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😱11月3日、京都大宮高辻のBlueEyesで👻ザッパ祭りのライヴ『ザッパロウィン』があります。午後4時半開場、5時から9時過ぎまで3バンドが演奏します。予約すれば3000円。👽わたくしは舞台で出演者としゃべりmas🎃
●『ZAPPA IN NEW YORK 40TH ANNIVERSARY DELUXE EDITION』その6
き溜めのような世の中に鶴のように目立つ存在がある。それはみんなの憧れになるが、若くて新しい鶴のような人が必ずまた出て来る。そして人々の記憶もやがて世の中から消えるが、鶴のような存在であったことを示す形あるものが伝えられる限り、それに気づく人がある。



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これは人間だけにある能力で、その形あるものの総称を文化と言う。文化は文が化けたもので、まずは文ありきだ。川端康成の『伊豆の踊子』は、旅芸人の親子を描くが、かわいい女の子の様子が人々の脳裏に鮮烈に浮かぶのは川端の文章があってのことで、その親子がその後どうなったかはわからない。おそらく女の子は川端が同小説で予想したように、どこかのやくざの親分に処女を奪われ、その後はやさぐれた生活に浸り、掃き溜めのような社会の片隅で一生を終えたであろう。それはまた別の話であって、同小説にはまだ初心な頃の女性のかわいらしさが書き留められた。『ザ・イエロー・シャーク』の初演をフランクルトで終えて宿泊するホテルに着いたばかりの疲れたザッパは、自信がみなぎる表情は消えていた。その姿が意外であったが、ザッパも人間であって、誰しも深刻な病になると活力を失う。それはそれであって、最もその人らしい時期の様子が、自力か他力かを問わず、何らかの形で他者に伝わる状態であることは喜ばしい。そうした文化遺産は増える一方で、限られた人生の時間では遭遇出来るものはごくわずかだが、自分が感じ入る美しいものを讃えることは生きている実感を得ることであって、筆者がこうして書くのはその意味からだ。さて、本作のブックレットの文章はルース・アンダーウッドに続いてレイ・ホワイトが短く書いている。彼は『PHILLY ‘76』にその歌声が収録されるだけのごく短期のメンバーとなったビアンカの紹介でザッパのバンドに加わったが、ブルースっぽい曲では欠かせない存在で、『PHILLY』では「シティ・オブ・タイニイ・ライツ」、『ザッパ・イン……』では「イリノイの浣腸強盗」でリード・ヴォーカルを担当した。前者は77年にはエイドリアン・ブリューが歌うが、黒っぽい『PHILLY』ヴァージョンのほうが断然面白い。同ヴァージョンが本作で演奏されなかったのは、代わって「イリノイ」を演奏したからで、ザッパはレイに2曲の主役の場面を用意する気はなかったのであろう。ついでながら、『PHILLY』に6人の管楽器奏者とナレーションのドン・パルドが加わった本作は、レパートリーが大幅に違い、わずか2か月の間にザッパがどれだけ意欲的に練習したかがわかる。残念なのは、日本公演や『PHILLY』、『HALLOWEEN 77』で演奏する「マフィン・マン」を本作では演奏しなかったことだ。管楽器の出番がないと思ったのか、あるいはそのためのアレンジが間に合わなかったのか。主題を管楽器で演奏すれば特筆すべきヴァージョンになった。
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 そう思うのは『PHILLY』の最初に演奏される「パープル・ラグーン」が本作では管楽器が加わってより複雑になっているからだ。前者はかなり手慣れた演奏で、コンサート冒頭のメンバー紹介を兼ねるテーマ曲になったが、後者は管楽器が参加した分、より引き締まった緊張気味な演奏となり、また途中にメンバーのソロを設ける大曲に昇格した。「マフィン・マン」はコンサート最後の客に向けての子守歌曲で、ソロはエイドリアンやザッパのギターのみで充分であったと言えるが、最初の発表となった『ボンゴ・フューリー』ヴァージョンの前半のザッパの語りを思えば、『ジョーのガレージ』にそのヴァージョンが使われるか、あるいは拡大編曲して使用されてもよかった。雇った管楽器奏者6人にあれもこれも望むのは無理で、本作のコンサートでは唯一演奏された「アメリカ・ドリンクス」は管楽器主体のジャズ曲で、ザッパにすればレパートリーは入念に考えてのもので、「マフィン・マン」を演奏しない理由があったのだろう。その代わりに「マフィン・マン」とよくセットになった「ダイナ‐モ・ハム」は演奏し、ディスク4の最後の曲となっている。