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●アレックスへの支援者向けザッパ未発表音源、その2
を知ることは儒教では重視される。その「恥」が「耳に心」であるのはどういう意味からか。「恥」は形声文字とされるが、恥入ることは耳に関係するのではないかという説もある。



●アレックスへの支援者向けザッパ未発表音源、その2_d0053294_14275387.jpg恥じると耳が赤くなり、耳は柔らかくて心を映すという考えだ。聴く耳を持たない頑固ないし愚かな人は耳に心がなく、恥をかいても気づかない。目に心があれば実体がよく見えるから、耳に心がないでは、耳に入って来ることの本質がわからない。ところが耳は目ほどに重視されず、ネット文明も「見る」ことを本位にして「聴く」はその次だ。ザッパは絵画と違って音楽は一瞬ではわからないと言った。これにつけ加えると、絵画も音楽もただ漠然と見たり聴いたりするだけではわからず、接近してその作品の中に入ろうという心を持たねばならない。これが心をなくした「忙」の状態のあまり、そうはならないことがよくあって、またそのことを恥とも思わない。そこで筆者は無知を恥入りながら耳に心を持たせてじっくり音楽を聴き込んで生きて来たつもりだが、筆者より若い、たとえばアレックス・ウィンターのような世代が率先してザッパとその音楽を世にもっと広めようとしていることに大いに満足している。真に価値あるものはそのようにして後世に伝わって行く。を生きている間に自力を目いっぱい発揮することは当然の前提として、死後のことは他者に任せるしかない。ザッパは自分の音楽が後世に残らなくてもよいと最晩年に語ったが、残る残らないは作者を含めて誰にもわからない。死んだ作者には何もわからず、死後の評価はどうでもよい。生きている間に誰かに楽しんでもらえれば目的は遂げているのであって、またその誰かの最大は自己であるから、自分が楽しいことをするのが正しく、ザッパはそのように生きた。また作者は死んでも作品はより長生きし、作者の没後にその作品を知って衝撃を受けることがあるところに、人間が他の動物とは決定的に異なる特質があるが、没後30年近く経ったザッパは新たな若い世代に吟味される段階に入っていて、アレックスはその代表と言ってよい。92年秋にサイモン・プレンティスさんと話をした時、ザッパの膨大なテープの保存やアルバム化はザッパ・ファンから代表者を選んで携わるべきと筆者は意見した。やがてジョー・トラヴァースがゲイルに認められ、その作業に従事するようになったが、収蔵のテープなどの資料は膨大で、整理や修復に大きな資金が必要だ。ゲイルは73年のロキシーでのライヴ映像を映画化する際に、思惑とは違って資金集めに大いに苦労し、そして挫折した。テープ収蔵庫の中身はジョーがほとんど把握していたはずだが、やがてアレックスがザッパに注目してドキュメンタリー映画の決定版を作ることをゲイルに申し出た。そしてクラウドファウンディングでファンから資金を募ることにしたが、因みにキックスターターは2009年から始まった。
●アレックスへの支援者向けザッパ未発表音源、その2_d0053294_14284517.jpg
 ゲイルがそのアイデアを思いついたとしても、アレックスに委ねたほうがその後のドキュメンタリー映画の製作には便利だ。結局ゲイルはアレックスの人柄を信用した。彼の誠実さは写真からも伝わる。さて、来春映画『ZAPPA』の公式サウンドトラック盤が数種発売される予定で、筆者はアマゾンにCDを予約した。3枚組で2990円で安価だが、大半は熱心なザッパ・ファンが所有する音源だ。それゆえ、未発表曲目当てに買うのだが、アレックスへの支援者はそれら公式発売の未発表曲の何倍もの量が提供された。それらを全部CD-Rに焼くと、70分台が2枚、60分が1枚となる。これら3枚のうち1枚は昨日紹介した。今日は2枚目で、その大半は支援者がアクセス可能な「DIGITAL VAULT PASS」で聴くことが可能で、ダウンロードでも出来る。またこのサイトは映像もあるが、大半はごく短いもので、ダウンロードするほどでもない。またこの「VAULT PASS」以外に、不定期にアレックスから支援者に届くメールにリンクが張られ、未発表曲が紹介された。ただし、それらは本投稿の最後に載せる曲目の赤表示の4曲のみだ。筆者は録音年代順に曲目を並べ直したが、全9曲で77分強なので、CD-R1枚にどうにか収まる。1曲目は長いインタヴューでこのうち1分ほどが300ドル以上の支援者向けEPの最初に収録された。2曲目はマザーズの騒々しい会話で、16分は長い。1,2曲目をもっと短くし、そしてアレックスからのメールの#8で紹介された67年秋のエリック・クラプトンとザッパの会話およびギター演奏を収録出来ればいいのだが、#8の画面から音を録音出来ないことはないにしても、音質はよくない。ついでに書いておくと全20分の冒頭30秒がアーメットの声、続く7分がジョーとアレックスの対話、そして1分ほどクラプトンとザッパの対話があってその後7分の演奏が続き、残り4分がまたジョーとアレックスが話す。つまり、最低でも8分の会話と演奏があって、本当はもっと多く録音されているだろう。5曲目「クルージング・フォー・バーガーズ」は冒頭と最後にドン・パルドとザッパがユニゾンで早口に語るパラディアム公演の宣伝がついていて、これがとても楽しい。また演奏もボックス・セットの『ライヴ・イン・ニューヨーク』には収められなかったヴァージョンで、これは出血サーヴィスと言える。6曲目「スタッコ・ホームズ」は音はあまりよくないが、ギター・アルバム『黙ってギターを弾きな』の意外な本来の側面が見える。7曲目のギター・ソロは短いながら異様な存在感がある。8曲目は昨日のラジオ・ショーにあるヴァージョンと同じく80年の演奏だが、収録場所が異なる。9曲目「オー・ノー」は84年の演奏で、録音ミスで音がとても小さく収録されたが、加工技術でどうにか聴こえるようになったとアレックスの説明文がある。
