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😱11月3日、京都大宮高辻のBlueEyesで👻ザッパ祭りのライヴ『ザッパロウィン』があります。午後4時半開場、5時から9時過ぎまで3バンドが演奏します。予約すれば3000円。👽わたくしは舞台で出演者としゃべりmas🎃
●『ZAPPA IN NEW YORK 40TH ANNIVERSARY DELUXE EDITION』その4
く間に存在がなくなることをザッパも思っていたことは、ギター・ソロ曲「NOW YOU SEE IT―NOW YOU DON‘T」からもわかる。だが、人生の長さが瞬時としても、そこには無数の印象深い瞬時がびっしりと詰まっている。



d0053294_23170383.jpgもっとも、それらは本人の死の直前まで記憶されているとは限らず、認知症になって忘れ去られてしまうことが多い。記憶は全く同じ形で他者と共有出来ないが、人間には想像の能力があって、一体感を味わうことは出来る。また自分がその場にいなかったとしも、その場でなされた録音によってどういうことが起きたかが察知出来る。その出来事の中で特に多くの客を喜ばせるための演奏は、映像がなくても本質のほとんどを等しく聴き手に伝える。それは瞬時の記録で、演奏者は気づけばもうこの世にいない。そしてそのことを通じて聴き手の自分の次の瞬間にはこの世にいないことを思うが、そうであればこそ、ある作品に対する感動を他者に伝えたいと考えることは、ごく自然な気がする。本作のブックレットにはルース・アンダーウッドの「ブラック・ページ」に関する長文が載る。それにザッパから受け取った本作のコンサートの演奏曲目の表や、ザッパによる「ブラック・ページ」の手書きの楽譜の写真も掲載されるが、これらは当時のメンバーは全員ザッパから受け取っていたであろう。だが、「ブラック・ぺージ」に寄せる彼女の思いは、ザッパがテリー・ボジオのためにこの曲のドラム・ソロを最初に作曲したにもかかわらず、ザッパの存在と同時に手放せないものであった。つまり、彼女はこの曲に魅せられ、ほとんどザッパと同一視し、ピアノで演奏していた。その後長年彼女はこの曲を演奏することはなかったが、ジョー・トラヴァースとアーメットから本作に収録したいと依頼され、引き受けることにした。そして、新たに同曲を考え直し、自分の印象が長年経っても変わっていないことに気づいた。筆者は一昨日の風の強い夕方、そのルースの文章を嵐山の渡月橋が見える明るい桂川のほとりで読むことにした。高校生の制服姿の2組のカップルが抱き合っていちゃつく様子を背後に立って読み進み、文章の最後で落涙しそうになった。彼女は長文の最後の段落をこう締めくくっている。「「ブラック・ページ」はザッパの最も興味を引く、永く生きる作曲のひとつであることは判明しています。同曲は世界中の多くのあらゆる会場で演奏され、学校で教えられ、学ばれています。おそらく最も興奮させることは、ザッパ自身が提示したように、同曲には順応性があり、オーケストレイションや再作品化の多様性があることです。わたしは40年経って自身の演奏がついにそれらのひとつになることを誇りに思います。その演奏はわたしのフランクとゲイルへのラヴ・レターです。」この最後の言葉がいい。瞬間の人生で最も長持ちする記憶は愛だ。それは感謝がセットになっている。
d0053294_23174117.jpg ゲイルが亡くなる前年、『ロキシー・バイ・プロキシー』の発売に際して、ルースはそれらに収録される曲はザッパが生きていれば絶対に発表しなかった、つまり演奏の質がよくないことを主張してゲイルと感情的に対立したが、結局『ROXY THE MOVIE』も日の目を見て、ルースは納得した。そしてゲイルはこの世を去り、本作の発売に当たってルースは長文を書き、その最後に「ルース・コマノフ・アンダーウッド 2018年5月」と書く。イアン・アンダーウッドとまだ一緒に生活していると思うが、どういうわけかイアンと仲よく写った写真や生活の様子は伝えられない。本作のブックレットでは彼女は娘ドリアンと息子マラカイに謝辞を捧げ、後者が録音に尽力したことを書くが、ジョーとアーメットは実にいい提案を彼女にした。それは先に引用したルースの言葉にあるように、「ブラック・ページ」がザッパの代表作のひとつとなり、古典となったことを考えれば、またルースが76年当時いかにこの曲に魅せられ、この曲に貢献したことを記録しておくためには必要な措置だ。ルースによる演奏はもっと昔に収録されていてよかったが、本作でなければザッパのアルバムに収録することは難しかった。またザッパより6歳下の彼女は現在73歳で、もっと後年ではもう彼女はこの難易度の高い曲をうまく演奏出来ないであろう。