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●渡月橋上流左岸河道整備、その6
判によって被害を弁償してもらえることはないウィルス感染で、今回の騒ぎが収束した後、ひょっとすれば毎年のように新型のウィルスが登場してもっと深刻な騒ぎを引き起こすかもしれない。



●渡月橋上流左岸河道整備、その6_d0053294_17283878.jpg
そのように思っておいていい加減で、一方で今回のウィルス騒動は地球温暖化と関係があるのではないかともふと考える。何がどこでどうつながっているかわからないが、人のつながりは意外なところにあって、20年ほど前か、5,6人を経れば誰でも誰かと知り合うことが出来るという研究報告があった。嘘のような本当の話で、人間は無数にいるようで有限であって、またみんなどこかでつながっている。あたりまえのことで、そのように全員がつながっているので、ウィルスは全員に感染し得る。今回は死亡率が3パーセントとかで、特に高齢者が重症化して死にやすいが、昨日も書いたように肺の機能がとても弱い家内なので心配している。ウィルスは目に見えないので普段どおり生活しているが、人の多いところには出かけないようにしたい。とはいえ、来週中に大阪市内と京都市内に展覧会を見に行く。ついでにあちこち歩くつもりだが、外を歩くのはほとんど人に近寄らないのでウィルス感染の心配はないだろう。マスクの不足が問題化しているが、昨日と今日、河原町では確かにマスクをしている人が半分はいた。筆者はマスクが嫌いだが、呼吸が苦しいからだ。それにマスクをしても鼻の両側に隙間が出来て、そこからウィルスは入り放題で、ほとんど意味をなさないと思っている。またウィルスは目に入って感染することがあるとのことで、昨日はサングラスをかけて出かけた。それも隙間があるが、風に乗ったゴミがよく目に入ることがあるので、それを避ける効果はある。街中はもちろん嵐山も中国人観光客は激減し、3日の天龍寺の節分会に向かう途中で撮った今日の写真の3枚目からも人の少なさがわかる。これは渡月橋北詰め上流の左岸沿いを見通したもので、左手の工事用のフェンスにはコーンが並べられ、警備員が張りついている。また塀には工事を説明する文字や図面が掲げられていて、それらは「その2」に載せた画像と同じ内容であろう。接近して確認すべきだが、渡月橋北詰めから上流に向かって歩く用事が今のところない。とても気になっている福田美術館にはまだ行っておらず、3月から始まる若冲展まで待つ気でいる。また今回のウィルス騒ぎがなくても中国人観光客は美術館にはほとんど行かないはずで、経済的損失はあまりないと想像するが、日本人も嵐山から足が遠のいているかもしれない。あるいは昔は2月と8月の京都はほとんど観光客の姿がないとされていたから、その頃と同じような状態になっただけだ。観光客相手の商売をしていない地元住民にすれば、人影の少ないほうが歓迎で、ウィルス騒ぎはよかったと思わないでもない。ただし、そこには自分は感染しないと高をくくった呑気さがある。
●渡月橋上流左岸河道整備、その6_d0053294_17285833.jpg 3枚目の写真を拡大すると、マスク着用者がふたりいる。どちらも外国人観光客で、コロナウィルスを意識しているのだろう。新型ウィルスの登場は地球温暖化と関係しているのではないかと先に書いたが、一方では急激なネット社会化があって、悪い意味ではなくてそれとも呼応している気がする。人から人に感染するウィルスは人と人が直接に会うことを忌避させるが、誰でもネット上でつながって実際に会わずに言葉を交わせられるようになったから、他者との意思の疎通はそれなりに交わせる。これは不自由さを抱えるが、現代は実物の人間が会って話す必要がないほどにコンピュータの存在が大きくなった。セックスは欠かせないが、それもいずれロボットが代用するかもしれず、ますます人間は他者と会わなくても平気になるかもしれない。女な2万語、男は1万5000語を毎日話すのがよいと最近TVで見たが、人間相手ではなく、ロボット相手に話すことは現実に始まっていて、対話する人がいないことに寂しく思わない人がこれからは増えるだろう。筆者もその口で、声を出して話す代わりにこうした雑文を書いているが、これなら読む人も筆者が感染しているかもしれないコロナウィルスを浴びることもない。そのように思えば、新型ウィルスが蔓延しても、通勤せず、ほとんど出かけない筆者は影響がとても少なく、その意味で最先端の人生を歩んでいると思える。加藤一雄の本に書いてあったが、通勤は壮大な無駄で、その時間を自宅で過ごせればどれほど精神的に豊かになることか。その思いは得体の知れない新型ウィルスの登場によって今後はいい形で解決出来るかもしれない。またそうなると会社の大きな建物は不要で、人の移動が減少するから、江戸時代のようなゆったりとした社会になるだろう。そして無粋な高層建築がなくなって景観問題も解消し、嵐山に密集する施設も半減する。そう言えば現在の桂川左岸の可能式防水壁の設置工事は、もともと土地が低い場所を洪水の被害から守るものだが、受益者負担の建前を持ち出せば税金を使うべきではなく、工事費は現在建築中のホテルや福田美術館などが負担すべきと思うが、そうはなっていないはずだ。洪水の被害が生じやすい場所に立派な建物を造るのは不合理で異常なことだ。現代文明がそのように歪なものであったと認識されることがあるかどうだが、未来は未来でまた別のおかしな問題を抱えている。そのひとつの兆候が今回のウィルス騒ぎで、これを機にあたりまえと思っていた生活を変える考えを持つことが出来る。とはいえ、人が大勢集まることが江戸時代になかったかと言えば、お祭りなどがあった。これはネットの仮想空間では用をなさないが、膨大に蓄積されたYOUTUBEなどの映像を見てわかった気になる人間となって行くかもしれない。見て聞いて読んでわかった気になる文化の果てに生身の人間が存在する意味があるのかどうか。
●渡月橋上流左岸河道整備、その6_d0053294_17292669.jpg

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by uuuzen | 2020-02-07 23:59 | ●駅前の変化
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