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●掃き溜めに花、アゲイン
見えた 滲み七色 滋味な染み」 「二時の虹 おやつの前の 気の晴らし」 俳句めいたものをふたつ作った。今日は先月29日に向日市に自転車で往復した時に撮った写真を載せる。



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3枚目はちょうど3か月前の投稿に載せた写真と同じ灌木で、これが黄色い花ではなく、葉であることを知っていたが、常緑ならぬ常黄で、3か月経っても色合いにほとんど変化がなさそうだ。「エヴァーグリーン」というレコード・レーベルが昔あったが、「エヴァーイエロー」という言葉はあるだろうか。「紅葉」はイチョウなどの黄色に変化する葉にも使うので、常黄の葉の木も常緑樹に含むのだろう。葉の緑が黄色になるのは、枯れた時というのが相場だが、新種の植物が年々開発されているようだ。今朝TVで、名前は忘れたがアフリカ産の観葉植物がいろいろ紹介されていた。どこかで見たことがあるものばかりだが、10種ほどをまとめて見ると、葉の斑模様とその色合いがどれも個性的でいかにもアフリカらしく、また抽象絵画のようであることに感心した。アフリカでは派手なプリント生地が豊富に出回っていて、日本でもどうにか買えるが、今朝紹介された観葉植物はそれらの生地に似ていた。その暑苦しさはそれはそれで楽しいが、筆者はたまに見るからいいと思う。昔クロトンという観葉植物を沖縄で見て、その鉢植えを京都に持って帰りたいと思ったことを先日書いたが、店の人から雪が降る土地では育たないと言われた。アフリカ産の観葉植物も育てるのが難しいように思うが、品種改良で寒さに強いものも生まれているのだろう。そのようなことをちらりと今朝は番組で聞いた気がする。根が丸い塊に育って水分を蓄えるものもあって、世話に手間がかからず、室内で育てるのだが、物が多いわが家では無理だ。それにある程度どのような環境にも順応するように開発された新種の植物は何となくありがたみに乏しい。「何でもあり」を筆者はあまり好まない。節操のなさは嫌なのだ。クロトンならまだ日本のものなのでいいかと思う。TV番組ついでに書くと、昨夜ウズベキスタンかタジキスタンか忘れたが、雪が降る高地に羊を飼って暮らす家族を紹介する番組があった。毎年のように子どもが生まれる一家で、家族全員が素朴で端正な顔立ちで、貧しいながらとても幸福に見えた。長男と次男は都会に出て上の学校に通っていて、真面目に勉強して将来は家族や国のために頑張るだろう。番組で筆者が最も注目したのは、小学生の子どもたちが来ている派手なプリント模様の長袖の長い丈の上着だ。それは去年11月下旬に梅田阪急百貨店で見た『世界のかわいい衣装』展に展示されていたものとそっくりな文様の伝統衣装だ。残念なのは、同展で展示されたような昔の染料で作った絣ではなく、プリントであることだ。その点はアフリカのプリント生地と同じだが、昨日の番組のものは、色合いや染色方法は現代的で、文様が昔のままであった。
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 そのプリント生地か、子どもたちが着ていたものと同じ形の大人用がほしいが、入手は困難であろう。どうにか手に入れて夏の間はそれを着て外出したいが、あまりに派手で変人と思われるか。アフリカ産の観葉植物はあまり好まないと書きながら大いに矛盾している。筆者は専門的な染料を各種持っているので、自分で染められるが、仕立てが出来ない。それにそこまで手間をかけてごそごそすれば家内が黙っていない。さて、一旦気に留めたことは気がかりになるもので、6月4日に投稿した常黄の灌木と同じものを松尾大社の南100メートルの道路沿いで1か月ほど前に見つけた。それが今日の最初の写真で、先月29日に撮影した。その足で向日市まで走ったが、通い慣れた道にまた同じ灌木があることに気づいた。それが2枚目の写真だ。一旦知ると注意深くなる。誰しも知らないものには無関心だ。昨夜のTV番組で見た男女の小学生が着る民族衣装もそうで、筆者には知識があったので注目した。目立つものは多くの人が注目するが、多くの人が注目しているために注目することが多く、目立っていてもつまらないものは多い。筆者が注目したいのは、あまり多くの人が関心のないものだ。たとえば今日の3枚目の常黄の葉の灌木は、周辺に植物がなく、またその灌木の黄色が鮮やかなので「掃き溜めの花」に思えたのだが、これは女性がひとりしかおらず、男が100人いる社会では、その女性が平凡な美貌でも美女に見えることにたとえられるかもしれない。そう思うと、エルザ・トリオレの『幻の薔薇』のマルティーヌや、『トリルビー』の主人公の娘は、絶世の美女ほどではなく、どのような女性でも花開く18歳という年齢が関係しているところの「掃き溜めに鶴」的に目立つ魅力を持っていたと考えるべきだろう。また彼女らの美貌は「エヴァーグリーン」ではなく、花と同じく瞬く間に色褪せるが、美しい盛りの時期は青空に懸かる滋味な染みに感じられる虹のように印象的だ。ところが今は化学染料とプリント、あるいは遺伝子操作でいくらでも珍しい斑紋の観葉植物が作り出せる世の中に呼応して、美女も整形や化粧、写真の加工によってどのようにでも作り出せる新たな方法がある。そう言えば、『幻の薔薇』にはいずれマルティーヌのような美人は百貨店で売られるだろうと書いてあった。常黄の葉を持つ灌木を最初は珍しいと思ったが、各地で見かけるとありがたみが減じる。それにいつまでも派手な黄色というのは観葉植物としてもあまりに単純で面白くない。人間の花と言うべき稀な美女や稀な才能を持つ人と出会いたいもので、前者は午後二時に見る虹のように三時のおやつ前の賛辞程度は捧げたいが、もうかなりどうでもよくなっている。また出歩かねば出会えず、筆者にはその機会がきわめて少ない。後者はもっぱら本で出会っていて、毎日楽しい。それが「エヴァーグリーン」であってほしいが。
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by uuuzen | 2020-09-04 23:59 | ●新・嵐山だより
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