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●飛び出しボーヤ、その56
たものがないという意味で今日紹介する「飛び出しボーヤ」はとても目立ち、車を運転する者に絶大な注意を喚起するのではないか。今日は金森幹夫さんから8月下旬に送信してもらった「飛び出しボーヤ」のうち、筆者が見たことのないものをまとめて紹介する。



●飛び出しボーヤ、その56_d0053294_23395194.jpg近日中にもう1点紹介するが、それは金森さんが見つけて撮ったものを筆者が訪れて撮影し直した。車を運転しない筆者は道路がよくわからないが、名張在住の金森さんは大阪など各地を往復する際に「飛び出しボーヤ」を見かけるとのことだ。今日の最初の2枚は車を停めての撮影で、名張から奈良の山添村に入ったところで撮影された。山添村には行ったことがないが、「山添」という名前の同級生が中学にいて、彼は玉造で食堂を経営している。最初の写真は8月18日の撮影で、金森さんによれば横断歩道際に設置される。下半身を四角い箱に収める特異な形状で、箱は横断する際の黄色い旗を収めるのではないかとのことだ。写真の左上に急な坂道が写り込んでいるが、その道と右手の道路とが交わる付近のようだ。運転手の注意を惹く点では特筆すべきもので、山添村の交通安全協会の担当者の創造力を伝えるが、田舎も街中も子どもには車が脅威であることを示す。さらに近年は認知症の高齢者による車の事故が多く、「飛び出しボーヤ」の設置場所に関係なく、車に追突される。運転手に注意を促す「飛び出しボーヤ」ではなく、子どもに運転手が急に飛び出して来る可能性を伝える「飛び出し車」の看板が必要だが、それは道路沿いすべてにわたるから、車道すなわち追突事故という心理が幼少時に刷り込まれる。これが平和と言えるかどうか。2枚目は暗い中での立体のマネキンで、ヘッドライトに照らされるととても生々しい。注意喚起の点で黄色の帽子と上着であるのは妥当で、また長靴は赤でこれも目立つ。胸に文字などを書き入れていないのも、迫力を増す点に効果があって、「飛び出しボーヤ」としては別格だ。店舗用のマネキンを転用したものかどうかだが、顔の表情がかわいらしいとは言い難く、また片手を真っすぐに挙げているので、この一体をわざわざ作ったものではないか。それでは手間がかかり過ぎているので、やはりマネキンで、案山子に使った後の転用かもしれない。「飛び出しボーヤ」の0系の立体が東近江市の保育園際にあったことが話題になったが、目立ち具合で言えば写実的なこちらのほうが断然優れている。0系は記号的に単純化したもので、デザイン的に完成度が高いが、運転手を驚かせるには本物の少年少女に見えるほうが効果がある。つまり、写実性は効果が大きく、そのために商品の衣服を着せるマネキンは長らく理想的な写実性を旨として来た。その意味で「飛び出しボーヤ」もマネキンを転用すればいいが、一方で運転手には交通標識があり、その記号性に近づけるために0系が生み出されたと言える。
●飛び出しボーヤ、その56_d0053294_23404060.jpg 3枚目の写真は印刷された市販品のようだが、筆者は初めて見る。金森さんが八幡市に行く途中の京田辺市で見かけたもので、同じものが複数あったという。胸部に男児は「わたる」、女児は「あゆみ」と書かれ、また下半身に「大住小PTA」の白い文字がある。「飛び出しボーヤ」は勢いよく駆け出す姿をデザインしたものが多いが、これは横断歩道をゆっくりと歩む平和な表情と態度で、その点が新しい。それに煽り運転が多い昨今、運転手を和ませる意味でもこういう平和なデザインはよい。新しいデザインのものはもう出て来ないだろうと思っていると、こういう見慣れないものが案出される。また平和でかわいいデザインが世の中がぎすぎすしているからこそのものとすれば、この新しい「飛び出しボーヤ」は本当は子どもの交通安全がより危機的な状況になっていることを暗示し、新しいデザインだと喜ぶのは間違いのような気にさせられもする。金森さんは他にたとえば三重から名張に抜ける道で見かけたものや伊賀市の閉校になった花垣小学校前のものなど、「飛び出しボーヤ」の写真をいくつか先月送信してくれた。それらは「その27」の1枚目や3枚目の中央に写る市販品で、京都でもよく見かける。金森さんによれば名張には同じタイプの市販品が多いようで、同じことは嵐山でも言えるが、これは0系のような厚さ2センチほどある木の板ではなく、合成樹脂製の曲げやすい薄い板に印刷され、電柱に巻くことも出来るので、比較的安価なのであろう。消耗品であるからには価格が安いほうがよく、また樹脂製であるから寿命は短い。「飛び出しボーヤ」は市販品と手作りに大別され、後者が断然面白いが、PTAなどの団体は手作りする手間と購入を天秤にかけ、買ったほうが手っ取り早いと考えるのはやむを得ない。また、市販品は競争に晒されていて、新デザインのものが生まれ続け、「飛び出しボーヤ」の一般的印象はひとつに定まらず、その点が全国共通の交通標識と違っていいのかそうでないのかという問題をはらみながら、結論はいつまでも出ないだろう。金森さんはツイッターで見かけた珍しいものも知らせてくれたが、それは市販品を板に描いたもので、市販品と手作りの品の中間に位置しつつ、人の形に刳り抜いていない点がいわば手抜きとなっていてあまり面白くない。0系のように「飛び出しボーヤ」の基本は人の形をしていることで、長方形の板に描いたものはあまり目を引かない。だが、人の形に刳り抜くという制限がないので、自由な絵が描ける利点があって、時にとても迫力のあるデザインのものを見かける。そうした看板も筆者はこれまでこのシリーズに写真を載せて来たが、それらの看板の中にも市販品がある。近年は自転車に跳ねられて死ぬ人もいるので、歩道に「飛び出し自転車」の看板が立ってもよいが、「飛び出し車」同様、設置場所には切りがない。
●飛び出しボーヤ、その56_d0053294_23413402.jpg

by uuuzen | 2019-09-11 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
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