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●初春嵯峨の行事「天龍寺節分会」
を何十枚も積み上げた塔をいくつも次々に崩落させる。その炮烙割りの様子は豆まきと同じで、何かを「破る」という意味合いがある。もちろん厄払いであり、また新たな季節の幕が始まるという隠喩でもあろう。



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筆者は壬生寺で炮烙割りを二度見たことがある。最初は40年近く前で、とても寒い夜であった。それに足元がぬかるんでいて、靴が泥まみれになった。先ほど「風風の湯」に家内と行って来たが、82歳のMさんの奥さんは友人と一緒に今日は壬生寺と蘆山寺の節分会に出かけたそうだ。Mさんがひとりで自宅にいたのは、その理由を去年も聞いたが、宗旨が節分会に沿わないからで、筆者はそのことを去年と同様、不思議に思いながら理由を訊ねなかった。創価学会は地蔵盆を無視するので、ひょっとすればMさんは創価学会に所属しているのかもしれないが、「風風の湯」では宗教と政治の話はしないことにしている。それはさておき、今年の節分も松尾大社には行かず、したがって石見神楽も見なかったが、わが家からは松尾大社に行くほうが天龍寺よりも近いにもかかわらず、ここ半年は松尾や梅津方面に足が向かない。車の往来が多く、空気が悪いように思うからだ。それで天龍寺の節分会に行くことにしたが、家内はその目的だけで出かけるのは億劫と言うので、スーパーへの買い物ついでに出かけた。天龍寺では豆まきは3回あって、最初の午前中は無理、午後1時半はぐずぐずしていて出かける機会を逃し、最終の3時半に間に合うように3時に家を出たが、今日の投稿は去年、一昨年、3年前と写真も内容もほとんど変わらないだろう。それに、天龍寺に向かって歩きながら、家内はこの1年の何と早いことを言ったが、全く同感で、来年も同じことを思うに決まっている。そういうことを確信させるのが節分の意義であるだろう。新たな季節の始まりを設け、その日に過去に思いを馳せながら心を新たにするということは、ふしだらな生活を送りがちな人間には必要なことだ。つまり、「もう1年経った?」と、時の速さを思うことは正しく、その次に「これでは駄目だ」と思って、やるべきことに向かわねばならない。正月から1か月経ち、梅の花が咲いて気分を新たにするには絶好の季節で、筆者は2月上旬の空気は大好きだ。今年は暖冬で、厳しい寒さはないが、スキー場など、雪がないところは大いに困るが、筆者は暖房費があまりかからず、また風邪の心配も減少してありがたい。冬があまり寒くないことは毎年のようだが、大地震が来るのではないかと不気味がりながら、一方では中国のコロナ・ウィルス騒ぎで、82歳のMさんは真顔で「オリンピックはないかもしれない」と言う。つまり、毎年同じようでいて、全然違う事態がやって来る。それを踏まえて同じ場所で同じ節分会の豆まきが行なわれるのは、やはり節目が感じられてありがたい。
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 去年の天龍寺の節分会は中国人観光客がとても多く、ふるまわれた豆の入った小さな紙袋は数個しか得られなかった。客が多いと豆の奪い合いで転倒し、けがをする可能性が増す。それが、家内が出かけることを躊躇した理由でもあるが、筆者はどちらかと言えば無料で飲める甘酒や樽酒が目当てだ。今日の3枚目の写真は豆まきが行なわれる法堂前の舞台の奥に置かれた豆まき用の豆が入っている袋で、2袋が10分ほどの間に撒かれる。そして同じ大きさの袋がもうひとつ別に用意され、それは豆まきが終わった後、引き返す人たちに修行僧が配る同じ豆袋が入っている。去年はほとんど拾えず、その帰り際に配られる豆袋をいくつかもらった。もちろん今年もそうしたが、今日の4枚目の写真が示すように、舞台前の客は去年の3分の1程度で、全員にたくさんの豆がわたった。筆者はほとんど向かって左手の最前列にいたが、家内ともども獲得した豆袋の数は60半ばであった。例年の10倍といったところで、豆まきが始まる前に家内が買った「七福豆」はほとんど不要になった。とはいえ、この2枚目の写真に写る「七福豆」は縁起物で、無料で得た豆まき用の豆とは違ってありがたみが大きい。中国人観光客は筆者の見るところ皆無であったと思うが、豆まき側の人たちはまさかコロナ・ウィルス騒ぎで彼らの姿が消えることは夢にも思わなかったはずだ。去年並みの人出を予想して豆袋の量を考えたはずで、今年はきわめて人数が少なかった分、ひとりずつが得た豆の量は増えた。