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●渡月橋上流左岸河道整備、その17
捕される心配はしていないが、相手は目に見えないウィルスで、いつ捕まるかわからない。今日は気力がなく、先ほど体温を測るといつもより2度高い37度あった。5か月ぶりの発熱だ。



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三度計測して同じ数値で、ちょうどTVで新コロの感染の最初は風邪のように発熱すると言っていたのでぎくりとした。この発熱が長引くと感染した可能性があるが、思い当たる節がある。昨日は用事があって自転車で2時間ほど遠出をし、夕方嵯峨のスーパー4軒を回って1万歩ほど歩いた。体力の使い過ぎで、今日は何度かごろりと横になった。その時に風邪を引いたようだ。今夜はこれを書き上げてすぐに寝る。どんな話題にしようか。そうそう、昨日は女優Sの親友が芦屋住まいで女としては出世といったことを書いた。その時に筆者が思い浮かべていたのは、女の一生をテーマにした明治か大正時代の双六だ。その上がりが、社会的に認められた上流社会の男の妻になって生活に困らないことであった。今はそんな生き方は古いと思う女性がいるかもしれないが、それはよほど変わった人で、また一生を費やしてでもやりたいことがある場合だろう。女優Sのその友人は、女優のような美人ではないが、しっかりとして知的な雰囲気があり、芦屋にいるはずの成金とは全然違って好感が持てた。筆者の好みのタイプだ。とはいえ、彼女は筆者が同世代であっても眼中にないはずで、筆者にすれば高嶺の花だ。それはさておき、昨日の投稿でもうひとつ書き忘れたのは、志賀暁子が女優になる前にダンサー以外に銀座のバーを経営していたか働いていたことだ。経営者とすればパトロンがそうさせたのだろう。夜の世界に足を踏み入れることは先の女の一生の双六ではなかなか上がりには辿りつけない。それどころか堕落の道に踏み外す可能性が大きい。そのことは現在でも変わらない。志賀は一時有名になったが、心身ともにぼろぼろになって経済的にも苦労した。志賀のことを書きながら筆者が思い浮かべたのは、富士正晴の久坂葉子についての長編小説に出て来る喫茶店の女店員のことだ。富士は梅田の2,3か所の喫茶店をしばしば利用し、その女店員と顔馴染みになる。わずかな言葉のやりとりだが、小説にはそのことが書かれる。ところが小説の後半でぷつりと彼女は登場しなくなる。その理由は、当時出現して来たアルサロで働いたほうが収入がいいからで、富士が知らない間に喫茶店を辞めたのだ。富士はそのことをさらりと書いているが、家柄がよく、18歳で才能を示した久坂とは違って、そうした無名の女性は誰の記憶にも残らないまま世の中から消えて行くことを富士は匂わせている。あたりまえのことだが、より多くの人々の記憶に長年残るには誰かの手助けが必要だ。つまり、久坂の名前と作品は富士によって長生きすることになる。ところが一時は女子大生が盛んに久坂に魅せられたが、今は富士の小説もほとんど読まれない。
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 久坂に入れ込んだ富士の行為を、世間は富士が久坂の情夫だと噂したが、富士は妻に久坂のことをよく話題にしていたし、他の小説家と違って浮気をするような器用さはなかった。ただし、18歳という若くて美しい女性であるから、初対面の時に富士は同人誌の仲間の前でいきなり久坂の膝に頭を載せたし、また久坂が自殺した夜、富士の夢に久坂が出て来て、無理やり久坂から肉体関係を迫られ、久坂の思いどおりになったと富士は書いているから、それなりに女として意識していたことは確かだ。だが富士のそうした行為は男であればごく当然のことで、また金を出すので体を提供しろと迫るパトロンとは違う。結局久坂は職場の放送局の妻子持ちの男に玩ばれ、その肉体的魅力から逃れられず、一方で他の男とも関係を結ぶというややこしさの中で精神が破綻する。富士はそういう久坂の行為を離れた場所からひやひやしながら見つめながらそれなりに手を打ったのに、富士の想像を超えて久坂は精神が弱かった。若いのであるから、それに小説家を目指しているのであるから、不倫のひとつやふたつをものともせずに創作に邁進すべしと富士は思っていたのだが、20歳そこらでは、女を玩ぶことにかけては天才的な遊び人の男の前では子羊みたいなものであった。そういう話は永遠にどこでも無数にある。久坂は死ぬ前に短い人生を振り返って、少しもいいことがなかったが富士だけはよくしてくれたといったことを書き、その一言が富士に久坂伝を書かせる動機にもなったと思うが、久坂の名が富士の小説によって今後も知られるとして、久坂はそのことを知らない。富士は久坂をだしにして自分の評判を高めたことにもなるが、執筆の労力に比べると印税など知れたものだ。富士が突き動かされるようにして書いたその長編は気分が滅入る場面が多いが、自殺した若い女が主人公であるからにはそうならざるを得ない。そして今も才能のある若い女性が創作で収入を得て生活出来るのかという問題はあって、昨日書いたように、力を持っている男との関わりが欠かせない。幸福と思える人生を過ごせるかどうかは才能以前に男次第で、女優の場合は監督と結婚するのが女の一生の双六で言えば最もいい条件だ。それはごく限られた人数であるから、大多数の女優は、金はあるが教養のない男で手を打つが、数年で別れることが多い。それはまだましなほうで、志賀のようには有名になれず、生涯を支え合いながらともに過ごす男にも巡り合えない女性は少なくないだろう。それでもつまらない男と暮らして気を遣うより、ひとりのほうがいいかもしれない。またそのようにでも思わない限り、気丈に生きられない。女の一生の双六の上がりは自分で決めるもので、自立している限り、それは美しい生き方だ。さて、今日の写真は3月13日の撮影で、投稿が大幅に遅れてしまった。撮り溜めた渡月橋付近の写真を今月中には全部投稿する。
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by uuuzen | 2020-05-08 23:25 | ●駅前の変化
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