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😱11月3日、京都大宮高辻のBlueEyesで👻ザッパ祭りのライヴ『ザッパロウィン』があります。午後4時半開場、5時から9時過ぎまで3バンドが演奏します。予約すれば3000円。👽わたくしは舞台で出演者としゃべりmas🎃
●『ZAPPA IN NEW YORK 40TH ANNIVERSARY DELUXE EDITION』その5
縁が赤から黒に変わったが、5枚のディスクのそれぞれ袋の写真はそのほうが似合っている。2枚組LP『ザッパ・イン・ニューヨーク』の裏ジャケットのステージ写真は、ザッパ以外のメンバーは赤い照明が当たっており、またステージ背後の上部の映像が赤色主体なので、裏ジャケットの額縁地色は赤のほうがよい。



d0053294_22091046.jpg本作の5枚のディスクの袋が黒地であるのは、『ザッパ・イン……』には収録されなかった「ブラック・ナプキンズ」が2ヴァージョン含まれていることからも妥当だ。ザッパに馴染みのない人にはややこしいことだが、「ブラック・ナプキンズ」と「ブラック・ページ」という曲があって、前者のほうが早く作曲され、またギター・ソロ用だ。大阪公演でこの曲が演奏された時のことはよく記憶している。ザッパはその録音からナポレオン・マーフィ・ブロックのソロをカットし、それに続く自身のギター・ソロを編集して、8か月後にアルバム『ズート・アリュアーズ』で初めて同曲を発売した。その迫力はステージで演奏して来た成果だが、最初のステージ録音の披露は日本公演の前年の9月で、『オーケストラル・フェイヴァリッツ』の40周年記念盤に収録される。つまり、管弦楽団の伴奏でザッパがギターを奏でる豪華版で、以後同じ規模の人数をしたがえた演奏はなく、また7分半の同ヴァージョンですでにこの曲は完成している。ただし、ザッパのギターに絡む管弦楽団は和音を奏でるだけで混沌とし、あまり効果的ではない。日本公演ヴァージョンは演奏人数が少ない分、ザッパの演奏が目立ち、『オーケストラル……』に比べて野生味が増している。『ズート・アリュアーズ』の発売と同じ月、ザッパはTVの『マイク・ダグラス・ショー』に出演してショーのバンドとともに「ブラック・ナプキンズ」を演奏した。翌日はフィラデルフィアでのコンサートでも19分演奏し、ビアンカのヴォーカルの後、エディ・ジョブソンのヴァイオリン・ソロ、そしてザッパのソロが続くの様子は、2009年のアルバム『PHILLY‘76』で紹介されたが、ギター・ソロは静かな独白から次第に興奮の度合いを増し、その熱気が頂点に達したところで主題に回帰する。全体的にそのジャズっぽい、また柔和な雰囲気の演奏は2か月後の本作のコンサートに引き継がれ、またザッパは自分が雇って練習を重ねたバンドであるだけに、メンバーに存分にソロを担当させ、『オーケストラル……』ヴァージョンや日本公演とは全然違う演奏を繰り広げた。翌年のハロウィーンの演奏を収める『HALLOWEEN 77』ではその最後のステージでこの曲を演奏した。それは疾駆するロックで、この曲の頂点にあるが、『オーケストラル……』、『ズート……』、『PHILLY……』、本作のふたつのヴァージョン、『HALLOWEEN 77』のそれぞれに収められるヴァージョンによって約2年の間にどう変化したがわかる。
d0053294_22094068.jpg 主題の後にソロを自由に奏でてよい「ブラック・ナプキンズ」に対し、「ブラック・ページ」は楽譜に書かれたとおりに精確に演奏することを強い、この2曲はザッパと一緒に演奏するための条件を端的に示していた。昨日書いたように「ブラック・ページ」がびっしりと音符が詰まった楽譜を意味するとしても、1枚半を要しない長さで、2分で演奏出来る。またルース・アンダーウッドに手わたした楽譜には「ブラック・ページ」という曲名が書かれていて、音符の多さで楽譜が真っ黒に見えるという曲名の由来は怪しい。難曲ゆえにテリーは「ブラック」の意味と音符に結びつけたのであろう。いっぽう、「ブラック・ナプキンズ」の「ブラック」は本来白いはずのナプキンが黒という視覚的に衝撃を与える効果を持つが、これらの「ブラック」は『ジョーのガレージ』の顔を黒塗りしたザッパを思えば、黒人ジャズの「ブラック」に連なる気がする。それはともかく、本作の「ブラック・ナプキンズ」はディスク4に28分半、ディスク5に11分の演奏が収められる。前者の長さはソロの種類が多いからで、後者はそれらを大幅にカットしているかもしれない。大阪公演のヴァージョンと『ズート……』ヴァージョンの長さの違いからはそう思うのは無理もなく、ジョー・トラヴァースやアーメットはブックレットに記していないが、本作の収録曲は編集によって短縮されている可能性がある。また生前のザッパがテープ編集を終えていたかもしれない。ディスク5は「ボーナス・ヴォールト・コンテント」と題されるだけに、同ディスクの11分の「ブラック・ナプキンズ」はディスク4ヴァージョンにはある管楽器のソロをザッパがカットしたものであることは大いにあり得る。「ヴォールト・コンテント」は本作すべてに言えることであって、それをわざわざそう呼ぶのは、ザッパがライヴ録音から編集した曲との意味ではないだろうか。またそうでなければ11分半のヴァージョンは本作では意味が乏しい。実際28分半のヴァージョンのほうがゆったり、たっぷりと味わえ、また演奏もいい。それたたぶんにその前にある「パープル・ラグーン」の緊張を強いる曲があるからで、同曲の緊迫感を大音量で聴いた後に「ブラック・ナプキンズ」を同じ音量で聴くと、ベースの動きも面白く、生々しさに背筋に感じる瞬間が次々に訪れる。ヴァイオリン・ソロのあるところは『PHILLY』と同じでも、やはり管楽器の厚みのある音の効果はジャズの豊穣さを感じさせ、『オーケストラル……』ヴァージョンにはない、間の味わいをたっぷりと聴かせる完成度を持つ。この曲以前からザッパはギター・ソロの腕を磨き続けて来たが、この曲を通じて硬軟、緩急取り交ぜての自在な演奏を練習し、技術を高めたと言ってよい。短調の曲だが、甘美さや哀愁でべったりと彩られず、今この瞬間が人生であるという愉悦さを認識させる。
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by uuuzen | 2019-09-22 22:10 | ●ザッパ新譜紹介など


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