●アレックスへの支援者向けザッパ未発表音源、その2_d0053294_14291780.jpg
●1.FZ Interview w. Matty Biberfeld (15:19)
WRVR NYC - NY Summer 1967 Taped by FZ off the radio as it aired. Source: 5 inch Reel-To-Reel 1/4” Mono Analog Tape
●2. Vancouver Radio (16:28)
Taped by FZ on the road. Source: 5 inch Reel-to Reel 1/4” Stereo Analog Tape
The Mothers go to a Vancouver B.C. radio station to be guest disc jockeys on September 19, 1970.
Voices: FZ, Howard Kaylan, Mark Volman, Aynsley Dunbar, Jeff Simmons, Ian Underwood, Dick Barber
●3. Pound For A Brown/Sleeping In A Jar (10:35)
Live at Kleinhan's Music Hall, Buffalo, NY 10-23-70 Source: 1/4” 2-Track Analog Stereo Master
Frank Zappa: Guitar
Ian Underwood: Keyboards
George Duke: Keyboards
Jeff Simmons: Bass/Vocals
Aynsley Dunbar: Drums
Howard Kaylan/Mark Volman: Vocals
●4. Sleeping In A Jar (2:15)
Live at the Civic Center, Trenton, New Jersey, April 29th, 1975
FZ:- Guitar
Tom Fowler: Bass
Terry Bozzio: Drums
Napoleon Murphy Brock: Sax
Bruce Fowler: Trombone
Denny Walley: Slide Guitar
George Duke: Keyboards
●5. Cruisin’ For Burgers Guitar Solo / FZ & Don Pardo Holiday Extravaganza Ad (9:12)
Recorded 12-27-76, Palladium NYC
Mixed by FZ & Bob Stone, Utility Muffin Research Kitchen 1990
Source: 1/4” 2-Track Stereo Analog Tape
Lead Guitar – Frank Zappa
Bass – Patrick O'Hearn
Drums – Terry Bozzio
Percussion, Synthesizer - Ruth Underwood
Percussion – David Samuels
Keyboards – Eddie Jobson
Rhythm Guitar – Ray White
Tenor Saxophone, Flute – Mike Brecker
Trumpet – Randy Brecker
Trumpet, Trombone – Tom Malone
Alto Saxophone – Lou Marini
Baritone Saxophone – Ronnie Cuber

●6. Stucco Homes (Alternate Edit) (15:24)
Recorded 1979, Village Recorders Source: Cassette Reference
FZ: Guitar
Warren Cuccurullo: Guitar
Vinnie Colaiuta: Drums

●7.The Illinois Enema Bandit Guitar Solo(2:57)
Recorded 1980
●8.I Don’t Wanna Get Drafted (2:52)
Recorded 1980,Wichita

●9. Oh No (2:22)
Live at the Palace Theater, Los Angeles, CA 7-20-84 Recorded direct to digital 1630, 2-Track stereo.
FZ: Vocals
Napoleon Murphy Brock: Vocals
Ike Willis: Guitar, Vocals
Ray White: Guitar, Vocals
Bobby Martin: Keyboards, Vocals
Alan Zavod: Keyboards
Scott Thunes: Bass
Chad Wackerman: Drums
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by uuuzen | 2020-12-13 15:07 | ●ザッパ新譜紹介など
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