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●健気に咲き続ける白薔薇VIRGO、その11
女神社の写真を去年撮ったが、ブログに使っていない。今調べると5月4日で、1年少し経つ。その日は夕暮れに奈良から大阪の谷九に出て、地下街にあるライヴハウスOne Dropで弦花さんとニエリエビタさんの演奏を見た。



その帰り、阪急で人身事故があって京都に帰れなくなり、天六の改札口で初めて出会った、同じくライヴを見て京都に帰るEulalieさんに引率されて、駅近くのネット・カフェで泊まった。その後彼女のライヴも見たが、先日のメールでアメリカ・ツアーの予定を組んでいたのにコロナの影響で延期になったことを知った。日本は自粛解除の動きだが、アメリカはどうなのだろう。それはそうと、Eulalieはポーの詩の題名でもあると聞いたが、ポーの詩と言えば学生時代に「アナベル・リー」を学んだ。メロディアスで繰り返しが多く、歌詞になりやすい。「ユーラリー」のほうはどうか知らないが、ポーの詩はどこか死のイメージがあって、そのエロスとタナトスのせめぎ合いのようなものがEulalieさんに似合うのかどうか、今後の彼女の曲で次第にわかるだろう。采女神社の話を戻すと、このブログの「神社の造形」のカテゴリーを始めた頃にも撮った。二度撮影してどちらも使わずじまいで、筆者には縁がないということか。この神社は天皇の寵愛を失った采女が悲しみのあまり猿沢の池に身を投げて自殺したとの由緒があって、ポーの詩ではないが、どこか背筋を冷たくさせるところがある。最近家内はオスマン帝国のハーレムの内部を扱ったTVドラマを見ていて、とても面白いと言う。若い美女を王宮にたくさん集めて王がひとり占めすることは古今東西変わらぬことで、日本の大奥もそうだ。家斉の時代はその経費が莫大で、幕府は小判の金の含有量を目減りさせるなどして財政の建て直しをしたが、大奥の経費を削減しようとすると当然女たちから反論を食らった。その大きな理由は、殿からめったに夜の相手をされないので、さびしさのあまりせめて食道楽と着道楽は当然であるというものであった。なるほどと思う。会社の社長や重役が妻以外に若い女を抱えると、彼女の不満を少しでも減らすために金をたくさん与えねばならない。それでも彼女たちはその日陰の身に満足するのだろうか。いくら金持ちであっても太って不細工な老人よりは若いイケメンがいいに決まっているから、社長に隠れてそういうツバメに貢ぐ。そのようにして経済は回っているが、これはホステスが稼いだ金をホスト遊びに散財するのと同じだ。そう言えば先日新コロで金回りが悪くなった若い女性が体を売るようになることを待ちわびているとラジオで語ったお笑い芸人は、年収数億はあるだろう。資産は数十億持っている計算だが、それほどあれば若い美女数十人まとめて契約し、ハーレムを作ればどうか。それが可能としてもやらないのは、毎回違う女がよくて、安く済ませたいからだろう。
●健気に咲き続ける白薔薇VIRGO、その11_d0053294_22281525.jpg 采女神社の存在は采女が罪深い習慣であったことを意味している。いくら天皇の食事などの世話が出来るとはいえ、天皇が光源氏のような女がうっとりする男前とは限らない。その一方で思うのは毛沢東の晩年、身の周りを世話する若い女性がたくさんいたことだ。彼女らは毛沢東のセックスの相手もしたと読んだことがある。建国の父にそれくらいのことは当然と周囲の者は考えたであろうし、若い女性たちもその仕事に喜んで就いたのではないか。これは最高権力者に仕えられることは最高の光栄という世間の思いの刷り込みで、大奥に召し抱えられることも女たちは出世と思い込まされた。ただし、中には相思相愛の若い男がいるのに采女にされる者がいたはずで、権力者は残酷な面を必ず持ち合わせる。ついでに思い出した。作曲家ヴェルディは最初の妻を亡くした後、50半ばでオペラのソプラノ歌手と再婚し、その後にもうひとりのソプラノ歌手と出会うが、彼女は婚約相手の指揮者と別れて生涯ヴェルディのそばにいることになる。2号さんというのではなく、天才ヴェルディを敬愛するあまり、ほかの男はもう目に入らなかったようだ。そういう人生もあってよい。またそれほどの一途で強靭な精神を持った女性であったので、オペラ歌手としても有名になったと思える。前にも書いたが、ヴェルディは若い頃に舞台で活躍しても老後は極貧に落ちるオペラ歌手たちのために私財で養老院を作った。そういう欲のなさと愛情の深さに釣り合った作品と言うべきで、妻がいることを知っているのに近寄る女性がいたことは不思議ではない。先日読んだ富士正晴の本に、久坂葉子について訊ねるために来訪した女子大生5,6人のうちのひとりが数年後に富士宅を訪れ、久坂ではなしに富士についての研究をしたいと言い、富士がいろいろ質問されたことが書かれていた。その女性は結婚し、経済的安定を得たうえで富士の研究を始めようと企てたのだが、その後どうなったのかと思う。小説家を初め、表現者は常人には珍しい経験がたくさんあるほうが、後の人には研究のし甲斐があるだろう。いわゆる波乱万丈で、女の場合は「恋多き」と形容されるが、その恋は何歳くらいまでが妥当かと言えば、女の恋は灰になるまでと言われるものの、采女になるにも容姿端麗の2、30歳が限度で、それ以上の年齢ではお声がかからなかった。この話を家内にすると、30以上になると疲れやすくなると言ったが、妊娠可能な年齢が暗黙の条件であったのではないか。それに昔からよく言うように、若い盛りを過ぎると女はとうがたつ。これはふとした時の表情に出るもので、隠し様がない。この現実は残酷かもしれないが、年齢相応に落ち着き、表面的な若さ以外の魅力を誰しもつけようとすべしで、ある意味ではいつまでも若々しくいられる。さて、今日は去年11月28日以来、裏庭の白薔薇がひとつ咲いた。采女といった風情の小型の薔薇だ。
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by uuuzen | 2020-05-15 22:30 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
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