怪し気な建物がさらにそう見えていたが、ようやく工事用の塀が取り除かれた。とはいえ、鵜がいつ収容されて見世物になるのかはわからない。今日の3枚の写真は6日に撮った。別に6枚用意していて、それらは後日投稿する。
塀が除去されたのはこの6日の午前中だ。その前夜、家内と嵯峨のスーパーに出かけた。その際カメラを持って出ず、塀に囲まれた夜の鵜屋を撮影出来なかった。それで翌日の午後に出かけたが、塀が取り払われていた。新コロが終息しないので、嵐山は土日には観光客がちらほらいて人力車も営業しているが、平日は閑散としている。阪急嵐山駅前のホテル「花伝抄」も3階の数部屋の灯りが点いているだけで、「風風の湯」の営業再開もまだ当分先のようだ。鵜屋はそのことを知らない人からすれば怪しい建物で、何に使うのかわからないだろう。鵜屋を網の囲いの中で遊ばせ、その様子は誰でも外から無料で見られそうで、有料でなければどのようにして運営費を賄うのだろうか。建物の中にパネルなどの展示物があって、やはり入館料を徴収するのか、表向きにはどうなのかわからない。また入館料が必要となれば係員はひとりでは済まず、その人件費は入館料では賄えないだろう。鵜は野生のものが渡月橋付近にいるし、桂川には鷺や鴨、鴛鴦もいるので、鵜を見るために入館料を支払う人はあまりいないのではないか。鵜屋の建設費を支払ったのは嵐山通船という会社で、その会社の事務所は以前わが自治会内にあって、地蔵盆の時は寄付をしてもらっていた。自治会のFさんがその社長と知り合いで、噂は以前から聞いている。2年前だったか、その事務所は閉鎖し、代わりに嵯峨の三条通り沿いに新しい会社の建物が出来た。鵜屋の対岸を少し東の病院近くの場所で、その建物を見た時に筆者は会社が経済的に豊かであることを思った。ネットで調べると、鵜屋の運営は鵜飼観光文化振興協会で、夏場の嵐山の鵜飼を司る団体であろう。前にも書いたように、鵜飼に使う鵜を入れた籠を筆者は10数年前にモンキーパークの麓の神社の階段近くで見たが、鵜飼をやっていない時期にその籠や鵜をどこで保管しているのかは知らない。ともかく、鵜は鵜屋で見世物になり、鵜飼時には出番があることになる。もう四半世紀以上前のことだが、嵐山の鵜飼い船に数回乗ったことがある。真夏に涼しさが味わえるので、保津川下りを楽しんだ後はついでに経験するのがよい。宇治にも鵜飼があるが、宇治川沿いに鵜屋があるのだろうか。また有名な長良川ではどうだろう。筆者はそのどちらの鵜飼も経験したことはないが、嵐山の鵜飼は渡月橋上流のボート遊びが出来るさほど広くない川面で行なわれ、水の流れが急ではないこともあって、宇治川や長良川よりもいいのではないか。これは地元愛ゆえの怪し気な意見ではなく、川の幅や流れの速度を想像で比較しての客観的な思いだ。
さて写真は3枚なので、段落をもうひとつ、原稿3枚分を書く。鵜屋は嵯峨つまり対岸から見ると川沿いの桜の並木に半ば以上隠れて邪魔にならない。近くには、遠目に同じ建物に見えるトイレ、また少し離れたところには古い休憩所もあって、中ノ島公園は狭くなって来ている。桜の並木は7年前の大型台風の頃にはなく、その後地元のライオンズ・クラブが寄贈したが、桂川の洪水によって中ノ島公園の植樹や建物は、近年は毎年危機に晒されかねない。ちょうど今がその時期で、筆者は毎日天気予報で大雨を気にしている。これも前に何度か書いたが、桂川が氾濫して水が「風風の湯」の桜の林沿いの道路になっている堤を越えると、阪急嵐山駅に向かっては下り坂で、わが家は地面から3メートル浸水するとの防災マップが5,6年前に配布されている。それで去年の梅雨時は隣家に置いている大切なものを水害から守るべく、高所に移動したが、あまりにたくさんあるので途中で諦めた。それが今年また気になり始めていて、天気のよい日に作業を再開しようかと思いながらそのままになっている。また大雨が続き、避難注意報が出そうになれば腰を上げると思うが、わが家と隣家の重要な物と言い始めるとキリがなく、水に浸かっても仕方ないもの、つまり処分していいものを意識の中で断捨離する必要がある。避難注意報で思い出した。先ほど平安講社の役員の女性がわが家を訪れ、来年の時代まつりのための7月の会合の書類をわたされた。今年の時代まつりは新コロでどうなるか今のところわかっていないが、今年が中止になれば、東京オリンピックのように、今年行列を担当する学区は来年ということにはならず、予定どおり来年はわが学区が受け持つとのことだ。それはさておき、その役員は一昨年だったか、台風の避難情報が出た時、洪水の心配のない京都市芸大近くのスーパー銭湯つきのホテルに家族全員と避難して一泊したという。その時、国道9号線沿いは桂川沿いから逃げる人の車で大混雑していたそうで、なるほど車と金のある人は考えが違うと感心した。ただし、そのホテルは台風時であったためか、料金を割り引いてくれたそうだ。京都はどのホテルも新コロで閑散としているはずで、緊急避難時くらいはホテルに泊まるのもいいか。とはいえ、わが家の3階は3メートルの浸水の被害を受けず、また筆者は車を所有しないのでホテルを利用する考えはない。またわが自治会の5,6階建てマンションは避難命令が出れば地元住民なら誰でも水害を受けない高さの階が利用出来ると聞いている。もっとも、古くからの住民は法輪寺の境内に逃げると言っている。同じ高台は前述した鵜飼の鵜やそれを入れる籠が置かれていたすぐ背後の神社の階段を上った境内や、そこから山を登ったモンキーパークを目指せばよいが、後者は猿に襲われる可能性がある。大雨は猿も嫌だが、洪水に慌てる人間を見て怪しいと不思議がる。
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