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●ムーンゴッタ・2019年11月
っくりするほどのことではないが、初めての眺めですぐにカメラのシャッターを切った。今夜は晴れで満月が見えることを知っていたので、カメラ持参で午後6時半頃に「風風の湯」に行こうとし、洗面器や下着を入れた手提げ袋の中にカメラを放り込んだ。



●ムーンゴッタ・2019年11月_d0053294_00100101.jpgそして家を出ると、目の前の木の葉の向こうにもう満月が昇っていた。帰り際に撮ろうと思っていたのに、家を出てすぐに撮影することになった。また慌てたが、それは月の中央に白い縦線があって、白玉に串を刺したように見えたからだ。その白い線はすぐに飛行機雲とわかった。月の光に照らされて太い光線のようだ。嵐山の上空に自衛隊のジェット機が毎日南に向かって数機飛び去って行く。その時に生じた雲がたまたま満月に重なった。ところがカメラをかまえている間にその白線はどんどん右手に移動した。最初に撮った写真はほとんど月の中央にその線が重なっていたが、手振れして満月も線も二重に写った。それで2枚目に撮ったものを今日は最初に載せるが、線はもう月から外れている。このジェット機雲があるのは上空1万メートルほどだろうか。晴天の夜でも空高くには強風が吹いている。先に歩いて行った家内を追いかけながら阪急嵐山駅の前で振り返って撮影すると、さらに白線は右に移動し、月の光の影響をあまり受けないので闇に紛れて見えにくくなっていた。それでその写真は載せずに、「風風の湯」から出て撮った写真を2枚目に載せるが、雲がたくさん湧いて雰囲気ががらりと変わっている。風が雲を吹き散らす一方、雲も負けていないのか、いつの間にか密集して来る。右手の木は照明で明るく赤く見えている。これは少し紅葉しているからでもある。それはともかく、家を出るのが10秒遅れていれば今日の最初の写真はなかった。満月は世界中で見られるが、このジェット機雲と一緒の写真はまあほかにはないだろう。これは幸運と思っていいが、運の神は常に人を喜ばせるとは限らない。出発が10秒早かったので、通りに出た途端、車に衝突されるという事件は毎日生じているはずだ。いいと思えることがあればその反対もあって、だいたいプラスマイナス0が人生というものだ。それは月がいみじくも示している。満月があれば新月の真っ暗な夜があり、また満月があって……。真っ暗な新月はさびしいが、毎日少しずつ月が大きく見えて行くのは楽しい。満月になるとうっとりはするが、その後は少しずつ欠けて行くさびしさがある。なので、満月の一歩手前で満足しておくのがいいかもしれない。山登りで言えば頂上に到達しないことだ。それは登山愛好家からすれば信じられない馬鹿だろう。目の前に絶頂があるのに、なぜそれを征服しないのか。だが、そう考える登山家は案外吝嗇かもしれない。ガツガツして頂上を目指すこともない。筆者は意気地なしかもしれないが、頂点に達せずともいいと思う。
●ムーンゴッタ・2019年11月_d0053294_00102719.jpg

by uuuzen | 2019-11-12 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
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