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😱11月3日、京都大宮高辻のBlueEyesで👻ザッパ祭りのライヴ『ザッパロウィン』があります。午後4時半開場、5時から9時過ぎまで3バンドが演奏します。予約すれば3000円。👽わたくしは舞台で出演者としゃべりmas🎃
●『ZAPPA IN NEW YORK 40TH ANNIVERSARY DELUXE EDITION』その2
衛の屈強な男ジョン・スマザースをザッパが雇ったのはいつのことだろう。1976年の日本公演では一緒に来日し、京大西部講堂ではステージの上手の陰でザッパの演奏を見守っていたのが印象的であった。



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それから10か月後の12月の演奏を収めた『ザッパ・イン・ニューヨーク』の見開きジャケット内部のバンド・メンバー写真に彼は含まれないが、観客からは見えにくい場所で立っていたのであろう。そして翌年の同じニューヨークのパラディアムでの演奏では、ザッパにマイクを向けられて「マフィン・マン」を少し歌うが、筆者はその様子がとても好きで、同曲をよく聴く。それがジョンの人前への露出の頂点で、ザッパは彼の人柄とボディ・ガードぶりによほど感謝していたのであろう。今気になったのでネットで調べると、ジョンは今年4月29日に亡くなっている。ザッパより10歳年長で、89歳まで生きた。ザッパに雇われた期間は72年から84年で、ザッパがツアーを最も精力的にこなした時期だ。そして、彼の存在が最も目立ったのはやはり77年のハロウィーン・コンサートで、最近筆者はそれを収めた3枚組CD『HALLOWEEN 77』ではなく、仮面やコスチュームが付属したボックス・セットに入っていたUSB音源から自分で焼いたCD-R14枚をよく聴く。最もよく聴くのは「ワイルド・ラヴ」やそのギター・ソロ、そして最後の「マフィン・マン」や「ブラック・ナプキンズ」で、「ベイビー・スネイクス」など大半のヴォーカル曲はあまり関心がない。その前年のコンサートを収録する本作は、ハロウィーンではなく、クリスマス時期の録音であるので、『HALLOWEEN 76』と題して仮面つきのボックス・セットを発売することを控えたのであろうが、USBでいいので26日から29日までの4日間すべての演奏を収録してほしかった。だが、いつか発売されるかもしれない『レザー』の豪華版のために録音の残りの発表を控えているのかもしれない。それはともかく、本作と『HALLOWEEN 77』を聴き比べると、1年足らずの間にザッパがどう変わったかがよくわかる。端的に言えば、同じ曲の演奏速度がはるかに増し、手慣れの具合に舌を巻くが、逆に言えば本作は落ち着きがあって、ゆったりと聴きやすい。それは本作が管楽器を加えてジャズっぽい演奏が特徴であるのに対し、77年はロックに徹しているからでもあるが、ジャズ色を減じたのは、ザッパが語っていたように歌詞のある曲をたくさん演奏するほうが客の入りがいいと判断したからであろう。時代はジャズではなく、ロック、ポップスが主流となり、10代を相手にしなければヒット曲は望めなかった。そのためにはメンバーのソロは減り、管楽器奏者は雇わなくてよい。つまり、『HALLOWEEN 77』はより効率的になり、メンバーの統率が取りやすくなった。
d0053294_22224026.jpg ザッパが死んで四半世紀経った現在、どの時期のザッパの曲を好むかは世代や好む音楽によってさまざまだが、ジャズっぽい曲もヒット性を狙ったような歌詞のある曲も同じ地平にあり、前者がよりハイブラウとみなすかどうかは聴き手の自由だ。インストルメンタル曲は演奏の技巧を楽しめばよいし、歌詞のある比較的短い曲は歌詞の独特な面白さを味わえばよく、どちらの質が上か下かではない。だが、カヴァー演奏の難度からすれば前者が上で、ザッパも多大な練習をメンバーに強いたので、演奏技術を要する複雑な曲をやすやすと演奏しているところに恰好よさを見るファンは多いだろう。そういう難度の高い技巧性は73年の「アプロキシメイト」にひとつの端緒があるが、『ザッパ・イン・ニューヨーク』に収録された「ブラック・ページ」はそれを引き継ぎ、ザッパの代表作のひとつになった。『ザッパ・イン……』では「ブラック・ページ」風のぎくしゃくしたメロディの曲として、「パープル・ラグーン」と「マンクス・ニーズ・ウィメン」があるが、これらに類する器楽曲はその後ザッパはほとんど書かなくなり、またやがてそうした難曲はシンクラヴィアに頼ることになる。その意味で『ザッパ・イン……』はザッパの経歴の中でひとつの大きな山場を形成し、よりロックに傾斜して行く手前の豪華さ、豊穣さを伝える。