豆まきが始まるまでの15分ほど、筆者と家内は例年どおりに甘酒と樽酒をいただいたが、人が少ないのでかなりあまっていた様子だ。樽酒はこれまでは小さな紙コップに半分も注がれない量であったのが、今年はこぼれんばかりに注がれ、盆の上にその紙コップを10ほど並べて配布していた修行僧は、もらい手が少ないのか、誰かれかまわずに声をかけていた。いじましいかもしれないが、ま、厄払いのふるまい酒で、飲むほどにご利益があるかと思い、筆者は酒が飲めない家内が回してくれた分を含めて10杯ほど飲んだ。合計500ミリリットルほどだろう。これを豆まきの前と後に分けて飲んだ。これほど飲んだのは今年初めてで、中国人観光客がいなくなかった分、ひとり当たりの割り当てが多くなった。眼鏡をかけた若い修行僧は同じ人物がもらいに来ることをわかっていたはずだが、笑顔でいくらでも飲めといった態度で、筆者も遠慮しなかった。ひとりに何杯も飲んでもらわねば樽は減らず、たぶんかなりの量が残ったであろう。湯呑茶碗で配られる甘酒も同様で家内も筆者も4,5杯は飲んだ。これは米麹の量がかなり多く、半ば食事した気分になるが、生姜が少し添えられているのがおいしい。昼間から酒三昧で、筆者の顔はかなり赤かったと思うが、酔いが回って来たと感じたのはその後買い物を済ませて家に戻ってからだ。●初春嵯峨の行事「天龍寺節分会」_d0053294_14594147.jpg 豆まきの後、床几に座って樽酒を飲んでいると、目の前の床几に中年女性がふたり座り、屋台で買った蕎麦などを食べながら大いに話していた。筆者の目の前の女性のほうがよくしゃべり、豆まきが大いに楽しかったことをしきりに繰り返していた。すぐ近くにいた小学生低学年の女子は常に地面にへばりつくようにして、落下して来た豆袋を大量に拾っていたとのことで、筆者は彼女らふたりが観光客と思い、また家内の姿がないので、よく話している目の前の、やや太った大柄な女性に声をかけた。「どこから来たのですか?」「京都です。梅津ですけど。この方は松室ですけど」「ああ、それでさっき松尾大社に寄ってこっちへ来られたと言われたのですね」といった風に話が始まったが、何と彼女たちは吉田神社の節分会にも行く様子で、82歳のMさんの奥さんと同様、せっかくの年一度の節分会を大いに楽しもうという旺盛な行動力に感心した。筆者はその女性に、かつて梅津の徳丸郵便局のすぐ裏に住んでいたことを話し、また松尾大社では石見神楽を見たかと訊いたが、それはすでに終わっていたようで、また連れの女性が福豆を買った際の抽選でティファールの電気製品が当たったと言いながら、その賞品の包みを指した。松尾大社での石見神楽は確か午後1時に終わるから、彼女らはその後に大社に詣で、そして天龍寺まで30分ほどかけて歩いたに違いない。ふたりは今年初めて天龍寺の節分会に来たようで、筆者は今年は中国人がいなくなったのでとても空いていると言うと、楽しいのでまた来年も来ると話した。その後スーパーへと向かいながら、筆者はそのふたりの女性がきっと独身であることを話した。年齢は40代半ばであろう。職業はわからないが、家内は看護師か会社の事務員だろうと言ったが、月曜日が休みの職業で、売店勤めかもしれない。服装や持ち物からだいたいのことはわかる。中年になればますますそうで、その意味で言えば彼女らは筆者のことをどう思ったであろう。派手な色合いの格好をしてサングラスをかけている爺となれば、ちょっと頭がおかしいと思われても当然だが、彼女らは筆者の問いかけに嫌な表情をしなかった。京都の梅津や松室には独身者用のアパートは多い。もう若くない女性は男にとっては魅力のない存在と思われがちだが、筆者とよく話した女性はとても気さくで、それなりに人生を楽しんでいるように見えた。ひとり旅を好む女性もいるが、女性が同じような境遇の女性と連れ立って各地に物見遊山することは微笑ましく、また好ましい。男同士ではなかなかそうはなりにくい。家内が戻って来て床几に座り、筆者が彼女たちと話が弾んでいる輪に入った。おそらくそこで彼女らは筆者と家内の年齢を正確に把握したであろう。来年同じ時刻の豆まきにお互い出向くとして、認識し合えるとは限らず、また認識出来たとしても話さないかもしれない。一語一会だ。
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by uuuzen | 2020-02-03 23:59 | ●新・嵐山だより
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