減って行く日々を指折る年の暮れ。もう2週間は残っていない本年だが、年賀状を買っていない。毎年同じことを言っているが、この調子では大晦日に印刷し、年明けに投函することになるかもしれない。
どんな図案にするかは決めているが、その図案となる切り絵を作るのに、気分を変える必要がある。それに調子の悪いプリンターが正常に作動するかどうか。一方、心待ちしているのはクリスマスの到着の予定のザッパの新譜『ホット・ラッツ・セッション』だ。これが予定どおりに届くかどうか。またこれは筆者だけの楽しみだが、
4日前に書いた洋書の販売サイトを一昨日見ると、普段は2,3万円はする、つまりその40冊ほどのシリーズでは飛びぬけて高額で、常に3桁のユーロ価格のある1冊を、送料込みで40ユーロほどで売っている業者がいた。せめて2桁のユーロで買えないかと、筆者が長らく心待ちしていたことを神が哀れんでくれたと思いながら、即座に発注した。2万円ほど得したも同然で、それで『ホット・ラッツ・セッション』の代金が浮いたと思うことにする。さて、今朝アレックス・ウィンターからメールが届いていた。画像は1枚で、題名は「In the mix!」、文章は「It sounds amazing, you guys. More soon!」のみで、これまでで最も素っ気ない。画像に映し出されているザッパはプラハでチェコのバンドと共演した時のものだろう。アレックスのザッパに関するドキュメンタリー映画は来年3月には上映され、またDVDの販売もあるはずで、来年はザッパについての話題が多くなる気がする。またこれは先月下旬のことだが、レザニモヲが発売するDVDに封入される長文解説を書き上げた。多少ザッパがらみで全10節構成だ。今のところ筆者が本格的に書いた日本のミュージシャンについての唯一の文章だ。これは筆者が彼らを大いに気に入っているための長文で、他のミュージシャンではそれほどの量にならないだろう。レザニモヲはメンバーを増やした形態のザッパニモヲとして、来年11月も京都大宮高辻のブルーアイズでザッパ祭りのライヴに出演することを決めている。またプログレ総統の松本さんは、筆者にザッパについて語らせる第2回目の企画を心づもりしている。そのメールが先日届いたが、『ホット・ラッツ・セッション』を聴いてから、つまり来年がいいと思っている。あるいはもっと遅れるとすれば、アレックスのドキュメンタリーDVDが発売された直後、つまり3,4月か。またそうなれば切りがないので、適当な頃合いを見計る。ところで、アレックスのメールはもう数回で終わるだろう。待っていたことが実現すると何となくさびしい。期待の大きさに現実が見合わない気がする場合がよくある。そのため、期待はかなわないほうがいい場合もある。それは期待しながらの諦め、あるいはこだわりのなさで、何事もなるようにしかならない。