斬新な話題をなるべく書きたいと思っているこのブログだが、斬新と思っていることがすぐに古びてしまい、投稿の機会を失うことがある。今日は1か月ほど前から気になっていたことを調べるために奈良大学の図書館に行った。

意外なことがわかったが、そのほかに今日1日で多くの写真を撮って、ブログのネタは優に10日分は得られた。その全部を書いている間にまた新たなネタに遭遇するから、斬新ないしより重要と思えることを優先して投稿するが、今日は最初に遭遇したネタを取り上げる。奈良大学の図書館に向かう途中、黄色いカンナの花に遭遇した。その時に思ったのが、
12日の投稿「あ、カンナ、その3」の最後に書いた「今年はもう見ることはない」という言葉だ。その次の瞬間に『あ、カンナ! あかんな、すぐに「その4」を投稿しよう』と思い、それで本投稿を書いている。歩道の電柱際に咲いていて、この場所のみであった。誰かが昔植えたものが自生し、日当たりのよさもあって毎年開花するのだろう。歩道を狭めるのは通行の邪魔だが、邪魔なのはむしろ電柱で、その際なら植え込みがあるのは景観によい。奈良大学に至るまでの歩道にはもっと背丈の低い灌木などが植えられていて、奈良市が地元住民に何か植えることを奨励したか、黙認したのだろう。それに種子が飛来して勝手に育つこともよくある。それを「あかんな」と杓子定規に考えて植え込みを一斉に伐採する自治体もあるようだが、税金を費やしてアホなことをするのが役人で、自生する植物以上に不要だ。それはともかく、奈良大学の北辺に相当する歩道際は竹藪になっていて、そこにさまざまな植物が絡み合い、見飽きなかった。雑草と呼ぶにふさわしい乱雑な育ち方だが、それは「あかんな」ではなく、とても自然でよい。植物たちはそれなりに生きる競争をしていて、どの植物も精いっぱいに存在感を放っている。カンナの写真を撮った後、道の突き当りを右折し、100メートルほど先で別れ道があり、そこに70歳くらいの女性がふたり立ち話をしていた。出かける前に簡単に描いた地図によれば左が奈良大学方面だが、高の原駅からは予定していなかった道を歩いてカンナの植え込みのある道路に出たので、自信がない。それで訊ねた。「あの、奈良大学はどちらを行けばいいですか?」ほとんど全身白づくめでサングラスをかけた筆者を彼女は一瞬訝ったようだが、筆者が思っていた方向が正しいことを親切に教えてくれた。大学の図書館で調べものを3、40分で済ませ、また竹藪のさまざまな植物を楽しみながら歩いていると、50メートル先にバイクを停めた60代の男性がいた。5メートルに接近した時、筆者は声をかけられた。「あの、奈良大学はどこですか?」 出入りの業者なら大学の場所を知らないはずはなく、何の用事なのだろう。それを言えば相手も筆者をどう思ったことか。最後に一句。「教えられ 教えて笑むや カンナ花」