌋🏳🆘😈 👻🕷👴?💉🛌💐 🕵🔪🔫🔥📿🙏?