これは昨日の「その5」投稿の最初の写真に見られるように、客席の最前列の客にザッパがマイクを向けてしゃべらせる場面で、翌年のハロウィーン・コンサートでの「ブラック・ページ#2」において客を舞台に上がらせて踊らせることにつながる。さて、本作のブックレット見開き内部の様子は昨日の5回分の投稿までに後半をすべて載せたが、前半を省略したのは、それが2枚組LP『ザッパ・イン……』のジャケット見開き内部と同じ写真を同じ黄色の地色を使うからだ。写真はジャケットのネオン枠内部のドゥイージルによる雪景色以外はゲイルの撮影で、各メンバーに肉薄し、また客席からも撮影してコンサートの様子をよく伝えてくれるが、本作はLPに使われた同じ写真が拡大使用され、また未発表の写真も多くて視覚的に充分満足が行く。ネガを元にジャケットを作り直したことは、たとえば裏ジャケットのステージ写真からわかる。右端にレイ・ホワイトがザッパの方を向いて立つが、その足元のスピーカーは『ザッパ・イン……』よりも多く写り、本作では写真右端が多めに見えている。「その4」の投稿の最後の写真の上は、ザッパに親し気に肩を組む笑顔の男が写る。これは『ザッパ・イン……』のジャケット裏の文章に記されるマネージャーのドン・デルスナーではないか。「その3」の最初の写真の下は、ザッパが折りたたんだ紙箱のようなものを左手に持ち、すぐ背後に赤い小さなものがたくさん詰まったビニール袋が4つ見える。これは菓子であろうか。「その4」の2枚目の写真の上は、ステージ上にプードルの縫いぐるみが置いてある。これは『PHILLY』で演奏した「プードル・レクチャー」に使用するものだが、本作に同曲は含まれない。
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 同じ写真ではテリー・ボジオの前に黒と黄の縞模様のコーンが2個あり、その横にコーヒー・カップ、下に酒瓶が見える。ルースは後ろ向きで、彼女のマリンバの前に透明な叩き面の打楽器が4個並ぶ。同様に大がかりなのはエディ・ジョブソンで、「その5」の最初の写真の下は多くの鍵盤楽器と、背後にシンセサイザーが見える。彼はヴァイオリンも担当したから、本作ではあまり目立たないながら、欠かせない役割を担った。『ザッパ・イン……』のジャケット・デザインはジョン・ウィリアムズによるが、本作は別のデザイナーがジョンのデザインの考えを踏襲しながら、ゲイル撮影の未発表写真の選択を初め、同時発売の3枚組LPのジャケット・デザインを見事にこなした。40周年記念と銘打つからには、昨年の発売が予定されたはずで、ルースやレイの文章も去年5,6月に書かれている。去年は新譜の発売はなく、それで今年は目白押しになっている。本作は3枚組LPもあって、ファンとしては出費が悩ましいが、筆者はそのLPを買っていない。LPの1,2枚目はオリジナルLPと同じ内容、つまり本作のディスク1と同じで、3枚目は本作のディスク5「ボーナス・ヴォールト・コンテント」からいわゆる『ザッパ・イン……』の冒頭曲「ティティーズ・アンド・ビア」である「クリッシーは二度吐いた」を省く。それは『ザッパ・イン……』はザッパが本作のコンサートから厳選した曲を収録するとの考えに立ってのことだ。また3枚目のA面の2曲は本作とは曲順が入れ替わっている。気になるのはジャケットだ。ネットにそれをスキャンして掲げる人がいて、今日は最後にそれを取り込んで加工した画像を載せる。上が表面で、下が内部だ。ジョン・ウリィアムズはコンサートの写真が青っぽいことから歌詞の面は黄色地とし、ジャケット表を赤地としたようだ。今回のジャケットは観音開きで、それぞれにLPが入るのだろう。歌詞面の中央はオリジナル・アルバムではかなり空いていた隙間を詰め、2枚目のテリーの写真を後方に移動している。右面に本作のディスク3の新情報を網羅し、4点の新たな写真も使っているが、うち2枚目は本作にはない。写真上の左端のステージ上のギターを弾くザッパを背後から捉えた写真も本作にはなく、この補完的な措置はファン心理を狙ったものだが、やはり重要なのは音楽で、曲が補完的になっていないことはありがたい。でなければ筆者はLPも買った。それはともかく、3枚組LPはジャケットを閉じた状態では『ザッパ・イン……』と同じに見えるが、ジャケットを開くとそこは青が主体で、右にザッパがギターを弾き、左にメンバーの写真がある。この演出はなかなかの見事だ。マンホールの缶やそれを入れる外箱のタイヤ痕は、雪の降るニューヨークのドゥイージルらの記憶から思いつかれたものではないか。ようやく本作から当時のザッパの活力が存分に想像出来る。
by uuuzen | 2019-09-23 20:49 | ●ザッパ新譜紹介など


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