彼女による「ブラック・ページ#1」は2分12秒の短い演奏で、本作のディスク5の最後に収録される。そして文章では彼女がほとんど1小節ずつにザッパの演奏や個性を思って奏でたことを分析的に書く。ある小節は、ザッパのギター・ソロの間の予期せぬ瞬間にエインズリー・ダンバーが緩やかなシャッフル・スイングの感覚で戯れたことを思い出しながら弾いたと言うが、そこには本作で彼女が最も古いメンバーであったことの自負が表われている。また文章はテリーの「ブラック・ページ」のドラム・ソロに畏怖したことを書くが、その行間には微かな嫉妬が感じられる。ザッパがテリーの才能を買って同曲を思いついたのは、他者の才能を見抜くザッパの能力の高さを示すが、ルースにすれば本作のコンサートに用意された自分用の楽譜は主旋律を記しただけのもので、テリーに与えられた華々しさに比べて物足りなかったのだろう。だが、解説はそこから専門的な話になる。「楽譜冒頭の四分音符はB(シ)で、和音はG2(G-A-D)になっています。ザッパは彼の「ふたつの和音」ではめったに三和音の三番目を含めませんが、そこにはマリンバの最も響く音域のBが記入されていたのです。わたしその音符をとても硬いマレットで転がし、より効果的な音になりました。」「ふたつの和音」とはザッパ好みの二種の和音であろうが、「ブラック・ページ」ではG2とB♭2が交互に記される。また主旋律の音が和音に一致しないことをこの文章からわかる。
d0053294_23184078.jpg 「ブラック・ページ」は音符が詰まって楽譜が真っ黒に見えるという理由で題されたとされるが、テリーのドラム・ソロ用はルースが受け取った主旋律のみよりのそれより、なお黒く見えたであろう。あるいはこの題名は、テリーの裁量に任され、各種打楽器の音を可能な限り詰め込んだ結果のテリーの思いの反映ではないか。2枚組LP『ザッパ・イン・ニューヨーク』の「ブラック・ページ#1」と「同#2」は、それぞれ別ヴァージョンが本作に収録される。ディスク3には、テリーのドラム・ソロに続いて、「ブラック・ページ」のドラム・ソロ・ヴァージョンに続けて「#1」が演奏されるが、『ザッパ・イン……』とはかなり音が違う。マリンバにエディ・ジョブソンのヴァイオリンがユニゾンで沿い、また管楽器やベースもよく響いている。これは『ザッパ・イン……』ではマリンバの音が強調されているからで、スタジオで録音し直したものか、オーヴァーダビングしたのではないか。ともかく、『ザッパ・イン……』ヴァージョンは、ドラム・ヴァージョンのテリーの活躍に対して後半のメロディ付随の「#1」はルースが中心になっていて、ザッパがテリーに次いで、あるいは同等にルースを重視していたことの表われだ。ディスク2に収められる「#2」はまずザッパの冒頭の説明が全く違い、マリンバとヴァイオリンによるユニゾンはヴァイオリンのほうがよく聞こえる。「#1」と「#2」の違いは、後者がディスコによくあるノリのよいリズムを伴奏にする点にあり、またその分、主旋律もシンコペーションがより強調されている。ルースがピアノで演奏するディスク5の最後の「#1」と対照を成すのが同じディスクの冒頭の「#2」で、ルースの「#1」より1分ほど長い。この演奏は『オーケストラル・フェイヴァリッツ』の40周年盤ディスク1の最後の「ストリクトリー・ジェンティール」と同じく、トミー・マーズが78年5月1日にスタジオで録音した。ザッパにとってルースはマリンバ奏者との考えがあって、彼女にピアノ演奏させることを思いつかなかったのだろう。またジョーとアーメットがルースに演奏を依頼したのは、トミーの演奏が発掘され、それと対に本作に収める考えが芽生えたからではないか。トミーのヴァージョンは「#2」と題するだけあって、よりジャズっぽい。一方で思い出すのは、生前のザッパがギター雑誌に付録としたソノシートに収録されたシンクラヴィアによる「ブラック・ページ」で、同誌には楽譜も掲載された。同ヴァージョンはそれ以降発表されないが、いかにもロボットという感じがして何度も聴く気にはなれない。その点、本作のルースやトミーの演奏は間の取り方など、人間臭い。ブックレットでルースが書いているように、この曲は変幻自在で、77年には猛速度のロック・ヴァージョンとし、88年にはゆったりとしたアルペジオの伴奏つきで管楽器に演奏させた。
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by uuuzen | 2019-09-21 23:21 | ●ザッパ新譜紹介など


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