人気ブログランキング | 話題のタグを見る

●飛び出しボーヤ、その61
豆豆と書くと、豆が重なっていかにも莢の中に豆が並んでいるかのようだが、「エンドウマメ」とは言っても「豌豆豆」とは書かないだろう。



●飛び出しボーヤ、その61_d0053294_01380556.jpg
筆者は豆が好きで、スーパーに行くと旬の豆をよく見かける。今はソラマメが出ていて目が吸い寄せられるが、少量で高価なので去年辺りから買っておらず、それで豆はもっぱら納豆を食べている。たまには金時豆がいいなと思いつつ、スーパーでは袋入りばかりで買う気になれない。店が自前で豆を炊いて売ることはもうないだろうが、筆者は子どもの頃に母に連れられて市場に買い物に行った時にいつも見かけた、煮豆屋の大鍋の中で出来上がったばかりのつやつやした黄土色や赤茶色、黒、そして大小さまざまな豆をよく思い出す。乾燥豆があれば自分で炊きたいと思うが、なかなかそれを見かけない。一昨日は気になっていた梅津のムーギョ跡に出来た新しい大きなドラッグ・ストアに家内と初めて訪れた。内部は蛍光灯で眩し過ぎて、しばらく間、霧がかって見えた。目がそうとう悪いが、蛍光灯が街灯と同じくLEDであるのも理由と思う。その違和感とともに驚いたのは、店内がコンビニを縦に5、6軒連ねたほどにとても細長いことだ。そういう店は初めてだ。レジは玄関側にしかなく、そのレジからはトンネルの突き当りのような店の奥は見えないが、カメラで監視しているのだろう。隣りに別の大手のドラッグ・ストアがあるのに、なぜ同様の店が出来たのかと思うが、ラーメンや冷凍肉、酒、飲料、菓子などもあって、家内はいくつかはかなり安い品があると言った。安いとしてもせいぜい50円程度だろう。その50円程度を大手の店がしのぎを削っているし、また客は商品の価格をよく知っていて、若者が割合よく入っていた。改めて思ったことは、どの店でもほとんど同じ商品を売っていることで、それで家内は価格を比較出来るのだが、今はほとんどの商品が日本中どこでも手に入り、したがって大きな工場で生産される。あまりに眩しく、陰影がどこにもない未来的な店のたたずまいの中、売られる商品も大量生産で、筆者は自分が毎日そういうものを食べて生きていることに何となくがっかりした。もう筆者が小学生に入る前の頃のような時代には戻らない。そうであるので筆者は旬の野菜に目が行き、毎日それを食べたいと思っても、今やそれは贅沢なことで、エンドウマメでも縁遠く、しかも冷凍物がいつでも買える。そうした工場で大量生産された商品を不思議とも思わず食べ続けることは、やがて人間も同じようになって行くと思うのは筆者の世代までかもしれない。今はスマホ人間の時代で、筆者のような古人間に彼らがみな同じに見えても、彼らは痛くも痒くもない。むしろみな同じであることに喜びを感じ、全然違う生き方があることを想像しない人が多いだろう。あるいはそういう生き方は脱落者であって、否定される。
●飛び出しボーヤ、その61_d0053294_01401427.jpg
 政府から2枚のマスクが発送され始めたが、切羽詰まれば自分で作れるのではないか。だが、手作りの文化は著しく衰退している。そんな面倒臭いことをするよりも50枚入り1箱500円ほどでマスクは買える。いや、買えた。今は高額になっている。そうであれば自分で作る気になってもいい。そして、俄マスク文化が世界的に定着し、白や黒ではなく、柄物が出て来ると思っているとTVではかわらしいプリントの布を使ったものをしている女性が映った。筆者が思っている手作りマスクは、自分の口元をカラーでプリントすることだが、それは口元が見えないより却って怖いかもしれない。それにしてもマスクは面貌がわからず、不審者らしくなる。筆者は外出する時は昼間ならサングラスをかけるし、また帽子はいつものことなので、マスクをするとほとんど泥棒に見える。それで白いマスクではなく、面白い柄にしたいが、不織布のマスクはパソコンでプリント出来ないだろうか。いろんな口元をプリントして他人に化けた気分になるのもいいではないか。新コロで人が死ぬかという時期に不謹慎と思われそうだが、そういう遊びを許さない空気が怖い。そうそう、昨夜は有名な美容整形の院長が、ひとりで外食したことをツイッターに書き込んで批判を受けた。新コロを感染させたり、させられたりすることがないとはいえ、そういう行為を公にすることが子どもじみている。有名人であれば他者に影響を与える可能性が大きい。そのことに気づかないとすればよほどおめでたい。で、筆者は夕方にスーパーに行く以外は一歩も家から出ない生活を続けているので、ほとんど誰とも擦れ違わない。まるで自分が幽霊になった気分で、実際のところそうでもあるだろう。筆者が読む本はいつも死んだ人のものだが、そうは感じない。その伝で言えば、筆者が死んだ後にこの文章を読む人もおそらく同じで、文章に息吹が保存され、生と死はいつでも交流が可能だ。ただし、そのように読み返される文章はめったにない。それはさておき、飛び出しボーヤの写真が少したまった。今日の最初は2月15日の夕方、大阪市内の細工谷で見かけた。チョゴリとミニスカートの女の子がかわいらしい。2枚目は3月6日、母の家に向かう途中、御所の南で撮った。1月に見かけながらカメラを持っていなかったので再訪したのだが、母はショートステイが終わったのでもう母の家に歩いて行くことはない。3枚目は4月3日で、たまに行く嵯峨野のスーパーの近くにある。4,5年前に見かけながら先日調べると、撮影も投稿もしていなかった。飛び出しボーヤで面白いのは何と言っても手作りのものだ。下手でも温かみがある。ひとつとして同じものがないのが人間だが、建物も商品もどんどんのっぺらぼうのようになって行く。それに白や黒の無地のマスクも無粋で、たとえば豌豆の莢が開いて豆が歯のように並ぶ様子をプリントすればどうか。
●飛び出しボーヤ、その61_d0053294_01404517.jpg

●スマホやタブレットでは見えない各年度や各カテゴリーの投稿目次画面を表示→→

by uuuzen | 2020-04-20 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
●『WHO THE F*@% ... >> << ●渡月橋上流左岸河道整備、その...

 最新投稿を表示する
 本ブログを検索する
 旧きについ言ったー
 時々ドキドキよき予告

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
以前の記事/カテゴリー/リンク
記事ランキング
画像一覧
ブログジャンル
ブログパーツ
最新のコメント
言ったでしょう?母親の面..
by インカの道 at 16:43
最新のトラックバック
ファン
ブログトップ
 
  UUUZEN ― FLOGGING BLOGGING GO-GOING  ? Copyright 2024 Kohjitsu Ohyama. All Rights Reserved.
  👽💬💌?🏼🌞💞🌜ーーーーー💩😍😡🤣🤪😱🤮 💔??🌋🏳🆘😈 👻🕷👴?💉🛌💐 🕵🔪🔫🔥📿🙏?