もっとも、これは本作に限ってのことで、日本公演からもわかるように、普段の76年は5,6人編成のロック・バンドであった。そのことは本作の2か月前の10月の演奏を収録する『PHILLY ‘76』を聴けばわかる。つまり、『HALLOWEEN 77』と比べるのであれば『PHILLY ‘76』で、本作は特別のメンバー拡充バンドの例外とすべきだが、『PHILLY ‘76』にはない「ブラック・ページ」の存在は大きく、2か月でザッパは大きく飛躍した。またそれに応じての5人の管楽器奏者の雇用で、さらに生前のザッパは本作から選曲する形で『ザッパ・イン……』を発表し、それに至る『PHILLY ‘76』はいわば試作の位置にあって、アルバムにそれらの音源を使わなかった。より多くのメンバーによる多彩な音を求める態度は前年の『オーケストラル・フェイヴァリッツ』のコンサートと同じだが、それはとにかく金がかかり、ザッパにとっては「ハレ」の演奏であった。ではロック・バンドによる『HALLOWEEN 77』はなぜ「ハレ」で、映像の録画もなされたのか。ここには本作と同じく管楽器奏者を数人雇えば、本作と似た音になるとの考えがあったからではないか。それにアホらしい歌詞のヴォーカル曲はわかりやすくて人気があり、観客動員を考えるとそれを主体にするのが得策であった。ともかく、折りに触れて管弦楽曲やジャズに大きく動いたザッパで、本作は管弦楽曲ほどにわかりにくくなく、歌のあるロック主体よりはわかりやすくない。
d0053294_22231080.jpg 「黄色の雪を食べるな」の思わぬ大ヒットによってザッパはいかにすればシングル曲がラジオでよくかかり、ヒットの度合いに応じて収入が転がり込むかを知ったであろう。それを元にオーケストラを雇って自作曲を初演させることも出来る。そこでザッパは77年のバンドでは大幅にわかりやすいロックに傾斜したと言える。その代表曲が「ベイビー・スネイクス」で、その思惑は当たったが、単なる金儲け狙いでないところにザッパの面目があり、貯め込んだ資金でやがてさらに大規模な管弦楽団を雇う。それは別の話として、まずは76年だ。ザッパはテリーやパトリック・オハーン、エディ・ジョブソンという若手3人に囲まれてスタジオで撮った写真を使ってアルバム『ズート・アリュアーズ』を76年10月に発売するが、日本公演のメンバーとではテリーのみが一致し、日本公演後にバンドは一気に若返った。3人の中ではテリーがザッパとは最も近く、前述のようにザッパから「ブラック・ページ」を書き下ろしされる。一方、その歌が買われ、日本公演では演奏されなかった「パンキーズ・ウィップス」では大きく目立ち、また「ティティーズ・アンド・ビア」ではザッパとの歌の掛け合いをする。「パンキーズ・ウィップス」は77年には速度を高めて演奏されるが、『ザッパ・イン……』が『HALLOWEEN 77』より速度感が劣るのは確かとしても、それは新曲であるからで、本作では旧曲の「クルージング・フォー・バーガーズ」は大突風と言ってよい凄まじい速度感に満ちる。同曲が初CDの『ザッパ・イン……』で初めて発表された時は度肝を抜かれたものだが、本作では「クルージング……」は2曲収められていて、「77mix」とされるヴァージョンが初CDヴァージョンと基本的に同じだが、イントロのギターなど、著しく音色やミキシングが違う。またもうひとつのヴァージョンはギター・ソロが途中でホルストの『惑星』から「木星」のイントロの主題を奏で、ザッパの「概念継続」に注目するファンを喜ばせる。さて、本作のブックレットの表紙は日本盤紙ジャケットより四方が5ミリずつ小さく、色合いは鮮やかでメリハリが効いている。これは日本盤紙ジャケがLPからのスキャンで、色彩を鮮やかに補正しなかったためだが、比較することで本家の貫禄のようなものが見える。また『ザッパ・イン……』の裏ジャケの赤地を背景とするザッパがステージ中央でギターを弾く写真だが、本作の5枚のCDの袋の表紙は黒の背景にし、別の日のステージを撮影した写真を使い、またこれら5枚の新たなステージ写真からわかったことがある。『ザッパ・イン……』裏ジャケのステージ上部に火の玉が散るような抽象模様の横帯がある。これが何であるかを筆者はこれまで知らなかったが、本作の5枚の袋の表紙から、ステージ背後のいわばラヴァランプの投影であることがわかった。長生きしてよかった。
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by uuuzen | 2019-09-19 22:24 | ●ザッパ新譜紹介など


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