刃物のような怒りの言葉がネットに増えている。それを帽子好きな70歳の有名TVタレントが諫めている。その言うところはわからないでもないが、政府擁護の言葉と受け取られても仕方がないほど、新コロに対する恐怖が日々迫って来ている。
それはマスメディアが煽り立てているためという意見があるが、感染者数の増加や医療崩壊が始まりかけていることを知ると、火事がいよいよ本格化して来たことを誰しも感じるだろう。そうでない人は、政治家や先の有名人で、彼らは生活費の心配がない。いわば上級とそうでない人たちの意見の相違を新コロが鮮明に浮かび上がらせた。そのことはPCR検査にも現われている。高熱を発しても4日は家で寝ているようにとのことだが、筆者は今年正月早々3,4日高熱で寝込んだ時、考える気力が全く失せた。その時のしんどさを思い出すのも嫌で、新コロに感染して4日も寝ていることはとても出来ない。ひとり暮らしの者が4日も寝込むと、まず食事をどうするか。パニックになる一方で途方に暮れ、体力のない人はそのまま死ぬこともあるだろう。そういう想像が出来ない有名人がインフルエンザ程度と断言し、家で寝ていれば治るとさんざんTVで言い放ち、挙句わずかな発熱でPCR検査をこっそり受けてまたTVで言いたい放題で金を稼ぐ。筆者は新コロへの恐怖よりもそういう日和見主義の詐欺師の得意気な顔に我慢がならない。なので、最初に書いたTVタレントが「政府批判をするな」と言っても反発の思いを抱く。一方では他国なら暴動が起こっていると意見する人があるが、それをするのであれば新コロが消え、通常の生活に戻ってからだ。今のうちにその日時を決め、人々が少しずつ意を決して行くのはいいかもしれない。その日時が来た時にまだ新コロ感染があれば、さらに先に延ばし、とにかくいつか江戸時代の一揆のような行動が国民の間から起こらなければ、どうでもよい政治家や口から出任せのTVタレントのアホ面は一掃出来ないだろう。昨夜驚いたのは、清水建設の50代の作業員がPCR検査を受けたのに自宅で死んだことだ。持病があったのだろうが、そのように死ぬことが今後は増えて行きそうで、感染初期に病院で適切な治療をしてもらえない医療崩壊が始まった。新コロがない頃の発熱であれば、風邪薬を飲むか、筆者が正月に家内にしてもらったように氷枕を適宜交換し、汗びっしょりの下着を着替えるなどして治すが、新コロではないかとの心配があれば病院で検査してもらいたいと思うのはあたりまえだ。それが相変わらず何度保健所や病院に電話してもたらい回しであれば、そのうち治るどころか逆に悪化するか、ひとり暮らしであれば無理にでも職場に行き、あるいは食料の買い出しに外出して新コロを撒き散らす。そのことは韓国の事情を見ていれば誰でもわかったはずなのに、今なおほとんど無策で、PCR検査を受けても手遅れで死ぬ人がある。
感染したくない、感染させたくないのであれば家にこもっていろという政府の達しだが、子どもや隠居以外は仕事を持っている。それには出歩くか、客と顔を合わせなければならない。それを8割減らせという政府の望みは、場合によっては収入を諦めろということだ。現在は食う物がないほどの貧困者はホームレス程度かもしれないが、大半の人は貯蓄を取り崩しても何年も持つはずがない。嵐山の旅館や商店はほとんどが自分の持ち物であるから、毎日お茶漬けを食べてでも今の新コロの嵐を乗り切ることは出来るが、世間はそうではない店や会社のほうが多いはずで、収入がなくなれば、またそれが政府の不手際が発端であるとなれば、クーデターを煽動する者が現われればそれに乗じたくもなるだろう。それが無理ならば文句のひとつでも言いたいのは当然で、前述の70歳のTVタレントの言葉には逆に神経を逆撫でさせられ、「金をたんまり持っている者が言うな!」と叫びたくなる。ところが、その口封じに使われたのが2枚のマスクだ。今なお死者数の少なさから対岸の火事と思っている人が特に上級国民には多いだろう。民衆が飢えに苦しむ一方、金持ちはいくつもの蔵に米を蓄えていた江戸末期、大坂では大塩平八郎が民衆側に立って乱を起こした。その事件を10数年前か、NHKのTV番組が採り上げた時、大塩は自分の出世がかなわなかったので腹立ちまぎれに乱を起こしたと結論づけていた。これを大塩が知ればどれほど歯ぎしりしたことだろう。現代の日本ではそういう民衆側の英雄はあってはならない存在で、大塩とは逆に政府におべっかを使う者が有名になって暮らしに困らない。筆者は大阪の天満に出かけた際、大塩の墓のある寺の前をたまに通るが、昔とは違ってきれいな場所に移設された大塩の墓は大阪人の誇りと思っていつも頭が下がる。それに引き換え、今の大阪の行政を司る者たちの酷いこと、私腹を肥やす至福にしか目がない。さて、昨日の夕方、傘を差して家内と嵯峨のスーパーに行った。桜がほとんど散ってさびしく、渡月橋に車やバスが走っていたほかは、渡月橋周辺は見渡す限り人影が皆無であった。それは歴史始まって以来であろう。死の街の雰囲気で、映画か夢を見ている気分であったが、同じ光景はイタリアやフランスなどでも現出している。2か月前にしかるべき政策を採っていればもっと軽度で済んでいたはずなのに、今なお検査不要でみんな感染して抗体を持てばよいと宣う有名人がいて、その悪漢の圧巻的言葉に言葉がない。今日はノーベル賞をもらった学者が検査を大いにせよとまともなことを発言し、まだこういう偉い人がごく当然のことを発言せねばならないほどに政府が無策であることに愕然とした。この災難、なんなん? アホ兵衛にあっかんべーとしてもあたりまでおもろないので、今日はこのくらいに。今日の画像は昨日に続いてビートルズ・ファンなら理解出来ます。
●スマホやタブレットでは見えない各年度や各カテゴリーの投稿目次画面を表示→→