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●渡月橋上流左岸河道整備、その2
害に強いまち」にすることをひとつの公約に掲げる立候補者が2月2日の京都市長選に立候補している。今日はその人のチラシが家に放り込まれたので、ざっと目を通した。



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そこに「2013年の台風18号で桂川が溢水。大雨になれば山手は土砂災害の危険が。緊急一時避難所になっている嵐山東小学校は桂川より低い場所で、不安です」とあって、「災害対策強化」「安全な緊急一時避難所の確保」「避難所に市職員配置を」の3項目が挙げられている。昨日は「台風23号」と書いたが、これは淀川河川事務所が用意した回覧板用の文書にあったものを引用したもので、今日の選挙チラシの「台風16号」のどちらが正しいかと言えば、9月13日の台風による洪水が日本全国のニュースになり、「台風16号」がそれに該当する。「台風23号」は10月で、京都北部に被害が大きく、嵐山は9月のような洪水は免れた。そのため、回覧文書の「台風23号」は間違いだが、ともかく2013年の台風以降、渡月橋から下流の松尾橋までの間にかけ、毎年重機が河川や河川敷に入って工事をしていて、このブログでは取り上げていないが、去年秋からは松尾橋右岸に河川敷に乗り入れる重機用の舗装道路が設置され、それを利用して河川敷の土砂が大量に搬出されている。筆者はめったにその工事が行なわれている河川敷に沿う自転車道路を散歩しないが、昨秋は少年補導の月一度の夜間パトロールの際に河川敷の光景が大きく変わっていることに気づいた。それはもちろん洪水の際に水位を下げるためで、嵐山東小学校は前述のチラシにあるように、洪水があれば1階は浸水する。去年の台風時に同小学校に避難した人がいたが、山手の安全なところに行くべきで、法輪寺の境内を念頭に置いている人が多い。またある人から聞いたが、車で洛西のスーパー銭湯つきの宿泊施設に走った家族もあって、わが小学校区は崖崩れと洪水に挟み打ちされる危険地域になっている。桂川が氾濫すればわが家は地面から2.5メートルの浸水が予測されていて、1階にある物は台無しになるから、去年秋の何号の台風か忘れたが、大事な物は全部2,3階に移動した。それはともかく、「災害に強いまち」を目指すとして、先の3公約の最初「災害対策強化」のひとつとして、数十年に一度規模の洪水で浸水する地域は7年前の台風16号によって把握されていて、そこを壁で囲う工事が今年から始まった。今日は昨日に続いて回覧文書の残りの部分の画像を掲げるが、これらは淀川河川事務所を除けばおそらく地元住民の筆者くらいしかネットに載せないはずで、6,7年も経てば懐かしい資料になるだろう。またそれまでの間に台風16号級の大型台風がやって来て、また新たな被害をもたらす可能性はあり、自然災害との永遠の戦いが続く。その度合いが日本ではここ10年は高まって来ている気がするのはもちろん地球温暖化だが、今年は異様な暖冬だ。
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 渡月橋上流左岸に設置される可動式の止水壁は、洪水が予想される前に手で引き上げられる仕組みのようだが、その壁を超える水量は予想されていないかとなれば、これは数十年に一度クラスをひとまず想定して決めるしかない。千年に一度の豪雨となれば倍の高さの壁が必要になると思うが、壁は千年保つはずがなく、数十年に一度は新品に取り換えなければならない。ということは、使わない可能性もあるが、むしろそれは理想で、止水壁は一種のお守りのようなものとして意識には機能する。それに、この壁の厚みは桂川の幅からすれば薄い紙のように頼りなく、洪水の際にたくさん流れて来る流木の衝突によって破壊されないとも限らない。また壁のつなぎ目の構造がどうなっているのか知らないが、そこから水が漏れる心配もあるだろう。それでこの止水壁と同様のものがこれまで日本の河川で効果を発揮したかどうかだが、たぶん日本で初めての工事ではないか。というのは、この渡月橋付近の治水が完璧に行なわれれば、日本全国の一級河川の工事は問題なく行なえると聞いたことがあるからだ。その意味で渡月橋付近の洪水対策の工事は難題で、毎年少しずつどのように変化して行くかを観察することは興味深い楽しみと言える。とはいえ、昨日書いたように筆者は目撃してこうして報告出来る期間はごくごくわずかで、渡月橋やその付近が数十年後にどう変わっているか予想がつかない。可動式止水壁は模型実験を繰り返し、また入念な強度計算を経ているはずで、机上の計算では洪水に堪え得る。そしてこれは不謹慎な想像だが、近年中にこの壁を使うべき豪雨があり、また止水効果が証明されるのであれば、桂川沿いの他の地域でも設置されるべきであろう。ただし、設置はしたが、長年使う機会がなければどのように操作していいかわからず、また可動部の経年劣化はあって、肝心の機会にうまく作動させることが出来ないという事態が予想される。当然この壁を動かすのは地元消防団ではなく、淀川河川事務所の職員のはずで、彼らにすれば点検を含めてひとつの仕事が増えることになるが、台風時、豪雨時は神経を尖らせることは免れ得ない。今思ったが、洪水時の水位の高さは雨量のみではなく、むしろ上流の日吉ダムの放水が大きく関係していて、そのダムの放水量を決める人の匙加減で渡月橋付近の水位の高さは上下する。豪雨時にダムには大量の水が溜まり、それを放流する必要があるが、一方で河川にはほかの地域から絶えず水は流れ込む。ダムを作ったことで渡月橋の水位上昇はひどくなる可能性が増したから、治水はあっちを立てばこっちは具合が悪いという複雑な悩みを抱える。人間はいいこととして提示されるところりと信用しやすいが、うまい話には必ず裏がある。そのことが可能止水壁の設置に結びつき、またこの壁そのものがいいことづくめかどうかの問題を想像させる。
●渡月橋上流左岸河道整備、その2_d0053294_21461757.jpg

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by uuuzen | 2020-01-20 23:59 | ●駅前の変化
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