尋常の典型の今日であったが、朝に奇妙なことがあった。筆者は毎朝目覚める直前に夢を見る。だいたい似たような内容で、国鉄時代の古い車両に乗ってどこかへ行き、乗り換えに手間取る。

車窓の風景や駅など、見知らぬ場所ばかりで、夢の中で『あっちの方角にしばらく歩くと、以前に何度か夢に出て来た町がある』と思うことがよくある。今朝は生まれて初めて犬が夢に出て来た。2匹の小さなココア色の犬がそれぞれ3匹の白いトイプードルを生み、その親犬は横並びになった仔犬の背後にいて、筆者の眼前で計8匹が勢揃いし、一斉に筆者をまともに見ている。仔犬のつぶらな黒い眼があまりにかわいらしく、筆者は声を上げながらその様子を称えるが、一方で大量の仔犬をどう育てようかと戸惑っている。筆者はみかんの中袋のようなものをガムのように噛んでいて、こんなカスみたいなものを少量与えても栄養にならないはずと思いながら、それしか与えるものがなく、口から少し出して仔犬の口元に持って行くと、仔犬は喜んで食べる。他の仔犬にも与えねばならず、さらに口から出して与えることを3,4回繰り返し、相変らず仔犬の愛らしさにメロメロになっている。そこで目覚めた。階下に行ってTVを眺め始めると、絵を描く若い女性が出て来た。そして驚いたことに、松尾橋近くに数年あったドッグサロンの看板代わりの大きな布に絵具で描かれた白いトイプードルの絵が紹介された。その布絵の写真は2013年8月に
「忠犬ノラ公、アゲイン」と題して投稿した。今朝の番組は2016年7月16日の取材で、女性は当時27歳、鴇田絵梨(ときたえり)という名前であることがわかった。7年目にして作者の名前がわかったのだ。またその布絵は店が洛西ニュータウンの近くに移転したらしく、今はない。彼女のお父さんは警察でモンタージュ写真作りをしていたというから、絵の才能は父から受け継ぎ、顔は母親と瓜ふたつだ。20歳頃に渡米し、路上に絵を描きながらしばらく放浪したそうで、路上ミュージシャンに相当する。以前は部屋の壁一面に動植物画を描いたり、液状のチョコレートでケーキ皿に客の似顔絵などを毎日500点も描いていたが、番組は現在つまり4年後の姿を紹介し、今はもっぱら妊婦の腹部にまじない代わりに絵具で動物の絵を描いている。またこの4年の間に結婚し、2歳の男児が一緒に出演していた。正直なところ、彼女の作品では筆者は7年前にオープンした松尾のドッグサロンの看板の布絵を最も買うが、ドッグサロンの主はどのようにして鴇田さんと出会って絵を発注したのだろう。ともかく、今朝夢に出て来た白のトイプードルが去年閉店したドッグサロンの看板布絵のトイプードルそっくりで、その布絵の原画が今朝のTVに映った。これは尋常なことではない。なお、PLUMEの店名を画面上部に描く原画は他に4点紹介されたが、白のトイプードルが最もよかった。
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