巳という小さな赤い文字が筆者の顔の真横にある。それについては明後日に譲り、今日は己が最も関心のあることを書く。先ほどメールを開くと、アメリカの大西さんからのものがあって、彼としては異例の長文を費やしてオンデマンドで映画『ZAPPA』を見た感想を綴っていた。
それについては明日書くとして、今日は
ザッパ・ファミリーが来年2、3月に発売するサウンドトラック盤の予約が始まったことについて触れておく。先日アレックスが支援者に向けてサウンドトラックのデジタルダウンロードとLP、CDの送付をしたことについて書いた時、ザッパ・ファミリーは曲目を増やしたサウンドトラック盤を出さないはずがないとの思いをつけ加えておいた。やはりそうで、マグノリア・ピクチャーズとの絡みがあって、感謝祭から90日間は動きが取れないようだが、その期間が終わった直後に発売される。ザッパ・ファミリーからのアルバムは、2月に3枚組CD、3月に箱入りLP5枚組が限定盤とそうではないものの2種、そして2枚組LP、またデジタルダウンロードとして21曲集が用意されている。CDは5枚組LPと同じ内容ながら曲順に差がある。全68曲でザッパ曲は37、未発表曲が12だ。アレックスが支援者に提供した13曲のうち、比較的重要な、つまり完成度の高い6曲は含まれるが、残り7曲がないので、これは支援者向けの特別のサーヴィスだ。またカル・シェンケルはザッパ・ファミリーと懇意ではないのか、今回の4種のアルバムにはカルのイラストは使われない。そのため、カル好きのザッパ・ファンには物足りないが、映画が昨日書いたようにザッパに詳しい人よりもそうではない人向きの内容であり、カルのイラストを使うと売れ行きは鈍るだろう。筆者はアマゾンで買えるようになってから予約するが、正直な気持ちとして、未発表曲12のうち半分がアレックスによって提供されたので、あまり心が躍らない。また支援者向けの限定盤は一度限りの製造とのことで、日本では筆者以外に古賀さんしか所有しないことになり、今後希少価値が出るか。前にも書いたように、最初はEPとされていたのに、発送時になってLPとCD,しかも双方はジャケット違いであることが判明し、支援者を喜ばせようとのアレックスの思いが見える。ザッパ・ファミリーが発売する4種のうちどれを買うかとなると、先に2月に出るCDだが、5枚組LPの黒い盤面ではない方が限定盤とのことで、思ったほど高価でなければそれもほしい。収録されるザッパ曲は時代順で、初期と最晩年が重視されていて、その点は支援者向けの限定盤と同じだ。支援者向きの盤はいかにもザッパ専門家向きの内容、ザッパ・ファミリーからの4種はザッパを端的に知るベスト・アルバムとして機能するもので、今後ザッパの入門編として最適という評価を定めるのではないか。もちろん映画も併せてのことだ。
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